WIRELESS JAPAN 2006にてサイレックス・テクノロジーは、IEEE 802.11b/gに準拠したシリアルデバイスサーバー「SX-500」やiPod向け無線LANコンバータ「Device Server for Portable Digital Audio」などを参考出展している。
■ シリアル接続型の機器をネットワーク上共有できる「SX-500」
SX-500は、シリアル接続が可能な機器をネットワーク経由で共有できるデバイスサーバー。IEEE 802.11b/gに準拠した無線LAN機能のほか10BASE-T/100BASE-TXを装備し、同梱のシリアルポートエミュレータを併用することでビル管理システムやPOS、LED表示機、シリアル接続型プリンタなど、従来ではネットワーク化が難しかった機器のネットワーク共有が可能になるという。
セキュリティ機能では、WEP、WPA(TKIP)、WPA-PSK、WPA-EAP、WPA2(AES)、IEEE 802.1x(EAP/TLS/TTLS/LEAP/PEAP/FAST)などを搭載する。販売開始時期は2006年秋から冬を予定しており、販売価格は1万円台半ばとなる見込み。このほか、有線LANモデルや組み込み型の「SX-550」なども販売する予定だ。
|
|
SX-500、およびSX-550の概要
|
SX-500とシリアル接続型のLED表示機を接続し、ネットワーク経由で文字を表示させるデモ
|
■ iPod向やネットワーク家電向けの無線LANコンバータを出展
「Device Server for Portable Digital Audio」は、iPod向けのドック状のデザインを採用した無線LANコンバータ。IEEE 802.11b/gに準拠しており、無線LAN経由でPCから楽曲データの転送が可能だという。セキュリティ機能をはじめとした詳細な仕様は未定で、2006年秋には販売を開始する予定。販売価格は1万円台後半となる見込みだ。
また、Macintosh向け製品では、同社製品向けのUSBデバイス管理ツール「SX Virtual Link」のMac OS対応版「SX Virtual Link for Mac OS X」を出展。2006年秋頃には配布を開始する見込みだという。
このほか、サイレックスブースではネットワーク機能を持った家電向けの無線LANコンバータを参考出展している。この製品は、IEEE 802.11b/gに準拠した無線LAN機能を搭載するほか、セキュリティ機能ではWPA、WPA2、IEEE 802.1Xなどをサポート。プリントサーバー機能も搭載する。販売時期は2006年秋を予定しており、販売価格は1万円前後となる見込みだ。
|
|
「Device Server for Portable Digital Audio」と「SX Virtual Link for Mac OS X」の概要
|
無線LANコンバータの概要
|
|
|
無線LANコンバータ(中央)と、ネットワークカメラを利用したデモ
|
同社が販売しているUSBサーバー「SX-2000WG」を4足歩行ロボットに設置し、動作させるデモも行なっている
|
■ URL
サイレックス・テクノロジー
http://www.silex.jp/
■ 関連記事
・ サイレックス、無線LANによるUSBデバイスサーバーを軸とした事業説明会
(大久保有規彦)
2006/07/19 19:05
|