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ソフトやサービスの使い方が動画でわかる「動画マニュアル.com」


動画マニュアル.com
 先日、仕事の関係でExcelのファイルがメールで送られてきたのですが、これがExcel 2007形式でした。Excel 2007のパッケージはずっと前に購入して手元にあったのですが、使い慣れているOffice 2000から移行するのが面倒だったこともあり、まだインストールしていません。送られてきたファイルを加工するにはExcel 2007をインストールする必要があり、ようやく重い腰を上げてインストールすることにしました。

 最新版のOfficeはインターフェイスもリボン形式に変わり、使い方も大きく違っています。慣れれば使いやすいのかもしれませんが、最初はどう使ったらいいのかわからず、かなり戸惑いました。

 こんなときに役立つのが、「できる」シリーズのようなアプリケーションの解説本ですが、紙媒体だと書店に行かないと手に入れられないのが辛いです。やっぱりすぐに調べたいときはインターネットで解説サイトを探したほうが早いですね。

 特にオススメなのが、「動画マニュアル.com」というサイト。このサイトは無料でソフトウェアの動画マニュアルを見られるサイトで、2年ほど前にオープンしましたが、その後も着実にマニュアルの収録数を増やしており、今や2800以上ものコンテンツが揃っています。動画による解説なので、初心者の人にも実にわかりやすいですよ。ソフトウェアの使い方がわからなくなったときには、ぜひ利用してみてください。





3種類の検索方法を用意

 コンテンツ数が2800以上というとかなり膨大な数ですが、これらの中から必要な動画マニュアルを探すために、このサイトでは「ジャンルから探す」「アプリケーション名から探す」「目的から探す」と、3種類の検索方法が用意されています。ページ上部にタブがあるので、そこから使いたい検索方法を選びましょう。なお、「登録サイト一覧」を選ぶと、登録されているコンテンツの一覧がエントリーされた順番に表示されます。

 「ジャンルから探す」では、「ドキュメント」「プレゼンテーション」「パソコンの基本操作」「ユーティリティ」「冠婚葬祭」など、さまざまなジャンルのリストが表示されます。用意されているカテゴリは29件もあり、中には「電子申請」とか「株式投資 トレーディング」なんてのもありますよ。

 「アプリケーション名から探す」では、「一太郎」「PowerPoint」などのオフィスソフトから、「Windows Vista」や「Windows XP」などのOS、「Internet Explorer」などのブラウザ、「Photoshop」などの画像編集ソフト、見積書や請求書を作るための業務ソフト、家計簿ソフト、音声合成ソフトなど、実に幅広いです。また、アプリケーションだけでなく、「Google」や「Youtube」などのWebサイトや、「Google Earth」など無償で配布されているソフトウェアのマニュアルも掲載されています。


ジャンルから探す アプリケーション名から探す




複数の検索方法を組み合わせることも可能

 今度は「目的から探す」をクリックしてみましょう。ここでは「基本操作」「探す」「印刷する」「保存する」「画像編集」「スライドショー」「ホームページ作成」など、目的とする作業ごとにリストが表示されます。たとえば「書式・フォント設定」を選ぶと、「一太郎」や「Excel」などのオフィスソフトや、「PowerPoint」などのプレゼンテーションソフト、Googleが提供する「Google ドキュメント」、「Illustrator」などの画像編集ソフトなどがリストに表示されます。ユーザーは自分の使用目的に応じてコンテンツを探せるわけですね。

 ちなみに3種類の検索方法を組み合わせて検索することも可能で、たとえばアプリケーション名を指定したあとに「さらに目的で絞り込む」の中から目的名を指定すると、検索結果の中から絞り込み検索できます。また、フリーワードによる検索も可能で、一度アプリケーションやジャンルなどで絞り込んだあとに、さらにフリーワードで絞り込むこともできます。このあたりの使い勝手はかなりよくできていて、収録数が多くても目的のコンテンツがすばやく探し出せるように工夫されています。


目的から探す 絞り込み検索画面




大画面で見られる動画マニュアル

動画マニュアル
 さて、自分の探しているソフトの動画マニュアルが見つかったら、タイトルをクリックすると詳細ページが表示されます。このサイトに登録されている動画マニュアルは、8割以上が「ビューレットビルダー」というマニュアル作成ソフトで作成されたもので、画面中央の「START」ボタンをクリックすると再生されます。

 画面の該当箇所からはポップアップで解説コメントが表示されるので、とてもわかりやすいです。中には音声が収録されているものもあり、音声解説を聞きながら学習できます。また、動画の下にある「大きい解像度で見る」をクリックすれば、大きな画面で閲覧することも可能です。

 ページ下部には動画の解説および、同じカテゴリの最新動画リストなどが表示されます。また、動画マニュアルに対してコメントを投稿することも可能で、名前やメールアドレスなどを書くだけで、登録することなく簡単にコメントを投稿できます。動画マニュアルを見てなにか疑問を持ったら、ここで投稿してみるとリアクションが返ってくるかもしれませんね。

 また、ページ右側には関連するカテゴリの一覧リストが載っており、ここからほかの動画マニュアルを選ぶことも可能です。ある機能のマニュアルを見ると、さらに別の疑問点が出てくることも多いので、このようにほかの項目のリストを出しておいてくれると助かりますね。

 右上の「サイト運営者プロフィール」を見ると、動画マニュアルを作成している人のプロフィールをチェックすることもできます。職業なども公開されているので、どんな人がマニュアルを作っているのかがよくわかりますよ。同じ作者が作ったほかの動画マニュアルのリストも見られるようになっています。





人気の高いコンテンツをランキング表示

人気動画マニュアルランキング
 TOPページの右側には、これらの動画マニュアルの中で人気の高いものをランキングとして発表しています。7月上旬に見たところ、1位はYoutubeの使い方を解説した「ユーチューブ 動画をダウンロードしてみよう」で、2位がYahoo!の検索方法を解説した「検索履歴を削除する方法」、3位はGoogle Earthの使用方法を紹介した「グーグルアースに住所の一部を入力して地図を表示するには」でした。

 こうして見てみると、パッケージソフトよりも、Webサービスを解説したコンテンツの人気が高いことがわかります。Webサイト上でも複雑なサービスが提供されるようになっているので、それらの使用方法を知りたいと思う人が多いのでしょう。そういう意味では、今後もこのようなサイトの重要性というのはますます高まっていくものと思われます。

 とくに同サイトの場合、動画での解説のため、初心者にも非常にわかりやすい内容になっています。ソフトやWebサービスで使い方がわからない場合は、とりあえずこのサイトに来て、動画マニュアルがないか探してみてはいかがでしょうか? では、また!


関連情報

URL
  動画マニュアル.com
  http://www.dougamanual.com/

2008/07/24 11:08

下柳泰三
自称“書き屋”。ジャンルを選ばず心が揺さぶられればパソコン記事でも映画評でも何でも書く、サスライの原稿執筆人。現在某街歩き雑誌(ヒミツ)をメインに活動中。ホコリをかぶったケーブルモデムを横目に今日も書きまくる!
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