下柳泰三の「今週のヨカッタ!!」

　今年は冬季オリンピックやワールドクラシックベースボール、サッカーのFIFAワールドカップなど、スポーツのビッグイベントが次々に開催されますね。こういうイベントは単にテレビで観戦するだけでなく、インターネット上で選手やチームの状況についての情報を集めたり、ファン同士で語り合ったりすると、より一層楽しめるものです。ブロードバンドの普及によって、スポーツイベントとインターネットの連携はこれからどんどん強まっていくかもしれませんね。

　その一例が、米国で人気を誇る「ファンタジーベースボール」です。これは現実の野球選手の成績をもとに、参加者が好きな選手を集めてチームを作り、他の参加者のチームと戦うゲームです。これと同様のゲームが、この春日本でスタートしました。それが、「ドリームベースボール」です。日本野球機構の承認を受けて運営されているこのゲームは、実際のプロ野球の試合データと連動した本格派ですよ。プロ野球ファンの人は要チェック！

■ まずはチームを作成しよう

　まずはトップページにアクセスして、会員登録してみましょう。登録は無料なので、気軽にチャレンジできますよ。メールアドレスを入力して「登録申請」ボタンを押すと、仮IDと登録用URLが送られてくるので、再度アクセスして正式登録します。

　登録を終えたら、チームを作成しましょう。チーム名と本拠地を決めた後に、選手を登録します。最初に、チーム登録の「お祝い」として15枚の選手カードがプレゼントされます。選手カードの組み合わせは5タイプあり、この中から好きなセットを選びましょう。どのセットも、投手が4人、捕手が1人、内野手が5人、外野手が5人と、各ポジションがバランス良く組み合わされているので、いずれかの組み合わせを選べば、すぐにでもゲームができるようになっています。ちなみにアタシは、日本ハムの田中幸雄選手が入ってる組み合わせを選びました。こういうときは、やはり思い入れの強い選手がいる組み合わせを選んでおくに限りますな。


チーム作成画面	選手登録画面

■ BBRを参考に打順を決定

　これらの基本情報の登録が終わったら、上部メニューの「Stadium」をクリックしてみましょう。登録した選手のカードが、球場の画面の中に配置されます。各カードをクリックすると、右側にカードの写真の拡大と選手情報が表示されます。出身地や誕生日、血液型、出身履歴、前年成績、前年出場数など細かい情報が表示されるので、ヒジョーにわかりやすいですね。また、画面下部には打順も表示されています。デフォルトの打順を変えたいときは、「打順変更」ボタンをクリックしてみましょう。右側の操作ボタンをクリックすることで、打順を上下に自由に動かせます。

　ちなみに表の中にある「BBR」という値は、「ベースボールレイティングス」の略で、個々の選手の活躍を数値化したものです。このゲームではBBRをもとに、選手ポイントを算出します。現実のプロ野球では、選手の能力や価値をもっともよく反映するのは「年俸」ですが、BBRはこのゲーム内限定の年俸みたいなもんですね。つまり、数値が高ければ高いほど実績のある選手というわけです。この数値を参考にして、選手の追加や打順を決定すると良いでしょう。


「Stadium」画面	打順変更画面

■ 現実の試合に連動してポイントが加算

　具体的なゲームの進め方ですが、「ドリームベースボール」は毎日行なわれるプロ野球のペナントレースに合わせて進んでいきます。実際に行なわれた試合の中で、自分が持っている選手が活躍すると、「選手ポイント」を獲得できます。そして個々の選手の獲得ポイントを合計したものを基本に、「チームポイント」が算出されます。このチームポイントによって、自分のチームのランキングが決まるわけですね。

　現実の試合内容に連動してポイントが付くといっても、ただ見ていれば良いわけではありません。たとえば試合に出場しない選手には、選手ポイントは付かないので、試合ごとに出場選手を入れ替える必要があります。また、予想した打順が現実の試合と合致するとポイントが付くので、打順の入れ替えも大切です。さらに、出場選手がヒットを打ったり四球をもらったりするのを予想して、その通りのことが起きた場合にも、ポイントが加算されます。これらの予想は、「Stadium」メニューの中の「選手登録」コーナーで設定できます。

　試合前にこれらの予想をしたら、あとは試合結果を待つだけ。予想通りの結果が出れば、ランキングのジャンプアップも夢ではありません。ランキングは獲得ポイントに応じて、「チャレンジリーグ」「シルバーリーグ」「ダイヤモンドリーグ」「チャンピオンリーグ」など、さまざまなリーグが用意されています。最初は「ルーキーリーグ」から始まりますが、ポイントを獲得することで、もっと上のリーグを狙っていきましょう。

■ 他にも面白い仕掛けがてんこもり

　ほかにもさまざまな仕掛けが用意されています。たとえば、「Stadium」メニューの中の「Flashゲーム」というコーナーを見てください。これは、手持ちのカードで試合を行なうゲームです。要するに、トレーディングカードゲームのデジタル版ですね。手持ちのカードを使って攻撃や守備の戦略を一手ずつ入力していくスタイルのゲームで、なかなか面白いです。このゲームで7勝すると、選手カードをレベルアップできる「クリスタルボール」がもらえるので、手持ちの選手カードに不満を持っている人はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

　また、このゲームに参加している他のプレイヤーとコミュニケーションが図れる「クラブ」というコーナーも用意されています。まずは、不特定多数のプレイヤーが参加できる公開型のクラブに加入して、知り合いを作ってみましょう。みんな野球が好きな人ばかりなので、きっと話も弾みますよ。

　ちなみにコミュニケーションの際に使うアバターは、プロ野球の各球団のユニフォームを着せたり、球団マスコットのぬいぐるみを持たせたり、メガフォンなどの応援グッズを持たせたりと、自由に着飾ることができます。ただし、これには「ドリームクレジット（DC）」というサイト内限定の仮想通貨を使って、「Shop」コーナーでグッズを買う必要があります。そしてこのDCは、現実のお金で購入しなければなりません。

　また、このゲームには無料会員のほかに、「プレミアム会員」と「VIP会員」という2つの有料コースが設けられています。有料会員になると、好きな選手カードやDCがもらえたり、ほかのプレイヤーとカードを交換できたりするので、本格的にゲームをやり込んでみたいという人にはオススメです。まずは無料会員で試してみて、面白くなってきたらDCを購入したり、有料会員に切り替えると良いでしょう。プロ野球のペナントレースと連動したこのオンラインゲーム、野球好きなら試して損はないですよ。では、また！


Flashゲーム	アバターアイテム購入画面

■ ＵＲＬ
　ドリームベースボール
　 http://www.d-bb.com/

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・日本野球機構承認のオンライン野球ゲーム「ドリームベースボール」

2006/03/27 11:07

下柳泰三
自称“書き屋”。ジャンルを選ばず心が揺さぶられればパソコン記事でも映画評でも何でも書く、サスライの原稿執筆人。現在某街歩き雑誌（ヒミツ）をメインに活動中。ホコリをかぶったケーブルモデムを横目に今日も書きまくる！

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