■便利なインターネットバンキング
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UFJ銀行インターネットバンキングのページ
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常時接続になってから利用するようになったネット上のコンテンツやサービスは非常に多いが、その中でも「これが使えるから助かってる」というサービスと言えば、インターネットバンキングサービスだ。文字通り、インターネット経由で銀行の預金口座を扱うというものだ。
最近では多くの銀行が独自のインターネットバンキングサービスを行なっているが、その使い方は基本的にだいたい同じで、Webブラウザを銀行の窓口に見立てて各種処理を行なうというもの。具体的には、各銀行のインターネットバンキングサービスページを開き、IDやパスワードを入力すると専用ページが開かれるなどする。そこで行ないたい処理項目をクリックするなどし、処理を進めて行く。家のパソコンが銀行の窓口となりATMとなるわけだ。……もちろん現金は出てこないが。
俺の場合、UFJ銀行のインターネットバンキングを使っているのだが、もーコレ、ヒッジョォォォォ(中略)ォォォォ~に便利!! とてもラク!! 快適!! グレイト!!
UFJ銀行のインターネットバンキングでできることは、口座の残高照会、入出金明細照会、振り込み、振り替えのほか、定期・外貨預金に関する処理や、投資信託やローンなどの処理、それから公共料金の自動支払い手続きなど、なんでもござれという感じ。銀行窓口で行なう基本的な処理はほとんどできるのだ。
前述のように、現金の入出力っていうか引き出しや預け入れこそできないものの、銀行の窓口やATMまで出向かなくてもイイってのが非常に便利なのである。
■衝動買い野郎の面倒も激減!?
俺の場合、具体的にどんな感じで便利かと言えば、まず振り込みがとてもラクになった。
何を隠そうこの拙者、フリーライターというのは仮の名で、中身は単なる自営業。しかも一人で営業してるとキた。伝票書けば経理部の人が何から何まで処理してくれる会社員とはチト違い、お金関連の処理も全部オイラがやってるヨ、と。
例えば、請求書が来たとき。インターネットバンキングを使う前までは、請求書に対する支払いをするのに、いちいち銀行まで出かけていき、ATMを使うなり窓口に並ぶなりして、振り込みをするわけだが、これにけっこーな労力がかかっていた。だいたい銀行まで行くのが面倒。並ぶのも面倒。時間がムダになってるよーな気もするし、五十日なんてことになるとちょいとした振り込みに30分も40分もかかってしまう。が、インターネットバンキングなら、これら全部の面倒がほぼなくなる。
あ、請求書。と思ったら、インターネットバンキングのページにアクセス・ログインし、振込先等を入力して金額入れて送金。で、終了。ものの3分もあれば終わるのだ。しかも窓口やATMの営業時間外でも処理できる。真夜中だろうが何だろうが、インターネットバンキングサービスのサーバがメンテナンス中とかでない限り、振り込み手続きが行なえる。
話は少々ズレるが、俺ったら衝動買い野郎でありかつネット通販野郎でもある。そんな俺にとって、インターネットバンキングの振り込みのラクさ加減は非常に有り難い。
例えば、秋葉原系のショップなんかでは、ネット通販でカード支払いができないケースが多い。これは知る人ぞ知るように、カード会社に売り上げの一部をピンハネされるからであろう。安さ勝負の仮想秋葉原ショップはピンハネなんかされたらタマラン!! てなわけで、そういうショップの支払いは代引きや振り込みというスタイルが多い。で、俺は基本的に振り込みにしている。
その理由は、まず代引きだと代引き手数料がかること。それから領収書を発行してもらえなかったり発行に手間がかかったりすること。ついでに宅配業者なり郵便局員なりと物品と金銭のやり取りをするのが面倒ってのもある。振り込み支払いならば、メールで「振り込んだから品物に領収書同梱してチョ」と書けば問題ないし、隣人に荷物を預かってもらったり宅配ボックスに荷物を入れてもらったりすることも可能だ。で、支払い(振り込み)にインターネットバンキングを使えば手間もナシってわけだ。
■入出金の履歴はどうしよう?
