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マスプロ、下り126Mbpsの伝送速度を可能にする「バルク伝送システム」

 マスプロは、ケーブルテレビ2003において、複数の伝送チャンネルを束ねることで下り最大126Mbpsの伝送速度を可能にする「バルク伝送システム」を出展した。

 「バルク伝送システム」は、下り42MbpsのCMTS(Cable Modem Termination System)を3台束ねることで伝送速度を3倍の126Mbpsにするマルチリンクシステム。このシステムを実現するには、加入者側では複数のモデムを束ねたバルク伝送仕様のケーブルモデムと、センター側ではCTMSを束ねる制御装置がそれぞれ必要となる。また、現時点ではセンター側のネットワークインターフェイスが100BASE-TXのため、100Mbpsが上限となる。

 「バルク伝送システム」では、下り伝送チャンネルのうち491、497、503MHzから、それぞれ6MHzの帯域幅で確保することで、伝送速度を単体時の42Mbpsから3倍の126Mbpsへと速度向上を実現する。また、機器不具合時には速度が低下するだけで、通信自体は停止しないリダンダンシー効果があるため、システムの信頼性が向上するとしている。

 今回出展した「バルク伝送システム」は、既に中部ケーブルネットワークにて実証実験が行なわれており、その際の実測値で約70Mbpsのスループットを計測したという。また、上りの伝送速度を10Mbpsから30Mbpsにバルク化した実証実験も2004年1月から開始するとし、システムの本格的な導入時期は2004年度以降を予定しているという。


センター側制御装置。今回の展示では、マスプロの「600+R」システムを使用

ケーブルテレビ2003では、加入者側装置の小型化が完了しておらず、ノートパソコン下に置かれている装置が利用されていた サービス時に加入者側に設置されるケーブルモデム(右)。通常のケーブルモデムと比べ、一回り以上大きい

関連情報

URL
  ケーブルテレビ2003
  http://www.catv-f.com/
  マスプロ
  http://www.maspro.co.jp/

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(村松健至)
2003/07/23 18:56
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