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証券会社提供の株式投資ゲームで、お金を使わずに株式売買を学ぼう


 みなさん、ちょっと遅いですが明けましておめでとうございます! 1月もすでに半ばが過ぎてしまいましたが、ビジネスマンの方々はそろそろ正月休みボケからも立ち直り、気合いが入ってきた頃ではないでしょうか。今年は景気が上向いているせいか、社会全体が活気付いているような気がします。株式市場も好調で、平均株価も依然として上昇傾向にありますね。そういえば年末、ニュースの街頭インタビューで「ボーナスで株を買います」って答えてた人がけっこういたのに驚きました。今や個人で株式投資を始める人も多いらしく、証券会社などが提供している株式投資関連のコンテンツは人気があるみたいですね。

 とくに最近では解説記事だけでなく、「株式投資ゲーム」を提供する証券会社のサイトも増えてきました。実際にお金を払うことなく、バーチャルに株式売買を体験できるシミュレーションゲームは、これから株式投資を始めるには最適なコンテンツと言えるでしょう。というわけで今回は、この「株式投資ゲーム」のサイトをご紹介します。株式初心者は、実際に株を買う前に、まずはこのようなゲームで株式売買の方法を学んでみてはいかがでしょうか。きっと株の面白さもリスクもまるごと体験できますよ!





バーチャルマネーを元手にリアルな株式取引

 この手のサイトとして有名なのが、「野村のバーチャル株式投資倶楽部」です。野村證券が提供しているこのゲームでは、誰でも無料で株の売買を体験できます。ゲーム上の株価は実際の株式市場に連動しているので、かなりリアルですよ。利用にあたっては、まずニックネームやパスワードを登録する必要があります。トップページの「参加エントリー」をクリックして、個人情報を登録しましょう。

 登録が終わったらさっそくログインしてみます。このとき、最初に仮想の資金として100万円が与えられます。この100万円を使って、株式の売買を行なうわけですね。株式の購入や売却は、ゲームの期間中なら何度でも繰り返せます。もちろん、1回買ってずっと手元に置いて値上がりするのを待つという手もアリです。この辺りの“駆け引き”は、現実の株式取引とまったく同じですね。ただし、1日の売買回数は50回までという制限も設けられているので、ご注意ください。

 このゲームで選べる銘柄は、東証1部・2部上場銘柄と東証マザーズ銘柄、大証ヘラクレス銘柄とジャスダック銘柄です。注文時間は6時から翌2時までで、3月末と9月末と半期に1度ゲームが終了し、データがリセットされます。現実の株式売買とは違って、基本的にすべての売買注文が成立しますが、実際の市場の売買金額を上限に注文は制限されます。面白いのは、現実と同じく売買手数料がきっちり引かれる点です。もちろん現実のお金ではなく、バーチャルマネーから引かれるわけですが、「株の売買には手数料がかかる」という点も考慮に入れて取引をする必要があることも、このゲームはしっかり教えてくれます。


「野村のバーチャル株式投資倶楽部」トップページ 登録画面




売却益を稼いでランキング上位を狙おう

 それでは実際に株の仮想取引を行なってみましょう。ログインすると、メイン画面の「Myポートフォリオ」が表示されます。ここで「株式を購入」ボタンを押すと、購入画面が表示されます。購入する株式が決まっている人は、銘柄名または銘柄コードを入力しましょう。どの銘柄を買うか決めていない人は、「銘柄選びのヒント」を参考に銘柄を選んで、「次へ」ボタンを押します。すると銘柄名や株価、出来高、金額の入力画面が表示されるので、いくら分を購入するか入力しましょう。

 最後に「購入する」ボタンを押せば、購入は完了です。実際に購入手続きが終わるまでには少し時間がかかるので、あとは株価の動きを見守りながら待ちましょう。「Myウォッチ銘柄」に銘柄を登録しておくと、株価の変動をチェックしやすいですよ。「Myウォッチ銘柄ランキング」を見れば、他の人がどんな銘柄を指定しているかがわかるので、これを参考に株を購入してもいいかもしれませんね。

