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防犯ノウハウが詰まった「防犯泥棒大百科」で犯罪を未然に防ごう


「防犯泥棒大百科」トップページ
 先日、ドアや窓に防犯ブザーを取り付けました。スイッチを入れておくとドアや窓が開いたときに大音量のブザーが鳴るというシロモノで、これだけではけっして完璧とはいえませんが、なんとなく安心感はあります。最近は家庭向けの警備保障サービスもどんどん安くなってきていますが、まだまだ契約している人は少ないのが現状です。アタシも導入を考えたことがあるけど、毎月の負担を考えるとやはり二の足を踏んでしまいますね。だからといって何もしないのも不安なので、簡単な防犯機器でも付けておくのは大切なことだと思います。

 そんな家のセキュリティについてこだわる方にぜひオススメしたいのが、「防犯泥棒大百科」というサイトです。インターネット上には防犯対策サイトが数多くありますが、その内容はいろいろで、中には防犯機器の売り込みがメインのサイトも少なくありません。そんな中、このサイトは読者にとって役に立つ防犯情報が充実しています。空き巣や強盗から家を守るための情報だけでなく、詐欺やストーカーなど幅広い情報を扱っていますよ。防犯を考えている人は、ぜひ参考にしてください。





防犯への意識を高めるチェックテスト

 このサイトを運営しているセキュリティハウスという会社は、防犯・防災システムを提供している会社で、総合防犯設備士の資格者を多数保有しているそうです。この「防犯泥棒大百科」というサイトは同社のスタッフが監修していて、まさに防犯のプロによるコンテンツといえます。

 トップページにアクセスしたら、まずは最も上にある「防犯チェック」のコーナーを見てみましょう。これは防犯体制が大丈夫かどうかを診断するためのチェックテストで、「一戸建て住宅」「マンション」「店舗併用型住宅」「店舗・オフィス(事務所)」の4種類が用意されています。たとえば一戸建て住宅のチェックテストでは、「塀が高く中に入ると道路から中が見えない」といった外観上のチェック項目や、「留守電のメッセージ『今留守ですので・・・』と入れて外出する」といった外出時に関する項目、「通常、印鑑、クレジットカード、キャッシュカードや生年月日の記したものを一緒に保管している」といった室内に関する項目、「扉・窓には鍵が1つしかついていない」といった建物・敷地の構造に関する項目など、多彩なチェック項目が用意されています。

 該当する項目をチェックして「診断」ボタンを押すと結果が出ます。ちなみにアタシの場合、「6点~10点」と該当項目が多めで、「あなたの防犯意識はかなり低いと現状ではいわざるを得ません」という評価になってしまいました。この結果にはちょっとショックでしたが、なにしろ防犯のプロが監修したテストなわけですから、アドバイスは謙虚に聞かなければなりません。読者のみなさんも、防犯への意識を高めるためにもぜひ一度テストしてみてください。





施設の種類ごとにアドバイス

 さて、自分の防犯意識がどの程度かを診断したあとは、防犯についての実践的な知識を学んでいきましょう。まずは上部メニューの中から、「泥棒について知ろう!」というコーナーを見てください。ここには泥棒の犯行時の心理や手口、泥棒の好きな家、嫌がることなどいろいろな情報が詳しく書かれています。最近の犯罪情勢など統計情報も豊富ですよ。泥棒の立場から語った「泥棒の本音」というコーナーもあります。また、「泥棒ファッション」というコーナーも役立ちますね。これによると、泥棒の約3割強がネクタイ、スーツ着用だそうです。できるだけ周囲の環境に溶け込むような目立たない服装をしているのだそうで、ドラマみたいに黒ずくめやマスクをしている泥棒はいないそうです。

 泥棒についての基礎知識を学んだら、次は「施設別犯罪事情・防犯対策」というコーナーを見てみましょう。ここでは「一戸建て住宅」「マンション」「事務所」「工場」「店舗」「コンビニエンスストア」「宝石・貴金属店」など、施設の種類ごとに犯罪の傾向と対策法をまとめています。中には「老人保健施設」とか、「農家・果樹園・ビニールハウス・養鶏場」といった施設もありますよ。たとえばマンションの場合は、対策として「夕方になると自動的に室内照明を点ける」とか、「留守番電話の録音に『○日まで留守です』などと入れるのはやめましょう」といったわかりやすいアドバイスが読めます。





対象別や犯罪別など多彩な切り口を用意

 「対象別犯罪事情・防犯対策」というコーナーにも注目です。ここでは女性や子ども、高齢者など、対象者別の犯罪について解説しています。高齢者の場合はオレオレ詐欺や振り込め詐欺、悪徳リフォーム詐欺、催眠商法など、さまざまな詐欺商法について学べますよ。また、自動車の盗難や、最近急増している金属の盗難についての項目もあります。海外旅行の防犯対策についての項目もあり、なぜ日本人ばかり狙われるのか、海外で犯罪に遭遇しないためにはどんな点に注意すべきかといった点について学べます。

 さらに、「犯罪別情報」というコーナーも用意されています。ここでは「強盗」「詐欺」「車上あらし」「ひったくり」「万引き」などの犯罪情報が満載されています。施設別、対象別、犯罪別といろいろな切り口で犯罪情報をまとめているので、幅広い人に役立つコンテンツといえるでしょう。しかもこれらの解説にはすべて最近の犯罪情勢資料から抜粋した統計資料が添えられているので、かなり説得力があります。





ユニークなニュースをブログで紹介

 このほか見逃せないコンテンツとして、「今日巷で話題の犯罪について防犯のプロが語る」というコーナーもあります。これはスタッフがブログを使って最近の犯罪について投稿するコーナーで、部屋から出られなくて警察に助けを呼んだという中国の泥棒の話や、「キャッツ・アイ」や「ルパン」など漫画の主人公の名前が付いた泥棒の話など多彩なトピックが投稿されています。独デュッセルドルフの警察犬がパトロールの際に青い靴を履くことになった話など、海外の話も豊富ですよ。記事内容が楽しめるだけでなく、犯罪のプロが日頃どのようなニュースに注目しているのかがわかって面白いです。

 ブログにはもう1つ「こんなおかしな泥棒がいる」というコーナーもあります。愛妻弁当を持参していた泥棒の話や、郵便ポストを盗難する泥棒、携帯電話の占いで運勢の良い方角を確認していた泥棒、タクシーで乗り付けて運転手を待たせて強盗した男、侵入した家でビールとつまみで一杯やっていたら帰宅した人に見つかってしまった泥棒の話など、ユニークなエピソードが多数投稿されています。防犯対策というとどうしてもシリアスな内容になりがちですが、ここは息抜きのコーナーとして楽しく読めますよ。

 泥棒に関する情報だけでなく、さまざまな犯罪を未然に防ぐための情報がたっぷり詰まったこのサイト、上手に活用してしっかりと防犯対策をしてくださいね。では、また!


関連情報

URL
  防犯泥棒大百科
  http://www.hanzai.net/

2008/04/03 11:05

下柳泰三
自称“書き屋”。ジャンルを選ばず心が揺さぶられればパソコン記事でも映画評でも何でも書く、サスライの原稿執筆人。現在某街歩き雑誌(ヒミツ)をメインに活動中。ホコリをかぶったケーブルモデムを横目に今日も書きまくる!
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