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「ReCoo」を利用して地球にやさしい運転を目指そう


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 なんだか最近、またガソリンの価格が上がってきましたね。5月の連休が終われば値段が落ち着くと思いきや、さらに上がってきたから困ったものです。おかげで、最近はセルフ式のガソリンスタンドばかり行くようになってしまいましたよ。店員が給油を行なうフルサービスの店に比べて、客が自分で給油するセルフ式スタンドは、値段もお得で庶民にとっては強い味方です。

 ただ、セルフ式が安いといっても限度があるので、できるだけガソリンを使わないようなエコドライブを心がけることも大切です。クルマというのは運転の仕方次第で、ガソリンの消費量が大きく変わりますからね。急発進や急停止をしないように意識するだけでも、長期的に見ればかなり節約できます。

 そういう意味ではガソリン価格高騰時代も、悪いことばかりではないのかもしれません。ガソリンの消費量を減らせば石油資源の節約やCO2の削減にもつながり、環境にとってもプラスになりますからね。そんなエコドライブを目指す人を支援するサイトが、財団法人省エネルギーセンターが主体となって運営する「ReCoo」です。このサイトではエコドライブをするためのノウハウを学べるほか、自分のクルマの燃費や発生したCO2の量などをしっかり管理できますよ。これらの機能を利用して、財布と地球にやさしい省燃費運転を目指しましょう。





給油量や走行距離を入力して燃費を記録

 このサイトの目玉となるコンテンツはなんといっても燃費の管理機能ですが、これを使うには会員登録が必要です。会費は無料なので気軽に参加できますよ。登録にあたってはハンドルネームやメールアドレスを指定するだけで、氏名や住所などの詳しい個人情報は必要ありません。このほか、車種やクルマの用途も任意で登録可能で、クルマを複数台数持っている人は車種ごとに燃費を管理できます。

 登録する際にユーザーは3つのコースを選べます。コースはクルマへの関心度が高い人から順に「エキスパートコース」「エコノミーコース」「エコロジーコース」とわけられていて、それぞれ画面デザインがグレー、赤、緑と変わります。省燃費運転を志向する理由は、お金の節約や地球環境保存など、人によってさまざまです。3つのコースにわけることで、ユーザー1人1人が自分に合った情報を得られるようにしてあるわけですね。





給油情報はあとから自由に修正可能

 試しに「エコロジーコース」で登録した上でログインしてみましょう。左メニューの中から、「給油データ登録」を選ぶと、燃費情報の登録画面が表示されます。ここで給油量とODOメーターが示す走行距離、日時、満タンにしたか否かといった項目を入力します。最大100文字でコメントも入力可能なので、給油した街やガソリンスタンド名などを書き留めておくといいでしょう。入力を終えたら「登録実行」ボタンを押せば完了です。登録後に走行用途を入力する画面になりますが、もし用途がはっきりしてたら入力しておくと、どんなシチュエーションで出た数値なのかをあとで確認できるので便利です。

 登録したデータは、ページ右上の「過去データ一覧」をクリックすればリストを一覧できます。給油量などを修正したい場合も、「修正」ボタンを押すことでいつでも訂正できます。また、給油の登録を怠ってしまったときにも、「給油登録を忘れた方はこちら」というボタンをクリックすれば、いつでも給油情報を追加できます。旅行に行ったときなどに給油量を書き留めておくのをつい忘れたりすることがありますが、このサイトの場合は後からの修正も自由自在なので気が楽ですね。





登録した燃費データをランキング表示

 こうして登録されたデータは蓄積されて、いつでも振り返って確認できます。燃費の推移を確認したい場合は、左メニューから「あなたのデータ」をクリックしましょう。旧年月日や走行距離、燃費、燃料消費率をまとめた表に加えて、折れ線グラフも表示されます。また、「走行データ集計」のタブも用意されていて、このコーナーでは燃料消費率やCO2換算量、金額、走行距離などさまざまな角度からグラフを出力できます。環境を気にする人は「CO2」、ガソリン代が気になる人は「金額」を選択すればいいわけですね。

 このような自分の燃費データが、ほかのユーザー全体の中でどれくらいの位置にいるのかを確認したい場合は、「エコドライブランキング」のコーナーを見てみましょう。左メニューからクリックすると、「あなたの燃費順位は何人中何位」と順位が表示されます。たとえばアタシの場合、最近2カ月間の燃費は12.27km/Lで、順位は6,170人中2,256位でした。ここから「ランキングメニュー」をクリックすると、さらに詳しいランキング情報を見られます。

 ここでは「都市」「郊外」「高速」などの走行環境や、「買い物」「通勤・通学」「街乗り・ドライブ」など走行用途を細かく指定可能です。これらを選んだあとに「上記の設定でランキング表示する」をクリックすると、ページ下部に順位が表示されます。単に何人中何位と示すだけでなく、折れ線グラフでどの数値の人が多いかを確認できるので、自分のクルマはほかの会員と比較して、どれくらいの省エネを達成しているのかが一目でわかります。





地図と連動したブログサービスも用意

 自分の燃費データを見て、「もっと省エネ運転しなきゃ」と反省した人は、「アドバイス」のコーナーを見てみましょう。このコーナーでは燃費の向上につながる運転テクニックを、「発進時」「巡航時」「減速時」「停止時」と4つのシチュエーションにわけて開設しています。また、暖機運転をするべきかどうかという話や、エアコンの使い方など、ちょっとしたノウハウも豊富に収録しています。

 「エコドライブ道場」というコーナーも面白いです。これは自分でチャレンジしたいと思う項目をチェックしていって、その予想結果をシミュレートするコンテンツです。たとえばアタシの場合、現状で12.3km/Lの燃費が、がんばれば市街地で17.9km/Lまで伸びるという結果が出ました。具体的に燃費がどれくらい向上するかを数値で示してくれるので、努力のしがいがあります。

 このほか、エコドライブに関する日記を書ける「マイドライブブログ」というコーナーや、さまざまな情報をやりとりできる「情報交換サロン」など、コミュニケーション機能も充実しています。とくに「マイドライブブログ」は地図と連動したブログサービスなので、自分の家の近くに住んでいる人のブログを探せます。これをきっかけに、燃費向上を目指す仲間同士でコミュニケーションを深めてみてはいかがでしょうか。

 このほか、エコドライブの成果をわかりやすく示す「エコドライブマラソン」という企画も準備中だそうで、これからの進化に期待したいですね。このサイトをうまく利用して、ぜひ省エネ運転を実現してください。では、また!


関連情報

URL
  ReCoo
  http://www.recoo.jp/

2007/06/28 10:59

下柳泰三
自称“書き屋”。ジャンルを選ばず心が揺さぶられればパソコン記事でも映画評でも何でも書く、サスライの原稿執筆人。現在某街歩き雑誌(ヒミツ)をメインに活動中。ホコリをかぶったケーブルモデムを横目に今日も書きまくる!
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