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コラムやエッセイ好きの人は要注目な文章投稿サイト「おとなのコラム」


「おとなのコラム」トップページ
 一時期、プロの物書きではない一般の人による投稿エッセイ集にハマっていたことがあります。酒に関するエッセイとか、別れや出会いをテーマにしたエッセイ集などさまざまな本がありましたが、今はこのような文章はブログで読めるようになったので、本を買う機会はめっきり少なくなりました。

 ただ、ブログに日記を書くのと、エッセイやコラムという形で「作品」に仕上げるのとでは、やはり少し違う気がします。もちろんブログも他者に見られることを意識していることには違いないのですが、コラムやエッセイとしてきちんと作品を作り上げる方が、他人に見せる意識の度合いがより強く、読んでいる人が楽しめるような心遣いというか、サービス精神のようなものを感じることが多いですね。

 実はこのような“作品”としてのエッセイやコラムを見られるサイトも、インターネット上には数多く存在します。中でもオススメなのが、「おとなのコラム」というサイトで、ここではさまざまなコラムを誰でも自由に投稿できます。文章投稿サイトというと真っ先に思い浮かぶのは小説投稿サイトですが、ノンフィクションのエッセイやコラムを集めた投稿サイトも読んでいて面白いですよ。

 長文だけでなく、ひとことコラムや3行でいい表わす広告などいろいろなコーナーがあるので、さまざまな楽しみ方ができます。人の作品を読むのが好きな人はもちろん、自分で文章を書くのが好きな人も、ぜひ注目してください。





多彩な投稿コーナーを用意

ショートショート
 「おとなのコラム」は、実に硬派に文章作品にこだわっているサイトなんです。コンセプトは「“おとな”の方が『笑う』『ほっとする』『泣く』ことができるように、おとなのコラムを提供する」で、直接的すぎる性的表現や他人への激しい誹謗中傷、宗教上のデリケートな内容、他人の著作権を侵害した作品などは、掲載を断られる場合もあるそうです。

 一般の人が投稿可能なコーナーは「ショートショート」「勝手に三行広告」「激突コラム」など全7種類。まずは「ショートショート」というコーナーから見てみましょう。このコーナーは、短い文章で書きたい人が投稿するコーナーです。文字数は、ほんのひとことから200文字前後まで。長い文章を書くのが苦手な人にもオススメだし、長くするほどのネタではないちょっとした話を投稿してもいいでしょう。読む側としても、文字数が少ないので短時間で気軽に読めますね。

 左メニューの「ポイントゲット!投稿コラム」というコーナーの中の「ショートショート」をクリックすると、原稿が読めるページに飛びます。上部の「今週の投稿作品はこちらをクリック!」を選ぶと作品リストが表示されます。このコーナーでは毎回テーマが設定されていて、投稿者は“お題”に沿った作品を投稿することになっています。2月の上旬にアクセスしたときは、「あだな・ニックネーム」が“お題”になっていました。ほんの3行くらいのコラムから少し長めの作品まで、さまざまな作品が投稿されていて読み応えがあります。





チャンピオンになって連載コーナーをゲット

 一般的なコラムの投稿コーナーとしては、「激突コラム」というコーナーがあります。ここは、毎週1つのテーマに従ってコラムを投稿して、投稿作品の中からスタッフが選考を行なってチャンピオンを決定するというコーナーです。チャンピオンに輝いた回数が5回になると、賞品として同サイトに連載コーナーが設置されるので、腕に覚えのある人はぜひ挑戦してみてください。このコーナーにアクセスすると、投稿者のチャンピオン授賞数が表にまとめられています。受賞回数が3回に達している人も何人かいて、実力のある投稿者が集まっていますよ。その分、作品のクオリティも高く、読み応えのある作品が数多くあります。

 「あなたの話を聞きましょう」というコーナーもオススメです。ここでは毎回テーマを設定して、人に聞かせたくなるような話を募集しています。「激突コラム」よりもこちらの方が気軽に参加できるので、初めて投稿する人などはこちらのコーナーを利用するのも手です。


激突コラム あなたの話を聞きましょう




広告コラムで商品をアピール

 これらに加えて、「勝手に三行広告」というコーナーもあります。これは毎回1つの商品をテーマに決めて、その商品の広告コラムを書くコーナーです。タイトル通り、わずか3行で表現しなければならないので、実際に書いてみるとなかなか難しいですよ。ちなみにこれまでお題となったのは、「マクドナルドのハンバーガー」や「バンドエイド」などです。コピーライターになった気分で、さまざまな商品のアピール文を書いてみてはいかがでしょうか?

 さて、「激突コラム」「あなたの話を聞きましょう」「勝手に三行広告」と、いずれのコーナーもすべてテーマが設定されていますが、与えられたテーマに縛られず自由に書いてみたいという人は「エンジェルコラム」のコーナーがオススメです。ここはテーマやジャンルが設定されていないので、自分の好きなことを存分に書けます。

 このほか、本を読んだ感想を投稿できる「おとなの感想文」というコーナーもあります。コラムやエッセイを書く人は読書好きの人が多いので、それだけに面白い書評が数多く揃っていますよ。


勝手に三行広告 おとなの感想文




ポイントの換金が可能

エンジェル・ノベル
 実はこのサイトではノンフィクションだけではなくフィクション作品も扱っていて、「エンジェル・ノベル」というコーナーで長編小説と短編小説を募集しています。コラムだけでなく小説も書いてみたいという人は、ぜひ挑戦してみてください。

 ちなみに投稿して最優秀賞や優秀賞などに選ばれると、ポイントが与えられます。そして1,000ポイント以上貯まると、なんと換金ができてしまうというからスゴイ! 応募人数は少なくないので授賞するのはけっこう難しいですが、頑張って投稿していると思わぬボーナスが貰える可能性もあるわけです。文章投稿サイトは数あれど、このサイトのように換金が可能なところは珍しく、投稿する側としてはけっこうやりがいがあるのではないでしょうか。

 なお、このサイトではプロの作家による特別連載寄稿や、チャンピオン受賞者による連載コーナーも設けられています。どれも質の高いコラムばかりなので読み応えがありますよ。コラム執筆の初心者の方などは、このようなコーナーの記事を読んで参考にするといいでしょう。

 また、現在このサイトでは「おとなの縦書復権運動」という特集を組んでいて、縦書きで読むための作品を募集しています。この縦書き作品はFlashを利用したコンテンツで、まるで本を読んでいるかのようにページをめくることができます。表示のレスポンスもよく、なかなか読みやすいですよ。投稿する人だけでなく、投稿された作品を快適に読めるようにも配慮しているこのサイト、コラムや小説が好きな人は要チェックです。では、また!


関連情報

URL
  おとなのコラム
  http://www.otona-column.com/

2008/02/28 11:10

下柳泰三
自称“書き屋”。ジャンルを選ばず心が揺さぶられればパソコン記事でも映画評でも何でも書く、サスライの原稿執筆人。現在某街歩き雑誌(ヒミツ)をメインに活動中。ホコリをかぶったケーブルモデムを横目に今日も書きまくる!
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