■こんなアンチウイルスソフト使ってますが……
|
拙者が使っているアンチウイルス&安全性向上ソフト、シマンテック「ノートン・インターネット・セキュリティ 2002」。店頭価格は7500円前後 |
前回に引き続き、今回もウイルス絡みの話。
で、唐突だが、俺はアンチウイルスソフトおよびインターネット接続における安全性向上ソフトとして、シマンテック社のノートン・インターネットセキュリティを使っている。このソフトは、ノートン・インターネットセキュリティは、同社のノートン・アンチウイルスとノートン・パーソナルファイアウォールの機能を兼ね備えた統合ソフトだ。
アンチウイルスは、文字通りウイルス防御・撃退ソフトで、ネットやディスク経由で得たファイルなどにウイルスがあるかどうかを調べたり、ウイルスを削除するなどの機能を持つ。パターンファイル(ウイルス情報ですな)の自動アップデート機能もある。
パーソナルファイアウォールは、ネットからパソコンに対する不正なアクセスや、パソコン内のプログラムの勝手なネットアクセスなどを防ぐためのソフト。ぶっちゃけた話、悪徳ハッカーの攻撃からパソコンのシステム等を守ったり、パソコン内のよろしくないプログラムがネットに接続して勝手に個人情報等を漏洩するのを防いでくれるソフトである。ADSLなどブロードバンドでネット接続をしている人は、パソコンごとのIPアドレスを直接ネット上に晒さない(晒すとダイレクトに悪徳ハッカーからの攻撃を受ける可能性が!!)ようにした上に、さらにこのテのファイアウォール系ソフトを使うと安心感大向上となるだろう。
この他、子供が勝手に凄まじい画像等が羅列されたページにアクセスしてコーフンしたりショックを受けたりするのを防ぐ機能や、うざってぇバナー広告を全部カットしつつ快適にウェブページを閲覧できなど、けっこー便利な機能を持つ。
で、実際ノートン・インターネットセキュリティを使って、便利だったり安心できたりしている俺だが、前回のこの連載でも書いたように、こーゆーアンチウイルス系ソフトを入れていただけでは、ウイルスってのは完全には防げない。超最新最強ウイルスに感染したら、場合によってはノートン先生でさえ対処しきれないこともあるわけだ。また、このテのアンチウィル系ソフトを使っていると、とても怪しいっぽい感じがしなくもないよーな気がするファイルを入手した時にその旨の警告を出してくれたりもするが、でも、最終的にそのファイルに手を出すのはユーザー。アンチウイルスソフトを入れてるから……という気持ちの緩みがウイルス感染を招くってこともあるのだ。
ともあれ、アンチウイルスソフトは入れましたヨ、と。でもまだ完璧にウイルスの魔の手から逃れられるわけじゃないんだよネ、と。じゃあさらに何をやればいいのかー、と。てなわけで、俺がやってる方法などをいくつかご紹介していきたい。
■メールにご用心
|
またウイルス付きメールかよ! こんなに来たら仕事にならねーヨ! と頭を抱えるようなことにならないよう、普段から予防を積極的に行なっていきたい!! |
ウイルス感染のありがちなパターンとして、メールによる感染が多い。また、最近ではスパムメールやメールボム以上に、メールによるウイルス感染が急増中だ。というわけで、最初はメールに関しての注意を。
まず、基本的なことだが、みだりにメールアドレスを知らせないことだ。メールアドレスは、ユーザーの所在を明らかにする情報であり、ネット上の住所みたいなモンだと言えよう。ウイルスは、その住所めがけて飛んでくるのであり、ついでにスパムもボムも嫌がらせも飛んでくるのだ。なので、なるべくメールアドレスを知らせないようにする。知らせるなら、信頼できる人にだけ知らせることだ。
知らせないと仕事になんない立ち行かないって場合は、プロバイダーのメールサーバにその機能があれば、スパムやボムなどのフィルタリング機能を利用しつつ、メールアドレスを知らせる。最近ではウイルスチェックを行なうプロバイダー(のメールサーバ)もあるので、そーゆーのを積極的に活用する。
プロバイダーにそういった機能がない場合は、メール転送サービスのフィルタリング機能を使うって手もある。また、Hotmailなどのウェブメールを使うのもいい方法だ。
それから、メールアドレスをいくつか持ち、相手によって伝えるメールアドレスを変えるという手もある。超信頼できる相手にはAのアドレスを、まあ信頼できる相手ならB、よく知らない人とか掲示板への書き込み用とかプレゼント等の応募用はC、みたいに。で、メールの振り分け機能があるメーラを使うなどして、信頼度順にメールを選別し、例えばCのアドレスに来たメールは徹底的に疑ってかかるようにする、とか。
結局、あんまりイイことではないが、メールっつーモンを疑ってかかる方法だ。疑わしきは超警戒!! という心意気で、ネットの世界からアナタのパソコン内に入ってくる“メールというデータ”に対して注意するのだ。
それでもウイルス付きメールが入ってくる可能性がある。あるいは最高に信頼していた人からウイルスが!! なんてことも。悪意がどうこうっつーよりも、みんながメールを使いまくりゆえ、ウイルスだってメールで飛び交いたいよーんっていうかウイルス作者は多用されまくりのメールというコミュニケーション方法を逆手に取ろうとするっちゅーことなのだ。なので、メールに添付されてきたファイルもすげぇ疑うようにする。メーラのプレビュー機能なんかもなるたけOFFにしておいたほうがいいだろう。そして、当然だが、謎のファイル、身に覚えのないファイル、何なのかハッキリしないファイルは、絶対に開かない。「コレって何かなぁ~?」とかいう好奇心こそ、ウイルス作者が狙いまくりの“隙間”なのだ。
■ソフトウェアに要注意
次にソフトウェア。アンチウイルスソフトを使うのは当然とし、さらにアンチウイルスソフトの(パターンファイル)更新を頻繁に行なうことと、ウイルスチェックも適宜行なうことも当然としたい。
