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身の回りの生活情報を探し出せる「生活ガイド.com」


「生活ガイド.com」トップページ
 アタシが住んでいる街は、ちょうど東京下町の入口付近にあたるのでが、この地域はその昔、問屋や街工場ばかりでした。しかし近年になってすっかりその様相は変わり、マンションが次々と建ち並んで住宅街のようになってきています。それに伴って飲食店もかなり増えたし、最近では化粧品メーカーのアンテナショップやペットショップなども開店するようになりました。このように街というのは生き物のように形を変えながら続いていくもので、それを日々眺めるのはとても面白いものです。

 このような地域ごとの生活情報をいち早くキャッチするためのサイトが「生活ガイド.com」です。「みんなでつくる地域・生活情報サイト」と銘打ったこのサイトには、日本全国の街の生活情報や賃貸情報がぎっしり詰まっていますよ。その膨大なデータを利用して、自分の好みの街を探すことも可能です。身の回りの生活情報を調べるのはもちろん、どこに住もうか迷っている人などにもぜひオススメです。





街の印象をチャートで表示

 トップページにアクセスすると日本地図が表示されます。この地図からエリアを絞っていき、自分の住んでいる街の情報を見てみましょう。ここでは試しに東京の台東区を指定してみます。地図以外にも、検索窓に市区町村名を直接入力したり、プルダウンメニューで選んだりと、さまざまな検索方法があります。

 市区町村名を指定すると、「この市区の情報」と題した情報ページが表示されます。ここでは市役所所在地やWebサイトへのリンクなどの基本情報に加えて、総人口や人口増減率、年少人口率(15歳未満)、生産年齢人口率(15~64歳)、高齢人効率(65歳以上)、総面積、年間平均気温など、いろいろな詳細データが表にまとめられています。

 より詳細なデータが見たいときには、「概要へ」「住まい・暮らしへ」「育児・健康へ」のいずれかのリンクをクリックしましょう。たとえば「住まい・暮らし」のコーナーではガス料金やゴミの年間排出量、「育児・健康」のコーナーでは保育所の数や待機児童数などのデータも掲載されています。面白いのは、データの横に「164/805位」のように全国の自治体の中での順位が書かれていることです。これを見ることで、たとえば人口増減率はほかの自治体に比べて多いのか少ないのか、総面積は広いのか狭いのかといったことを客観的に判断できます。

 これに加えて、「住民意識チャート」という図もあります。これはその街に対する印象を、「近所づきあい」「街並みや雰囲気」「安全」「スーパーや店の充実」「交通の便利さ」「愛着」と6つの要素についてアンケートして結果をチャートにまとめたものです。台東区の場合、23人が投票してました。もちろん、自らが投票することも可能です。投票はユーザー登録をすることで可能になります。チャートの形にすることで、その自治体がどのような街なのかをわかりやすく示しているわけですね。


各自治体の情報ページ 詳細ページ




不動産情報や口コミ情報がぎっしり

口コミ情報
 さらに、「この地域の住まいを探す」というコーナーでは不動産情報も調べられます。マンションや一戸建てなど種別を選び、さらに価格帯を指定して検索ボタンを押すと、該当エリアの物件リストが表示されます。この物件リストは住友不動産販売による情報で、情報量はかなり豊富ですよ。

 その下には「新着フォト」という写真投稿コーナーも用意されています。その街で撮影された写真が多いので、これを見ればどのような街並みなのかがすぐにわかります。また、「新着口コミ」というコーナーも見逃せません。ここではさまざまな飲食店の口コミ情報が掲載されています。飲食店名をクリックすると詳細画面が表示されて、基本データや地図を見られます。中には料理や店舗の外観写真を投稿しているユーザーもいて、見ていて楽しいですよ。

 このほか、ほかのユーザーの日記が読めるコーナーや、その地域に関するQ&Aを投稿するコーナーなども用意されています。とくにQ&Aはオススメですよ。「○○のエリアで美味しい店を探しています」という書き込みが投稿されると、すかさず「ここはいかがですか?」などと回答が寄せられて役に立ちます。「Q&A検索」という検索機能もあり、カテゴリや地域、タグなどで検索できます。





好みの街を自由に検索

 このように各自治体のさまざまな情報を掲載している同サイトですが、その膨大な情報を駆使することで、「レコメンド検索」というユニークな検索機能も提供しています。これは1つの街について、「活気・魅力」「緑・自然」「安心・安全」など計8カテゴリに分類して、各カテゴリの“重視度”を指定することで、好みの街を検索できる機能です。指定の仕方はスライドバーを動かすだけの簡単操作で、すべてのカテゴリの重視度の合計が100ptになるように指定していきます。なお、100ptを使い切るとほかのスライドバーが動かなくなってしまうので注意しましょう。

 都道府県を選んだら、すべての項目を指定して「レコメンド結果を見る」をクリックすると、下部にリストが表示されます。1位から10位まで10の自治体のリストを見ることが可能です。ちなみにここで「セット」というリンクをクリックすると、リストの中の自治体同士を比較することも可能です。画面の右と左でデータを対比させて、住民意識チャートを重ねて表示することで、2つの自治体の違いをわかりやすく比較できますよ。 なお、検索機能としてはほかに各データのランキング情報を抽出できる「ランキング検索」や、賃貸物件を探せる「賃貸物件検索」などもあります。


レコメンド検索 比較画面




役に立つコラムを掲載

注目の街
 データ情報だけでなく、読み物として楽しいコンテンツも豊富です。トップページ上部のメニューの中から「ライフイベント」を選んでみましょう。ここでは生活情報に関する多くのコラムを読めます。たとえば「学校・教育」カテゴリの中には、「教育費は投資か消費か」といった鋭いテーマのコラムが載っていました。このほか、「失敗しない住まい選びのポイント」や「赤ちゃんの発育・発達」といったコラムも用意されています。また、教育ローンのシミュレーションなどのコンテンツも収録されていますよ。

 トップページ中段にある「注目の街」という特集記事も要チェックです。これは毎回1つの街を選んで紹介するという記事で、その街のプロフィールや詳細データ、賃貸物件などの基本情報が読めます。また、駅前の店紹介や周囲の観光スポットなどの紹介などもあり、たとえば八王子市の特集では、駅前の再開発やファクトリーアウトレットモールの紹介、高尾山のハイキングなどについて解説していました。これを読めば、データだけではわからないその街の魅力がわかります。どの街に住もうか迷っている人などは、これらの情報をぜひ参考にして、しっかりした街選びをしてくださいね。では、また!


関連情報

URL
  生活ガイド.com
  http://www.seikatsu-guide.com/

2008/02/07 11:02

下柳泰三
自称“書き屋”。ジャンルを選ばず心が揺さぶられればパソコン記事でも映画評でも何でも書く、サスライの原稿執筆人。現在某街歩き雑誌(ヒミツ)をメインに活動中。ホコリをかぶったケーブルモデムを横目に今日も書きまくる!
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