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検索結果をwiki感覚で編集できる「FC2マイサーチ」 |
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 先日、米国のcomScore社が5月の米国の検索ランキングを発表したのですが、これによると5月の米国のインターネットユーザーの「検索件数」は、なんと74億回とのことでした。米国の総人口はざっと数えて大体2億人ですから、1人につき月に39回、つまり国民1人1日に1回以上は検索してるという計算になるわけですね。まあアタシのように1日に必ず数十回は検索ボタンを押すような人間から、インターネットを全然使わない人までいろいろなのでひとくくりにはできませんが、74億回というのはとにかくスゴイ。人間はどこまで検索すりゃ気が済むんだ！ と突っ込みを入れたくなりますな。
ただし、これだけ検索回数が多い理由は、もしかしたら1つのテーマについて同じ人が何度も検索をやり直しているせいかもしれません。一度の検索結果に納得が行かず、少しキーワードを変えて検索し直すことは誰でもよくあることだと思います。インターネット上のWebコンテンツが増えれば増えるほど、意図しないサイトまでヒットしてしまうのは、ロボット型検索エンジンの性質上、仕方がないことですからね。 ところが最近になって、このようなロボット型検索エンジンとは違ったアプローチで、効果的な検索ができる検索サイトが登場しました。「FC2マイサーチ」というサイトなのですが、なんとここは、検索結果をWikiのように参加者が作り上げていくサイトなんです。だから、ある特定のテーマについて「的外れ」な検索結果を出す可能性が少なく、効率良く情報収集できます。検索サイトを多用する方は要チェックですよ！ ■ キーワードの解説文を表示 トップページにアクセスすると、まずは膨大なキーワード群が目に飛び込んできます。これは「FC2マイサーチ」に登録されているキーワードで、どれかをクリックすることで、そのキーワードに対する検索結果が表示されます。もちろん、検索窓にフリーワードを入れて検索ボタンを押すことで、普通の検索エンジンと同じようにも使えますよ。たとえば、トップページのキーワード群の中にあった「デンゼル・ワシントン」というキーワードをクリックしてみましょう。有名な映画俳優だけあって、26万5,001件もヒットしました。検索結果の1番上には、「デンゼル・ワシントンとは」というタイトルが表示されます。URLをよく見ると、これはマイサーチ内のページで、クリックすると別のページに飛びます。ここには「映画俳優。黒人俳優としてアカデミー主演男優賞を受賞した。黒人差別に関する映画のほか、社会問題、サスペンス他、演技幅の広い俳優として活躍している」というプロフィールが載っていました。 普通の検索エンジンの場合、このようなプロフィールやキーワードの解説文を、検索サイト自体が掲載することはほとんどありません。キーワードについての解説を調べようと思ったら、「デンゼル・ワシントンとは」という風に、キーワードに「とは」を付けたりして、それを解説するサイトを探し出さなければなりませんが、このサイトの場合はキーワードで検索するだけで直にこのような解説文が出てくるので、非常に効率がいいです。
■ おすすめサイトを登録可能
ユーザーはWebサイトの登録だけでなく、評価することも可能です。検索結果のキーワードの右横には、ポイント（スコア）が表示されています。上下の矢印ボタンをクリックすることで、このポイントを減らしたり増やしたりできるわけですね。ただし、各ユーザーは1サイトにつき1ポイントしか評価できないので、注意しましょう。このポイントが高ければ高いほど、上位に表示されるようになっています。 また、その他の検索結果についても、デンゼル・ワシントンのプロフィールを載せた新聞社のサイトや、ポータルサイトの映画コーナー、映画俳優のデータベースサイトなど、的確なサイトばかりが並んでいます。ロボットで機械的に集めた検索結果ではなく、キーワードにふさわしい検索結果を人間がしっかり考えて加えているので、的外れなサイトがあまり見られないのが、このサイトの魅力ですね。 ■ 編集者になってキーワードを編集しよう さて、「デンゼル・ワシントン」の場合は検索結果に解説文が掲載されていましたが、中には解説文がないケースもあります。実はこのような場合、ユーザー自らがキーワードの詳細を編集できるようになっています。ただし、誰でも可能というわけではありません。検索結果を編集したい場合は、「編集者」として参加申請を行なう必要があります。申請の仕方は、検索結果の左上にあるユニコーンの絵のバナーをクリックして、メニュー画面に移行します。左に並んだメニューの中から「編集者新規登録」をクリックすると、登録フォームが表示されるので、メールアドレスとコメントを入力しましょう。「参加申請」ボタンを押せば申請は完了です。 申請が通ると、晴れて編集者としてキーワードを編集できるようになるわけですが、編集者になると他にもさまざまなことが可能になります。たとえば検索結果の中には画像が添付されているものもありますが、編集者になると画像のアップロードもできます。また、キーワードに対して「エイリアス」を設定することも可能です。エイリアスとは、1つのキーワードに別名を設定する機能です。「インプレス」と「Impress」のような和名と英名とか、「携帯電話」と「ケータイ」のように同じものの別表記など、1つの事柄に対して複数の呼び方がある場合に、エイリアスを設定することで同じ結果が表示されるようになります。
■ 他サイトでも検索フォームを設置可能 このように、「FC2マイサーチ」は多くの人からのキーワードやURLの追加、そして投票によって、次第に精度が高く練り上げられていくという新しいコンセプトの検索エンジンです。この検索システムは、HTMLタグを記述することで、他のWebサイトでも検索フォームを設置してサイト内検索レンタルもできます。もしこのシステムに魅力を感じたら、ご自分のWebサイトなどに設置してみても良いかもしれませんよ。まだこのサイトはαテスト版ということで、スタートを切ったばかりのサービスです。今後どのように進化していくのか、楽しみですね。では、また！
■ ＵＲＬ FC2マイサーチ http://mysearch.fc2.com/ ■ 関連記事 ・ wiki感覚でオリジナルの検索サービスが作成できる「FC2マイサーチ」 2006/08/24 11:04
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