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isr、PCやPDAから050番号のIP電話が利用できるソフトウェア「PPPhone」

PC版「PPPhone」
 NET&COM 2005のインターナショナルシステムリサーチ(isr)ブースでは、パソコンやPDAで利用できるIP電話ソフトウェア「PPPhone」が出展された。専用の無線LANルータとセット販売される。価格は53,000円前後から。

 PPPhoneは、Windows XP/2000およびPocket PC 2002/2003で利用が可能なIP電話ソフト。IP電話機能を搭載したルータと組み合わせてIP電話システムが構築ができるほか、050番号による発着信も可能。050番号利用時には、ソフトウェア側には番号が付与されず、ルータ側で内線番号との組み合わせで050番号を管理するため、ソフトウェア単独での利用はできない。

 また、PDAにPHSデータ通信カードを装着してルータにリモート接続することで、外出先からの内線や電話の発着信もできるとしている。IP電話のプロトコルにはSIPを、音声コーデックにはG.711μ-lawを採用。Outlookなどに登録したアドレス帳とも連動が可能で、Webブラウザからの電話発信にも対応する。

 なお、2004年2月に発表された同名称のPDA向けソフトウェア「PPPhone」では、PHSデータ通信サービス「@FreeD」対応端末と組み合わせて、PDAが電源オフの場合にでも電話が着信が可能なWake On Ring技術「PPPush」を搭載していた。一方、今回展示された「PPPhone」はPPPush技術は搭載していないが、説明員によれば「PPPushは別サービスとして提供しており、別途契約することで利用できる」とした。

 PPPhoneについて同社は、アイコムからOEM提供を受けたIEEE 802.11a/b/g準拠のIP電話機能搭載ルータ「SR-5200VoIP」をベースにカスタマイズした製品とともに、セット提供をしていく。販売価格は無線ルータが50,000円前後、ソフトウェアは1アカウントあたり3,000円程度で、別売オプションとして専用ハンドセットも5,000円前後で販売される。

 このほかブースでは、PPPhoneの活用事例としてGPS機能と連携した地図上からのIP電話発信機能システムや、プレゼンス機能をPDAに搭載させたコミュニケーションツールに関するパネル展示を行なっていた。


PC版のメニュー画面。Outlook内のアドレス帳とも連動が可能 PDA版「PPPhone」。外出先からの利用も可能だという

セット販売される無線LANルータ(写真中央)と、別売オプションのハンドセット(同右) PPPhoneを活用したソリューション事例もパネル展示された

関連情報

URL
  NET&COM 2005
  http://expo.nikkeibp.co.jp/netcom/
  インターナショナルシステムリサーチ
  http://www.isr.co.jp/

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(村松健至)
2005/02/02 17:11
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