インターネットバンキングを使い始めてからは、マジでほとんど銀行っつートコロに行かなくなった。
それ以前は、前述のように支払いなんかでちょくちょく銀行に足を運んでいた。また、原稿料がちゃんと振り込まれているかどうかを確認するために、通帳への記入処理も毎月2~3度は行なっていた──出版社とかによって原稿料の支払日がけっこー違うし、時々原稿料の振り込み忘れってのも少なくない。さておき、結局、振り込みや通帳記入のために銀行へ出向かなきゃならないのだ。
が、前述のように、振り込みはほぼ全て、インターネットバンキングで済ませられるようになった。また、UFJ銀行を含むほとんどのインターネットバンキングサービスでは、利用明細をウェブページ上に表示させることができる。入金のあるなしなんかも一発で確認できるのだ。
てなわけで、全然銀行に行かなくなって、とてもラクでありスッキリした拙者。ちなみに、現金の調達っていうか引き下ろしは、手近な出張ATMなんかで済ませている。
のだが、一時、やや面倒な面があった。それは履歴すなわち入出金明細が“特定の期間しか参照できない”ということ。例えばUFJ銀行の場合、インターネットバンキングでは前月1日以降の取引きだけしか、明細を表示できない。3ヶ月前とか半年前の入出金明細は見られないのである。……ただUFJ銀行の場合は、月ごとに利用明細を印刷して送付してくれるサービスがあったり、あるいは他の銀行と同様、通帳未記入分の明細は別途送付されたりはする。
さておき、せっかく便利なインターネットバンキングサービスなのに、明細表示が期間限定だっつーのは不便。俺の場合はUFJ銀行から明細を(紙の状態で)送ってもらっているので、明細の束をひっくり返せば参照できるのだが、しかし、そーゆーコトじゃなくてパソコン上で閲覧したいじゃん!! せっかく俺の端末上に銀行が出現するのに、明細だけは紙ってのは面倒であり残念感が高い。かと言って、ウェブページ上に表示される明細を、コピー&ペーストして別途保存するってのも面倒だ。
でもまーこんなモンなのかな~インターネットバンキングは。まあ以前より便利になったからいいか。いいよ。いいとしていこ……と諦めていたら、いい方法があった。
それはMicrosoft Moneyを使っての“入出金明細取り込み”だ。Microsoft Moneyは、資産を効率的に運用するためのソフト……って書くと大袈裟な感じだが、お小遣い帳のようにも資産管理台帳のようにも使える“お金絡みのコトをまとめるソフト”である。で、UFJ銀行のインターネットバンキングの場合、入出金明細参照時に“Microsoft Moneyへ取り込む”をチェックすれば、ウェブページ上で入出金明細を表示させると同時に、Microsoft Moneyへその明細を丸ごと取り込めるのだ。
つまりMicrosoft Moneyで預金残高やこれまでの入出金の明細を閲覧できるようになるわけだ。パソコン上にある記帳済み通帳のような感覚で、閲覧性も検索性もグレイトである。実際、インターネットバンキングとMoneyを組み合わせて使っていると、もう通帳なんか使う必要がない。いやマジでここ1年以上、通帳を窓口に差し出したりATMに突っ込んだりした記憶がない。振り込み、明細確認など現金出し入れ以外の処理は全て、パソコン上で済んでいる。
ちなみに、拙者が使っているのはMicrosoft Money家計簿版。Moneyはどちらかと言うと資産運用とかしまくりのヘビーな資金ユーザー向けだが、家計簿版は文字通り家計簿用ソフトだ。が、できることが多いので、一般のお手軽家計簿ソフトよりは少々使うのが難しい印象がある。
なお、UFJ銀行のインターネットバンキング以外でも、比較的に多くのインターネットバンキングサービスや、あるいはクレジットカード明細表示系サービスなどがMoneyやMoney家計簿版(の電子明細ダウンロード機能)に対応しているようだ。具体的な対応金融機関はココにあるとおり。
■24時間扱ってくれ!!
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基本的に便利かつラクではあるが、振込み15:00まで、ってのは……。ネットもコンピュータも24時間連続稼働!! だからインターネットバンキングも24時間連続稼働していただきたい!!
