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中高年から寄せられた大人の体験レポートが読める「プロチュア」


「プロチュア」トップページ
 インターネットの掲示板を利用していると、自分よりかなり年上の人と知り合うことがよくあります。ネット上ということで気安く話しかけたりもできますが、現実ではこういう方たちと腹を割って話す機会が少ないので、いざ話してみるととても面白いですね。とくに60代以上の人の話というのは、長年生きてきただけあって重みが違います。たまには自分と違う年代の人と話すと、仕事や人生のことなど、いろいろなことを考えさせられます。

 そんな中高年の人たちの体験談を集めたサイトが、「プロチュア」です。このサイトでは、40歳以上の人が執筆した体験談を自由に読めます。体験談の内容は、趣味や旅行、健康情報、生活情報など実にさまざまで、中高年だけでなく若い世代の人に役立つ情報もぎっしり詰まっていますよ。もちろん中高年の人は自ら体験談を投稿して、メンバー同士でコミュニケーションを図ることもできます。実際に体験した人の生の声が読めるこのサイトを見て、ぜひ興味のある話題を探してみてください。





豊富なカテゴリを用意

サブカテゴリのリスト
 このサイトのタイトルである「プロチュア」という言葉は、「プロフェッショナル」と「アマチュア」を組み合わせた造語だそうで、自らの体験に基づく知識を豊富に持ちながら、その分野を職業にしていない人たちや、実際の経験によって得た体験知識を持つ人のことを意味するのだそうです。「その分野を職業にしていない人」というのがミソで、要するに趣味などにディープにハマっている人などを対象としているわけですね。

 トップページにアクセスすると、体験談のカテゴリが並んでいます。「園芸」「旅行」「健康」「ペット」「音楽」「スポーツ」など、さまざまなジャンルが用意されていますよ。中には「生活アイディア」なんてカテゴリもあります。この中から興味のあるカテゴリをクリックしてみましょう。サブカテゴリが表示されます。たとえば「ホビー」の場合だと、「集める系」「つくる系」「遊芸系」「鑑賞系」「アウトドア」「ゲーム系・その他系」の6つのサブカテゴリが用意されていて、カテゴリ名の右側に投稿記事の一覧が表示されます。記事名の横に記事の本数が書いてあるのでわかりやすいですね。





読み応えたっぷりの体験レポート

記事本文
 ここからサブカテゴリ名をクリックすると、さらに細かい項目が表示されますが、記事名を直接クリックしてもOKです。たとえば「ホビー」の「つくる系」の中にある「レールファン」という項目には、「ミニSL C56製作記」という記事がありました。これはミニSLの運転会を開いている人が書いたミニSLの製作記なんですが、かなりの長文で読み応えたっぷりです。記事の冒頭には執筆者のプロフィールも書いてあり、これを読むと執筆者のこれまでの歩みがよくわかります。

 製作記は写真入りで実に詳しく書いてあります。穴開けに苦労したことなども書いてあり、マニアにはたまらない内容ですよ。作業工程も箇条書きに書いてあって読みやすく、秀逸なレポートといえるでしょう。この記事のほかにも、同サイトにはすばらしい体験記が数多く投稿されています。どの記事も長文が多く、写真も豊富な記事ばかりなので、とりあえずいろいろ見て回ると、自分にとって面白い体験記がきっと見つかりますよ。





若い人でもエントリー会員に登録可能

 なお、記事ページの最下部に「この記事に対するご意見、質問はこちら」というリンクが用意されている記事がありますが、これは会員同士がコミュニケーションを図るための「プロチュアコミュニティ」へのリンクです。これをクリックすると、記事に対するコメントなどを読むことができます。コメントは記事に対する感想や執筆者に対する激励の言葉が多く、良い記事には多くのコメントが付けられています。このサイトにはいろいろな人が参加しているのだな、と実感できますよ。

 コメントを投稿する場合は、会員登録が必要です。このサイトでは、「一般会員」と「エントリー会員」の2種類の会員制度が用意されています。一般会員とは、自分のコミュニティや日記を持つことができる会員のことを指しますが、年齢が40歳以上に限られています。エントリー会員とは、コミュニティへの投稿や、記事へのポイント投票だけが可能な会員で、これには年齢制限がありません。

 つまり、体験談を発表したりコミュニティを作ったりと、サイトに対して能動的に関われる人は、40歳以上の人だけということですね。年齢制限に引っかかる人は記事を読んだり、感想を返したりすることができるだけですが、若い人たちにとっても面白い体験談がかなり揃っているので、40歳を下回る人もぜひエントリー会員の登録をオススメします。まあ会員登録しなくても体験談そのものは読めるのですが、体験段を読むと感想をきっと書きたくなりますよ。


プロチュアコミュニティ 登録画面




記事評価システムも用意

 エントリー会員に登録後、ログインすると、上部にメニューが並びます。まずは「マイホーム」というコーナーですが、これは会員専用のトップページで、サイトの最新ニュースやお気に入り、履歴などの確認ができます。RSSリーダーの機能も備えており、好きなURLを指定できますよ。

 次に「カレンダー」を見てみましょう。ここは予定や記念日を登録しておけるスケジューラーです。リマインダー機能も搭載されており、あらかじめ予定を登録しておくと、その内容をメールで知らせてくれます。このほか、友人を招待する機能なども用意されています。

 また、エントリー会員に登録すると、記事の下部に「お役立ちポイント」を投票するコーナーが表示されます。これは記事が役に立ったのかどうかを5点満点で評価するシステムで、点数を選んで「投票する」をクリックすると集計に反映されます。集計結果には投票者数と平均のポイント数が表示されるので、面白い記事や役に立つ記事を探しているときはこれを参考にしましょう。さらに、トップページで紹介されている「今週のオススメ記事」や、「今週の注目プロチュア」というコーナーも必見です。たまにはいつも見るのとは違うジャンルの記事を読んでみると、新たな発見があるかもしれませんよ。

 さらに、「プロチュアドットコム編集部が行く」という特集コーナーも見逃せません。これは、同サイトの運営事務局が会員を取材した記事です。6月中旬に見たときは、まだ1本しか記事は用意されていませんでしたが、今後の充実を期待したいですね。ちなみにその記事は、「ミニSL C56製作記」の執筆者の運転会をレポートしたもので、写真を多用した楽しい記事になっています。ミニSLに興味のある人は、ぜひ読んでみてください。

 体験談のサイトというと世代を問わないサイトが多いですが、投稿する人はどうしても若い人が中心になりがちです。このサイトのように中高年に限定しているサイトというのも、サイト全体の雰囲気が統一されていてなかなかイイですね。40歳以上の方はもちろん、若い人もぜひ一度訪れてみてください。


カレンダー プロチュアドットコム編集部が行く

関連情報

URL
  プロチュア
  http://www.proteur.com/

2008/07/10 11:02

下柳泰三
自称“書き屋”。ジャンルを選ばず心が揺さぶられればパソコン記事でも映画評でも何でも書く、サスライの原稿執筆人。現在某街歩き雑誌(ヒミツ)をメインに活動中。ホコリをかぶったケーブルモデムを横目に今日も書きまくる!
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