 とりあえず最初のうちは、自分の趣味に関連した会社などの株を買ってみると、とっかかりとして良いかもしれませんね。たとえば自動車が好きな人は自動車メーカーの株を買ったり、ゲームが好きな人はゲームソフト会社やゲーム機のメーカーを買ったりと、馴染みのある会社の株をとにかく1つ買ってみましょう。なにしろこれはバーチャルな取引なので、財布にはまったく響きません。安心して気軽に購入しましょう。

 さて、何日か経って株価が変動したら、今度は売却を考えてみましょう。銘柄を指定して、あとは売却数を入力して「売却」ボタンを押すだけで売却が完了します。うまくやりくりすれば、売却益をドーンと稼ぐのも夢ではありませんよ。腕に覚えのある方は、ランキング上位を狙ってみてください。


Myポートフォリオ Myウオッチ銘柄ランキング




より現実に近い本格派シミュレーション

 このようなゲームを提供しているのは野村證券だけではありません。「日興コーディアル証券」でも、「ストックウェビーシミュレーション」と題して、株式取引のバーチャルゲームを提供しています。こちらが野村證券と大きく違うのは、なんと言っても元手となる資金の額ですね。なんと3,000万円もの資金を元に運用できます。それだけいろいろな株を買ったり売ったりできるというわけで、こちらの方がゲームとしてはやりがいがあるかもしれませんな。

 まずは登録してみましょう。ユーザー登録には、ちょっと試してみたい人に最適な「フリーユーザー」と、本格的に楽しみたい人に向けた「レジスターユーザー」、グループ単位で参加できる「グループユーザー」の3種類があります。とりあえず試してみたい人は、まずは「フリーユーザー」に登録してみましょう。

 登録を終えたらログインしてみます。最初に表示される運用状況画面では、現在の株式の残高と現金の残高を確認できます。売買注文をする場合は、タブの中から「売買注文」をクリックしましょう。ここで売買取引を一括して管理できます。買い注文の画面には銘柄や株数の入力欄のほかに、「指値」と「成行」という選択肢がありますが、これは現実の株式取引を同じで、「指値」は値段を指定して注文する方法、「成行」は指定しないで注文する方法を指します。

 これを見てもわかる通り、「ストックウェビーシミュレーション」は「野村のバーチャル株式投資倶楽部」に比べて、より現実に近い本格派のゲームに仕上がっています。その分、株式取引の知識が必要となるので、初心者は「野村のバーチャル株式投資倶楽部」で単純な売買取引を経験して、慣れてから「ストックウェビーシミュレーション」に移行するという手もあります。いずれ現実の株式投資を始めるつもりであれば、これを機会にいろいろな用語を勉強しながらゲームを進めていくのも良いかもしれませんね。

 あるいはこの手のゲームというのは、実際に株取引をしている人が「息抜き」のつもりで遊ぶってのもアリかもしれません。なんせ現実の懐はまったく痛まないわけですから、ノビノビと株式投資を楽しめること請け合いですよ。ここは1つストレス発散に、仮想空間で派手に儲けてみてはいかがですか? では、また!


関連情報

URL
  野村のバーチャル株式投資倶楽部
  http://www2.nomura.co.jp/vstock/VirtualServlet?
  野村證券
  http://www.nomura.co.jp/
  日興コーディアル証券
  http://www.nikko.co.jp

2006/01/16 11:08

下柳泰三
自称“書き屋”。ジャンルを選ばず心が揺さぶられればパソコン記事でも映画評でも何でも書く、サスライの原稿執筆人。現在某街歩き雑誌(ヒミツ)をメインに活動中。ホコリをかぶったケーブルモデムを横目に今日も書きまくる!
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