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マーケティングデータが見られる「C-NEWS」をビジネスに役立てよう


「C-NEWS」トップページ
 先日、久しぶりに携帯電話を買い換えました。今まではドコモのmovaを使っていたんですが、今度買ったのはFOMA。ようやくこれでアタシも第三世代のユーザーの仲間入りになったわけですが、最近のケータイはテレビ電話やらおサイフケータイやら、とにかく機能てんこもりですな。10月からは「ケータイ番号ポータビリティ」も始まり、気軽にキャリアを変えられるようになりますが、それに従って各社ともに機能強化や売り込みが激化しているようですね。テレビを見ると、携帯キャリアやメーカーのCMがひっきりなしに流れています。

 ところで、この「ケータイ番号ポータビリティ」が今年一番のヒットになるという調査報告を出したサイトがあります。生活に関するさまざまなアンケートを実施して、その結果を公開している「C-NEWS」というマーケティングデータサイトなんですが、これがなかなか面白い。同調査によると、2005年末に「2006年にヒットすると、あなたが思うものを次の中からお選びください」という質問をしたところ、男性の1位が「ケータイ番号ポータビリティ」、女性が「ケータイ定額制」でした。また、女性の方も「ケータイ番号ポータビリティ」は2位になっています。携帯電話が世の中に普及してから、もうかなりの時間が経ちましたが、まだまだ世間の関心は高いことがよくわかりますね。

 このような市場の動向調査や社会の意識調査というのは、ビジネスの資料やヒントとしてとても役に立つので、ふだんから定期的にチェックしておいて損はありません。というわけで、今回はこの「C-NEWS」を詳しくご紹介しましょう。





新商品に関するマーケティング調査

新商品に関する調査
 「C-NEW」の調査は、すべてインターネットを介して行なわれた調査の結果を元に作成されています。電話や郵便を使った調査ではないので、短期間に調査が行なえるのが強みとのこと。確かに、トップページを見ると最近話題の「酸素水」に関する調査や、発売されたばかりの洗濯乾燥機に関する調査報告など、新鮮な情報がズラリと並んでいます。

 とくに洗濯乾燥機については、8月21日発売予定の商品に関する調査が、なんと8月7日に配信されていました。おそらく、ニュースリリースが配信された直後に調査を開始したのでしょう。調査報告の内容は、新しく搭載された乾燥機能についてのユーザーの感想や、それに対する購入意欲などです。その商品を欲しいか欲しくないかを消費者にダイレクトに聞いているので、メーカーとしたらヒジョーに気になるでしょうね。また、この商品を扱う電器店のスタッフにとっても、貴重な情報といえます。

 このような新商品に関する調査は、家電の他にもさまざまなジャンルに対して行なわれていて、レトルト食品や温水洗浄機能付き便座、デジカメ、インナーシャツ、ワイン、PC周辺機器など多岐に渡ってカバーしています。これだけ多くのジャンルが網羅されていれば、どんな業界の人でもきっと役立つデータが見つかるのではないでしょうか。





家庭からオフィスまで多彩なカテゴリを網羅

 「新商品」カテゴリのほかにも、話題になっている商品に関する調査をまとめた「ヒット・定番商品」や、生活全般についての調査をまとめた「ライフスタイル」、会社や仕事に関する調査の「オフィスライフ」、イベント日の意識調査を集めた「季節イベント」など、さまざまなカテゴリの調査があります。

 「ヒット・定番商品」のカテゴリでは、冒頭で紹介したようなヒット予測の調査結果が見られます。これに加えて、年末にはその年のヒット商品をまとめた「ヒット番付」という記事も発表されます。

 「ライフスタイル」では、テレビ視聴の時間や、CMを参考に商品を購入したことがあるかどうか、夫婦で夫がどれくらい家事に参加しているか、といった調査が並んでいます。ブログに関する調査もこのカテゴリーに入っていて、ブログの認知度や、開設したことがあるかといった調査の結果を見られます。

 「オフィスライフ」では、クールビズに対する意見やボーナス支給額が増えたかどうか、働いている人のランチの平均額など、仕事やオフィスに関する調査がまとめてあります。

 「季節イベント」も面白いですよ。土用の丑の日にうなぎ料理を食べる人の割合や、母の日や父の日に特別なことをする人の割合、バレンタインデーは不要か否か、といった季節イベントに対するさまざまな意識調査を見ることができます。


「ヒット・定番商品」カテゴリ 「ライフスタイル」カテゴリ




世代ごとに細かく調査

 このような意識調査は、よく新聞が分析記事として載せることが多いのですが、インターネット上のニュースサイトでは意外と見かけません。「C-NEWS」のようなサイトを見れば、仕事に役立つ分析記事がすぐに手に入るというわけで、これを活用しない手はありません。

 レポートの内容を見ると、どれも具体的な数字データがグラフで示されているので、プレゼン資料などに使っても最適です。とくに、ヒット予測などは10代・20代・30代と、世代ごとに分けて結果を見られるので、各世代の意識の違いが比較できて便利ですよ。ヒット予測の他のカテゴリについても、世代や性別を細かく分けた調査となっているので、ターゲットが絞られた調査結果が得られます。また、実施日や調査対象、集計回答数など、調査するにあたっての細かいデータも公開されているので、信頼性もヒジョーに高いですね。





メルマガやRSS配信などのサービスが充実

 これらのレポートは、調査のカテゴリだけでなく、ターゲット別にも分けられています。左メニューの中の「注目ターゲット」というコーナーがそれで、ここでは「ティーン」「ビジネスマン」「ビジネスウーマン」「主婦」「パパ・ママ」「シニア」などに分類されています。

 また、統計調査を産業別に表示する場合の基準となる「標準産業分類」にも対応していて、右メニューの「標準産業分類」コーナーをクリックすると、目次が別ウインドウで表示されます。このサイトに収録されている調査レポートはかなり数が多いので、このような細かい目次が付いていると、使い勝手がヒジョーに良いですね。さらに、右メニューの「人気記事ランキング」も見逃せませんよ。ここには注目度の高い調査報告がチェックできるので、初めてアクセスした人は、とりあえずここをチェックすると良いでしょう。

 レポートのタイトルや本文でフリーワード検索することも可能だし、希望ジャンルを登録するとメルマガが配信されるサービスや、新着記事のRSS配信サービスなど、充実した機能が揃っています。ちなみに無料メルマガ会員に登録すると、トップページに表示されるジャンルを指定できる「My C-NEWS」という機能も使えます。

 これだけ多くのマーケティングデータが見られるサイトは他にはなかなか見あたりません。ビジネスの参考資料として、ぜひ活用してみてくださいね。では、また!


注目ターゲット「ティーン」 標準産業分類の目次

関連情報

URL
  C-NEWS
  http://c-news.jp/

2006/09/07 10:59

下柳泰三
自称“書き屋”。ジャンルを選ばず心が揺さぶられればパソコン記事でも映画評でも何でも書く、サスライの原稿執筆人。現在某街歩き雑誌(ヒミツ)をメインに活動中。ホコリをかぶったケーブルモデムを横目に今日も書きまくる!
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