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「正しい名前.COM」で間違えやすい名前を確認しよう


「正しい名前.COM(RightTitle.com)」トップページ
 先日、電話でしか話したことのない相手にFAXを送ったんですが、そのとき先方の名前の漢字を間違えてしまいました。あとで返信を見て気付いたのですが、なんとなく気まずい雰囲気でしたね。こういうことは後悔しても後の祭りなので、最初にきちんと確認しておく必要があります。それでも人の名前ならなんとかフォローできるかもしれませんが、会社の名前となるとさらに大変なことになります。下手をすれば商談がパーになる恐れもあるわけで、会社名や部署名というのは、念には念を入れてチェックするべきでしょう。よく「名前に歴史あり」と言いますが、会社ってのは1つ1つがさまざまな歴史を持っていて、企業名というのはそれを象徴するものですからね。

 とくに最近の企業名は、カタカナが多いのでとても間違えやすいです。また、検索エンジンなどに間違った社名を入れても自動的に修正してくれたりするので、間違いに気付かないケースもあり、注意が必要です。そこでオススメしたいのが、「正しい名前.COM(RightTitle.com)」というサイトです。このサイトでは、間違えやすい企業名やブランド名を集めて、勘違いしやすいポイントや社名の由来などを解説しています。これを見れば、企業名を間違えて使ってトラブルになることも無くなりますよ。ビジネスマンは必見!





主要な企業はほとんど網羅

 トップページにアクセスすると、企業名がズラリと並んでいます。カテゴリは「パソコン・家電」「高級ブランド」「カメラ」「インターネット・プロバイダー」など、計17種類。各ジャンルごとに、10数社の企業名が並んでいます。たとえば「パソコン・家電」では「APPLE(アップル)」「DELL(デル)」「EPSON(エプソン)」、「カメラ」では「CANON(キヤノン)」「KONICA(コニカ)」「NIKON(ニコン)」など、有名どころの企業はほとんど網羅しています。

 試しに、「CANON(キヤノン)」の項目を見てみましょう。企業名をクリックすると、詳細ページに飛びます。ここには同社の概要に加えて、「名前の由来」と「関連リンク」、そして「よくある間違い」というコーナーが設けられています。名前の由来では、会社の創立年や主要商品を説明しつつ、なぜそのような社名が付けられたのかという理由が詳しく書かれていて、なかなか便利です。各企業の長い歴史をそれぞれ簡潔にまとめているので、社史のデータベースとしても重宝するのではないでしょうか。

 続く「関連リンク」には、同社のオフィシャルサイトや、その商品を扱う通販サイトなどのリンクが掲載されています。外資系の企業の場合は、本国のオフィシャルサイトのURLもここで確認できます。





間違えやすいポイントを紹介

 さらに役に立つのが、「よくある間違い」というコーナーです。ここでは、その社名が間違われる場合のパターンがいろいろと書いてあります。たとえばキヤノンの場合、「CANNON」と真ん中のNを重ねてしまう場合と、「KYANON」とローマ字で書いてしまう場合の2つのパターンが紹介されています。間違えやすいポイントが整理して解説されているので、あらかじめここを読んでおくことで、先人が犯した過ちを繰り返さなくて済むわけですね。

 家電メーカーなどの場合は「よくある間違い」として出される例はせいぜい3~4件くらいですが、これが「高級ブランド」になると、スペルがややこしくなるせいか件数が倍増します。たとえば「BURBERRY(バーバリー)」の場合のよくある間違いとしては、「BARBARY」「BARBARRY」「BARBERY」「BARBERRY」「BURBERY」「BURBARRY」「バーベリー」「ばーばりー」と8件も紹介されています。コメントを読むと、「始まりのアルファベット2文字はBUからだと覚えておきましょう」と覚え方まで書いてあって、ヒジョーに親切ですね。





各ページのアクセス数ランキング

 最近は、検索エンジンでこのような間違ったスペルを入力した場合、このサイトがヒットする機会が増えてきました。検索結果の中にこのサイトがあれば、誤った社名をキーワードとして入力したことがすぐにわかるので、大変便利ですよね。たとえば、携帯電話会社の「DOCOMO」の「C」を「K」に変えて、「Google」で検索してみてください。おそらく検索結果の上位にこのサイトがヒットすると思います。そして検索結果のリンクをクリックすると、「"DOKOMO"の正しい名前は『DOCOMO (ドコモ)』です」というタイトルのページが直接表示されるはずです。

 このサイトを訪問する人は、このように検索エンジン経由で飛んでくる人が多いと思われます。だとすれば、各社名の解説ページのアクセス数が多いほど、その会社の名前を間違って入力した人が多いとも言えますよね。というわけでこのサイトでは、各社名のアクセス数のランキングを、「間違い検索トップ5」と題して発表しています。第1位は前述した「DOKOMO」で、2006年の1月から3月までをすべて占めています。2005年も、ほとんどの月は「DOKOMO」がトップですね。検索する人が多いせいなのかもしれませんが、それにしてもこの成績はスゴイです。

 その他の上位の会社も、「HONNDA」「FUJITU」「RISONA」「YAFU-」など、有名どころが名前を連ねています。このランキングを見ていると、どんな社名がどんな風に間違えやすいかがわかるので面白いですよ。アタシ的に「なるほど!」と思ったのは、なんと言っても「RESONA(りそな銀行)」ですね。この社名はアルファベットで目にすることはほとんど無いので、正直どのようなスペルで書くのか考えたこともありませんでした。しかしこのサイトを読むと、ラテン語の「Resona=共鳴する、響きわたる」という言葉から来たということで、「RESONA」が正解。このサイトを見ていなければ、アタシもきっとランキングにあるように「RISONA」と表記するものだと思っていたでしょう。





コラムにも注目

 このサイトでは「名前プチコラム」と題して、ネーミングについてのコラムも載せています。管理人の方のネーミングに対するこだわりが滲み出ていて、読んでいて面白いですね。もっと読みたいので、ぜひこれからも書き続けていってもらいたいと思います。

 また、扱う企業名についても、これからどんどん増やしていってもらいたいですね。有名な会社だけでなく、ちょっとマイナーな中堅どころの会社や、マニアックなブランド名なども網羅すれば、最強の社名&ブランドデータベースとなるのではないでしょうか。ちなみに、このサイトでは間違えやすい会社名や面白いエピソードを持つブランド名などの情報を募集しているので、この手の情報について詳しい方は投稿してみてはいかがでしょうか。今までにない新しい切り口のサイトなので、これからの発展に期待したいですね。では、また!


関連情報

URL
  正しい名前.COM(RightTitle.com)
  http://www.righttitle.com/

2006/06/19 11:05

下柳泰三
自称“書き屋”。ジャンルを選ばず心が揺さぶられればパソコン記事でも映画評でも何でも書く、サスライの原稿執筆人。現在某街歩き雑誌(ヒミツ)をメインに活動中。ホコリをかぶったケーブルモデムを横目に今日も書きまくる!
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