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【ITU TELECOM WORLD 2006】
パナソニック、無線LAN携帯電話を利用したDLNA機能やテレビ電話デモ

DLNA対応端末の概要図。試作機となるため、一部はDLNAガイドラインとは合致していない
 パナソニック モバイルコミュニケーションズはITU TELECOM WORLD 2006で、DLNAやIPテレビ電話に対応した無線LAN搭載携帯電話端末の試作機を参考出展した。

 展示されているのは、FOMA端末「P902i」をベースにIEEE 802.11b/g準拠の無線LAN機能を搭載した端末で、DLNA対応端末とIPテレビ電話対応端末が展示されていた。DLNA対応端末では、クライアントやサーバー、コントローラの3機能をサポートしており、展示スペースでは各機能のデモンストレーションも実施されている。

 クライアント機能では、DLNAに対応したホームサーバーなどに保存した動画ファイルのストリーミング再生が可能。一方、サーバー機能では携帯電話端末に保存した画像を、ネットワーク内にあるDLNAのクライアント機能を持った端末から再生できる。

 コントローラ機能は、携帯電話からDLNA対応クライアント端末を操作できるリモコンとして利用できるもの。携帯電話からの指示はコントローラサーバーで受け付けられ、試作機では対象クライアント端末に対する再生や一時停止といった操作が可能だった。


DLNA対応端末のメニュー画面 サーバーに保存した動画を無線LAN経由でストリーミング再生 デモ環境

サーバー機能利用時。「DMS」と表示されているのが携帯電話端末 携帯電話に保存した画像を再生したところ

無線LANを利用したIPテレビ電話端末の概要図
 一方のIPテレビ電話端末ではSIPサーバーを利用して、対応端末間でテレビ電話が可能。コーデックとビットレートは、音声がG.711で64kbps、動画がMPEG-4で384kbps。また、映像サイズは176×144ピクセルで、フレームレートは30fpsとなっている。

 同社説明員は、「映像と音声を合わせて64kbpsという現行のテレビ電話機能と比べて、使用ビットレートが大きく、音質面や映像面の品質が高い」とコメント。DLNA対応端末を含めて具体的な製品化時期は未定だが、今後も研究開発を進めていくという。


電話帳から通話先を選択 発信画面。無線LANを利用するが通常の電話発信に近い操作になる IPテレビ電話中の画面

関連情報

URL
  ITU TELECOM WORLD 2006
  http://www.itu.int/WORLD2006/
  パナソニック モバイルコミュニケーションズ
  http://panasonic.co.jp/pmc/

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(村松健至)
2006/12/04 18:44
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