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鉄道駅に関する情報を収録したデータベースサイト「駅データ.jp」
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「駅データ.jp」トップページ
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法律・特許などのおカタいものから映画や音楽など趣味のものまで、インターネット上にはさまざまなデータベースサイトがあります。専門分野に特化したマニアックなデータベースの場合、難しい用語を使っているのでけっこう敬遠しがちですが、実際に使ってみるとなかなか楽しめるものです。また、この中には無料で使えるデータベースも少なくありません。家にいながらにして、タダでいろいろなデータベースを検索できるんですから、便利な世の中になったものですね。
そんなインターネット上のデータベースに、最近さらに面白いサイトが加わりました。「駅データ.jp」というサイトです。このサイトは読んで字のごとく、“駅”に関する情報を集めたデータベースサイトです。日本には多くの鉄道路線が走っており、無数の駅がありますが、このサイトを使えば全国の駅の位置や種類、路線などをすぐに調べられます。これを利用することで、旅先の駅の情報を調べたり、駅情報を利用したコンテンツを作ったりと、さまざまな使い方ができますよ。また、駅情報を利用した占いなどのユニークなコンテンツも充実しています。鉄道ファンの方も必見!
■ 違う路線で同一の駅名をグループ化
トップページにアクセスしたら、まずは上部のメニューから「仕様書」を見てみましょう。このサイトで配布している「駅データ」のデータ仕様が見られます。項目は「鉄道概要コード」や「路線コード」「駅コード」など鉄道会社や路線、駅名を判別するためのコードや、その並び順がそれぞれ数桁の整数の組み合わせで示されています。
この中で「駅グループコード」という項目がありますが、これは複数の路線が乗り入れる駅を示しています。違う路線の駅であっても、改札口を経由せずに乗り換えが可能だったり、地図座標上でほぼ同一の場所に駅がある場合は、同じ値で表わされます。たとえば東京メトロ銀座線の渋谷駅と、半蔵門線の渋谷駅は同じ値になるわけですね。同じ駅名で複数の路線にまたがっている駅をグループ化してコードを振っているので、路線と路線がどこで接続しているのかがたちどころにわかります。
このほか、通常の駅か地下鉄の駅かを示す「駅タイプ」や、鉄道会社を示す「鉄道概要名」、「駅名」などは文字で表示されます。さらに、都道府県コードや緯度・経度などの項目もあります。これらの情報を見れば、1つの駅について路線名や鉄道会社名、地図上の位置などが一覧できます。
ちなみに各コードの値がなにをしめすかを確認したいときは、上部メニューの「マスターデータ」を見ましょう。エリアや都道府県、鉄道概要、沿線の4つの項目のマスターデータが表示されています。たとえば鉄道概要マスターでは、JRが「11」、その他私鉄が「99」などと数値が設定されていて、この値とデータベースが対応しているわけですね。
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仕様書
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マスターデータ
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■ グループ駅をチェック可能
試しにどこかの駅の情報を見てみましょう。上部メニューから「データ確認」をクリックすると、左側のメニューに鉄道会社の路線名が並んでいます。JRの場合は地域別にも分かれていて便利ですね。たとえば「東京メトロ」の「丸の内線」をクリックすると、その路線の駅リストが表示されます。各駅名の前には[G]と[S]というマークが付いていますが、[G]はグループ化された駅の表示、[S]は詳細表示を表わしています。本郷三丁目の場合は、[G]をクリックするとグループ駅のリストとして「都営大江戸線 本郷三丁目」も示されるわけですね。
ここで駅名をクリックするか、各駅名の頭にある[S]をクリックすると、詳細なデータが表示されます。ここに掲載されているのは、前述した仕様書に沿った各項目の値です。データの下には地図も表示されるので、駅周辺の状況もわかりますよ。
これらのデータベース情報は、上部メニューの「ダウンロード」のコーナーでCSVファイルをダウンロードできます。もちろんすべて無料で、商用利用も可能です。タウン情報やグルメ情報などで駅データを使う場合にこのデータベースを利用すれば、新たに自前で全国の駅に関するデータベースを構築しなくても、同サイトのデータをそっくりそのまま利用できるわけです。Web制作者には見逃せませんね。
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データ確認
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「本郷三丁目」のデータ
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■ 情報更新を申請してみよう
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情報更新申請
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さらに、地図の下には「情報更新申請」というコーナーも用意されています。地図のデータに誤りを発見した場合は、このコーナーから更新申請を出せます。駅が廃止された場合や、駅名や緯度・経度の値が違う場合などは、そこの項目にチェックを入れて正しい値を入力しましょう。駅グループコードを訂正する場合は、どんな風に問題があるのかを文章で説明します。あとは「確認」ボタンを押して投稿すればOKです。記入者の名前や会社名、メールアドレスなどは無記入でも大丈夫なので、気づいた点があったら投稿してみましょう。
また、上部メニューにも「情報更新申請」というコーナーが用意されていて、ここではさまざまな新駅や新路線の追加要望、そして同サイトへの意見なども募集しています。なにしろこのデータベースに含まれる駅は全国津々浦々を網羅していて、その収録数は約1万件にも上ります。中にはちょっとした誤りが含まれている可能性も十分考えられるので、利用者の側も積極的に情報を提供していくことで、正確性がどんどん高まっていくものと思われます。なにか気付いた点があったら情報を寄せてみてはいかがでしょうか。
■ データベース以外のコンテンツにも注目
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おもちゃ箱
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同サイトではこれらのデータベースを利用して、ちょっとした便利ツールや面白いコンテンツも提供しています。上部メニューの「おもちゃ箱」を見てみましょう。「ツール」として、緯度経度や住所から最寄り駅までの距離を調べたり、地域情報が得られる機能が用意されています。
たとえば「駅からの距離(住所)」で「東京ドーム」と入力して「実行ボタン」を押すと、東京ドームの近くにある駅がズラリと表示されます。また、「地域情報(ベータ)」で「東京ドーム」を調べると、こちらではその施設の最寄りのコーヒーショップのリストなどが示されます。現在はコーヒーショップの情報だけのようですが、今後ほかのショップ情報や天気の情報なども増やしていく予定もあるようなので、期待したいですね。
このようなツールは、XMLデータとして配布されていることに加えて、APIとしても提供されています。APIの中には駅名から今日の運勢を表示する「駅占い」というコンテンツも用意されていて楽しいですよ。この「駅占い」は、同サイトのトップページに表示されているので、ぜひ見てみてください。自分のブログやWebサイトに貼り付けるのもオススメですよ。データベースだけでなく、このようなユニークなコンテンツも提供している同サイトですが、今後どのように進化していくか楽しみですね。では、また!
■ URL
駅データ.jp
http://www.ekidata.jp/
2007/07/12 11:12
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下柳泰三 自称“書き屋”。ジャンルを選ばず心が揺さぶられればパソコン記事でも映画評でも何でも書く、サスライの原稿執筆人。現在某街歩き雑誌(ヒミツ)をメインに活動中。ホコリをかぶったケーブルモデムを横目に今日も書きまくる! |
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