TechCrunch40の初日は、検索やコミュニケーションをテーマにした4グループ20社のサービスがプレゼンを実施。また、Yahoo!やAOLの新サービスも発表された。
■ セッション1: 検索と発見
- Powersearch: 同じ意味の文章を検索できるインテリジェントな検索
- Cognitive Code: 音声認識・合成と人工知能を組み合わせたインターフェイス
- CastTV: クラスタリング技術などで検索精度を高めた動画検索エンジン
- FAROO: P2Pによるユーザアクセス統計を利用した検索エンジン
- Viewdle: 顔認識技術で有名人らの登場シーンをピンポイント検索する動画検索エンジン
女性風の顔を持ったアプリケーションが、少し待つと（処理時間と思われる）、人間風に問い合わせに答える「Cognitive Code」のSILVIAや、芸能人2人の名前を入力すると、その2人が共演しているシーンが検索できる「Viewdle」などのデモが注目を集めていた。
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パネリストによる講評タイム
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■ Yahoo!が新SNS「Yahoo! For Teachers」を公開
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教師向けのSNS「Yahoo! For Teachers」
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Yahoo!のデモでは、数日前に一般向けの招待が始まったばかりの新SNS「Yahoo! Mash」が紹介されるのではないかと予想されていたが、実際には教師のためのソーシャルサイト「Yahoo! For Teachers」が紹介された。
Yahoo! For Teachersでは、オンラインエディタを使い、Web上の素材などを引用しながら授業のための教材を作成できる。同じ教科・学年を教える違う州の教師らとのコミュニティ機能も持っていて、他の教師が作成した資料を流用して自分用にアレンジすることもで可能だ。オンラインエディタは、Web上のさまざまなページから画像・動画・テキストなどを手軽にクリップできるという。
このサービスは現段階では一般開放されておらず、招待された教師間でのベータテスト運用が行なわれているという。
■ セッション2: モバイルとコミュニケーション
- Cubic Telecom: 外国でのローカルな電話番号にネット経由で通話できる電話接続サービス
- Yap: 音声でテキスト入力できる携帯アプリケーション。各種検索の音声での呼び出しが可能
- Ceedo: 携帯のメモリで持ち運ぶPCアプリ環境。携帯を装着することでどのPCでも同じアプリ環境が使える
- Loudtalks: インスタントメッセージのテキストを音声メモに置き換えたトランシーバ＋留守番電話的な音声メッセージアプリケーション
- Trutap: 各IMやSNSなどの通知やプレゼンスを統合する携帯アプリ
1日目の午前中に開催されたキーノート・パネルは、Sequoia Capitalのベンチャーキャピタリストであるマイク・モリッツ氏、NetScape創業者のマーク・アンドリーセン氏、YouTube創業者のチャド・ハーレイ氏、Yahoo!創業者のデビッド・ファイロ氏という豪華なメンバー。創業期の苦労話や、これから起業しようとする人へのアドバイスなどが語られた。
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「モバイルとコミュニケーション」セッションの発表風景
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右からマイク・モリッツ、マーク・アンドリーセン、チャド・ハーレイ、デビッド、ファイロ
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■ セッション3: コミュニティとコラボレーション
- Story Blender: SNS上で友人などからの動画・画像・音楽などを組み合わせて動画を作成できるサービス
- TripIt: 複数のオンライン予約サイトの確認メールの送り先に設定することで、関係する地図や天気も含めて統合した旅程表を生成するサービス
- Flock: 各種ソーシャルサイトへのアクセス機能やドラッグアンドドロップによる連携機能などを持つ拡張されたブラウザ
- MusicShake: インスタントメッセージのテキストを音声メモに置き換えた音声メッセージアプリケーション
- 8020 Publishing: ユーザ作成ーコンテンツをベースにした紙の雑誌出版
Story Blenderは韓国の最大手SNS「サイワールド」の創業者によるサービス。また、セッション3でもっとも観客の反応が良かった「MusicShake」も韓国発のサービスと、韓国勢の人気が高かった。
エキスパートによるパネルセッションでは、TripItが好感触を得ていたようだ。日頃出張で飛び回っているようなパネリスト達にとって、思わず使ってみたくなるような分野のサービスだったと言えるだろう。
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MusicShake発表者による、踊るプレゼンテーション
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■ AOLも新サービス「bluestring」を発表
AOLからは、bluestringが発表された。これはAdobeのFlex技術を使ったアプリケーションで、動画・画像・音声などをわかりやすいインターフェイスで組み合わせた作品を作成できる。
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AOLの新サービス「bluestring」
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■ セッション4: クラウドソーシング
- Cake Financial: 投資成績をオンライン証券サイトなどから取得して管理し、匿名で他人と共有もできるサービス
- DocStoc: オンラインで各種ドキュメントを保存、共有できるサービス
- Teach The People: 特定分野について詳しい人とそれを学びたい人のマッチングおよび課金代行サービス
- CrowdSpirit: 電化製品への新機能要望やモニター募集を行なえるコミュニティサービス
- Ponoko: デザインや生産を個人レベルでもアウトソースできる、物作りのマッチングサービス
エキスパートによる講評では、「Cake Financial」が注目を集めていた。投資家が多く集まるこのようなコンテストでは、投資家自身にとって有用そうなサービスは訴求もしやすいと言えそうだ。
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Cake Financialの発表
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■ 午後のキーノートセッション
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ArringtonとZuckerberg
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初日の締めくくりは、主催者の1人でTechCrunchの主筆でもあるマイケル・アーリントン氏とSNS「Facebook」のマーク・ザッカバーグCEOによるキーノートチャット。Facebookは、大胆なAPI公開が話題を呼び、短期間で多数のサードパーティや個人ディベロッパーによるアプリケーションが登場したことが話題となっているため、セッションもAPI公開に関する話が中心に展開された。
■ ＵＲＬ
TechCrunch40
http://www.techcrunch40.com/
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