さらなる注意として、フリーソフトから雑誌付属のCD-ROM内のソフトに至るまで、やっぱり謎のソフトや身に覚えのないソフトや何なのかハッキリしないソフトは、絶対に起動しないことだ。必要最小限のソフトだけを起動するのが吉。同時に、何となくソフトやファイルをダウンロードするのも良くないっていうか危ない。
例えば、ネットを経由するしないに関わらず、違法コピーソフトをゲットするってのは危険。危険以前に法的にダメだと言えるが、ウイルスの側面で言えば、そういう“なんかオイシイ感じのソフト”を囮とし、そのソフトウェアにウイルスを感染させる悪徳ハッカー(ていうか凶悪ウェアズ!?)がいたり、ソフトウェア自体がトロイの木馬的な危険ソフトに改造されているケースもあるようだ。これはフリーソフト類に関しても同様で、人気のフリーソフトなどにウイルスを仕込み「本家のサイトが混んでるようなのでここからダウンロードしてネ」的な地雷を仕掛ける悪徳人物もあるようだ。
どーしても欲しいフリーソフト類があるという場合は、そのソフトを配布ないし開発している、本家本元のウェブサイトをまず探すことだ。多くの場合、そこから正規のソフトウェアをダウンロードできたり、バージョンごとのファイルサイズが明記されていたりする。別のサイトからダウンロードするなら、本家のものとファイルサイズが一致しているかどうかなどを確認すべきだ。同様に、人から借りたりもらったりしたMOやFDを使う場合も要注意。貸してくれた人が悪人ってことならモロにヤバいが、ウイルスに感染したファイルをいっぱい持ってる善人だったりしたら、やはり危険なのだ。
あと、簡単なことだがやってる人が少ないかも~と思われる、ソフトウェアのアップデート。具体的には、WindowsマシンのスタートメニューにあるWindowsUpdateの実行だ。コレを実行すると、使用中のWindowsの各種ソフトウェアモジュールの更新ができる。DirectXとかWindowsMediaPlayerのアップデートなどだ。こまめにWindowsUpdateを行なっていれば、自分が使うOSのバグが減ったりしてシステムの安定性や性能が高まるが、それ以上にウイルスの標的になりがちなIE(InternetExplorer)やOutlook系メーラの安全性向上に直結する。最近のウイルスとか攻撃は、IEやOutlookに向けられまくりなので、今時のウイルス対策としてはかなり効果がある方法だ。
■ハードウェアにも注意だヨ!!
最後に、ハードウェアについて。
だいたいウイルスとかハッキングっつーのは、ハードウェアを動作させていて、OSを動かしているから、ヤラレちまうんである!! だからハードウェアなんかOFF!! OFFだよシャットダウンなんだよ遮断なんだよアニキ!! ってそんな極端な……>俺。いや、わりとマジメに。
徹底してウイルスとかネットのセキュリティなどを気にするのならば、必要な時以外はパソコンもモデムもルータも全部電源を切るのが良い。いかに凄まじいハッカーであろうと、いかに強力なウイルスであろうと、電気が通ってないコンピュータには歯が立たないのである。でも、ADSLとか光ケーブルとかで常時接続中・稼働中のコンピュータなら、とてもとてもとても努力するハッカーなら侵入可能だし、悪徳ハッカーならトロイの木馬も仕掛けられるだろう。……まあ、そこまで大げさにしないまでも、常時接続環境下で、ただただパソコンに電源を入れておくのは考え物だ。
同時に、大切なデータはこまめにバックアップすること。最低限、自分しか持っていないデータ(書いた書類とか写真とか日記とか自作の表など)をバックアップしておけば、悪徳ハッカーやウイルスによってパソコンが爆発炎上したとしても(しねえよ>俺)、データは助かる。ああ良かったパソコンも家も燃えちゃったけど大切なデータだけは残っ……アアッ!! 踏んで割っちゃった!! もう取り返しがつかない!! とかいうことも考え、バックアップは同じものを2組以上取っておき、別の場所に保存しておくのが好ましい。
パソコンの使用中になーんかヘンだなぁと思ったら、とりあえずマシンをリセットするくらいの注意深さも大切だ。……ん? なんかさっきからADSLモデムのアクセスランプがチカチカしてるなぁ、とか身に覚えのないネット接続が生じていたら、とりあえずWindowsの終了!! MacOSも終了!! その日は終了!! 酒飲んで寝ちゃえ!! みたいな。と同時に、何でアクセスランプがチカチカしていたのだろーかという積極的な好奇心を動員し、パソコンの動作に関してより詳しく調べる向学心も必要だ。パソコンなどのどの挙動が何によるものか、その仕組みに少しでも詳しくなれば、いっそう冷静かつ正確に、それがヤバいコトなのかヘーキなコトなのかを判断できるようになるからだ。
てなわけで、以上の方法(っていうよりも工夫ですな)、ひとつでも参考になれば幸いな筆者の拙者である。ふたつ参考になったなら超幸いの俺なのである。そして3つ以上参考になりまくったという場合はウルトラ幸いゆえ安心して眠くなってこのヘンで筆を置かずにキーボード押下を終了していきたい。
□ノートン・インターネットセキュリティ製品情報
http://www.symantec.com/region/jp/products/nis/
□Hotmail
http://www.hotmail.com/
□IPA情報セキュリティセンター
http://www.ipa.go.jp/security/index.html
□Microsoft TechNetセキュリティセンター
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/
□スタパ齋藤常時出演中!!「スタパトロニクスTV」(impress TV)
(2002/01/29)
|