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UFJ銀行に限らず、インターネットバンキングっちゅーのは非常に便利なサービスである。ネット端末すなわちパソコンから銀行を使えるってのがイイし、必要とあらば各キャリアの携帯電話からも(パソコン上で行なうとのわりと同様に)サービスを利用することができる。
のだが、フツーの銀行系のインターネットバンキングサービスには、ひとつだけ激不便な点がある。それは、サービスの種類によって、締め切り時間が設けられていることだ。
例えばUFJ銀行の場合、残高照会や入出金明細照会など、口座内容を“確認するだけの処理”に関しては24時間いつでも行なえるが、振り込みなど“お金を動かす処理”については、その限りではない。
ユーザー側からの操作は24時間いつでも受け付けているが、設定さてた時間を過ぎて操作された件については、実際のお金は当日ではなくて翌日になってから動くことになる。
例えば振込み。UFJ銀行の場合、当日扱いとなる振り込み操作の締め切り時間は、営業日で15:00まで。休日に操作した場合は、次の営業日扱いとなる。本日中に振り込まなきゃいけない場合は、インターネットバンキングを使おうがATMを使おうが窓口を使おうが、午後3時までに振り込み操作や振り込み行為をしなくちゃいけないってわけだ。このあたりは恐らく他の銀行のインターネットバンキングサービスも同様だと思う。
ていうかですね、コンピュータに処理させてる意味半減なんですよこれじゃあ!! ネットは24時間連続稼働!! コンピュータも24時間連続稼働!! だからインターネットバンキングも24時間連続稼働すれ!! 振り込み操作をしたら即座に相手の口座に振り込まれるようにすれ!! とか思うのだ。何なんだよ15:00まで、ってのは、と。
この点、偉いのはジャパンネット銀行ですな。フツーの銀行と違い、このバーチャル指向の銀行は、365日24時間いつでも完全に営業中。なので、ジャパンネット銀行を使っているユーザー間なら、今振り込んだら……(若干のタイムラグ)……ほらもう向こうに振り込まれた!! てな具合で即座にお金をやり取りできるのだ。もちろん、振り込み相手が15:00までしか動かねぇサービスである場合は翌日以降に振り込まれることになる。
他一連の銀行さんも、ジャパンネット銀行のよーに365日24時間連続営業となればいーのになーと思う拙者である。
■大丈夫なのか安心なのか?
インターネットバンキングとか言うと、呑気な人は「あら便利そうねぇ~」と言うが、堅実な人は「ていうか危なくないのか?」と防御姿勢に入ったりしがちだ。インターネットなどとゆー何でもアリのネットワークに、銀行という間違いがあっちゃいけない業務が接続されちゃって大丈夫なのか、と。
正直なところ、拙者も最初はそう思っていた。いや現在でもそのあたり、ちょいと心配なところだ。けれど、ここ数年使っていて、特に問題らしき問題は経験していないっていうか問題は皆無だ。
最初は「もし最強に強まったハッカーが俺のIDとパスワードをハックして銀行をハックして現金とかもハックしてハックしまくりし放題となったらどうしよう!?」とか「寝ぼけて知らない人とかにお金振り込んじゃったらどうしよう!?」とか不安な妄想をふくらませた。が、実際に使ってみたら、さほど心配しなくなった。
例えば、UFJ銀行にせよジャパンネット銀行にせよ、使うときにはまずIDとパスワードが必要なこと。当然ですな。で、そのIDとパスワードを入れてログオンしただけでは、お金を動かすことはできない。振り込みなどをする場合は、独自の暗号を入力する必要がある。またその暗号は、毎回変わり、ユーザーの手元にある乱数表的カードと画面表示とを照らし合わせる必要がある。IDやパスワードがどっかに漏れて、さらにそのカードが同じところに漏れなければ、口座をどうにかされちゃうって心配はまずない。
また、間違って振り込みができないようなしくみもある。例えば1日に振り込みできる上限額を設定できたり、ATMなどと同様に相手の口座番号と口座名が一致しないと処理されない。間違って振り込み処理をしてしまった場合でも、電話で組み戻し処理を依頼すれば(有料となるケースが多いが)振り込みを取り消すこともできる。
実際、拙者も一度間違って振り込んでしまったことがあるのだ。連絡の行き違いで通販ショップに……って内容はどーでもいいのだが、速攻で電話して「間違って振り込んじゃったんですけど組み戻しお願いしたいんスけど」と依頼したら、身元確認等が行なわれてパパパッと処理してもらえた。お!! 対応早いんスね、てな感じで安心感が高まった記憶がある。
でもまあ、人間が運用し、人間が使うシステム。完璧に問題がないとは言い切れないのであり、やはり過信は禁物ではある。
けれど、実際使ってみるとやっぱアレですよ、銀行に出向かなくてもほとんどの預金口座操作ができちまうってのは、何はさておきマジ便利。興味のある方は、まず自分が使っているメインバンクのインターネットバンキングサービスから調べてみるとおもしろいだろう。
□スタパ齋藤常時出演中!!「スタパトロニクスTV」(impress TV)
(2002/11/27)
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