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「文化遺産オンライン」で日本中の文化遺産をチェック!!
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TOPページ
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いやー、今年の夏は暑いですね。暑い日が続くと家の中で引きこもりたくなりますが、最近は電気代も上がっているので、正直エアコンもあまり使いたくありません。エアコンを使わずに済ませるには外出するのが一番手っ取り早いですが、どこに行くかが問題です。
アタシの場合は美術館や博物館ですね。このような施設は空調が効いているだけでなく、天井が高いところが多いのでゆったりした気分になれます。大きな展覧会の最終日直前を避ければ、比較的空いているのも魅力ですね。アタシのような美術品や工芸品の知識が無い人間でも、説明書きなどを読めばそれなりに楽しめるものです。
よく行くのは上野にある東京国立博物館や東京都美術館ですが、常設展示を見るだけでもけっこう退屈しません。観覧後に館内の喫茶店でお茶でも飲めば、大してお金もかけずに贅沢な気分にひたれますよ。
このような美術館・博物館巡りの参考になるサイトとしてオススメなのが、「文化遺産オンライン」です。文化庁が運営する文化遺産についてのポータルサイトとして開設されたこのサイトでは、全国の有形・無形の文化遺産に関する情報がぎっしり詰まっていますよ。日本が保有する貴重な文化遺産に興味のある人は、ぜひお見逃しなく!
■ 5種類の検索方法を用意
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「時代から探す」
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TOPページを見ると、仏像や絵画、陶磁器などさまざまな文化遺産の写真が並んでいます。このサイトで扱っているのは、国宝や重要文化財、建造物や美術工芸品などの有形文化財、演劇や音楽、工芸技術などの無形文化財、風俗慣習や民俗芸能などの民俗文化財、史跡、名勝、天然記念物と、さまざまなジャンルをカバーしています。
「文化遺産」と言いながらも、人の手によってできたわけではない自然のものも含まれており、幅広い情報が含まれています。文化庁が運営しているだけあって、収録点数はかなり膨大ですよ。
これらの情報の中から目的の情報をすばやく検索するために、このサイトでは「時代から探す」「分野から探す」「地域から探す」「文化財体型から探す」「条件を入れて探す」と、5つもの検索方法が用意されています。
まずは「時代から探す」のコーナーをクリックしてみましょう。ここでは「旧石器時代」から「昭和以降」まで15の時代に分けて整理しています。また、日本だけでなく、朝鮮半島および中国の文化遺産についても、時代を分けて収録しています。探している時代にチェックを入れて「検索」ボタンを押すと、選択した時代に含まれる文化遺産を一挙にピックアップできます。
■ 文化財の知識が身につく体系図
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「分野から探す」
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「分野から探す」では、「建造物」「絵画」「彫刻」「歴史資料」「史跡」など、15分野に整理しています。各分野については、たとえば彫刻なら「木造」「金属像」「石像」「石膏像」「その他」と小分類が用意されており、目的の分野をすばやく探し出せるようになっています。
「地域から探す」では、全国の都道府県別に情報を分けています。日本だけでなく、日本の美術館や博物館が所蔵する他国の文化遺産についてもカバーしてますよ。アジアやヨーロッパ、アフリカの文化遺産が載っているので、興味のある人は見てみるといいでしょう。
「文化財体系から探す」では、「国宝・重要文化財(建造物)」「登録有形文化財」「重要有形民俗文化財」といった風に、文化財の種類別に探せます。それぞれの文化財の種類に関する概要の解説や、文化財の種類を体系化した「文化財体系図」も載っているので、これを見れば文化財に関する知識も身につきます。一言で文化財と言っても、さまざまな種類があることがよくわかります。
最後の「条件を入れて探す」ですが、これは名称や作者、所蔵館などで条件検索できるコーナーです。分野や地域、時代と、色々な条件を設定できますよ。たとえば東京国立博物館が所蔵している文化財のみを知りたい場合は、「所蔵館」に「東京国立博物館」と入力して検索ボタンを押せば、すぐにピックアップできます。また、調べたい文化遺産の名称がわかっている場合にも有効ですね。
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「地域から探す」
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文化財体系図
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■ 画像サイズの大きさに注目
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作品詳細情報
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これらの検索方法を利用して興味のある文化財が見つかったら、詳細情報を見てみましょう。詳細情報ページでは、文化財の種類や時代、作者名、年代、作品のサイズなどの基本データが見られます。
ここで注目したいのは画像情報です。通常サイズに加えて「大きく」「さらに大きく」と3段階にサイズを変えられるようになっており、「さらに大きく」を選ぶとかなり大きな解像度になります。もちろん実物を直に見るのとでは雲泥の差ですが、作品の魅力は十分に伝わってきます。
この手のサイトは小さい画像しか用意していない場合が多いのですが、その中ではかなり頑張っているほうだと思います。また、彫刻などは全体写真を1カット載せるだけでなく、顔の部分をアップで撮った写真を載せたりと、複数の写真を載せている場合もあり、見応えたっぷりです。
さらに、該当する文化財に関連した作品をリストとして表示する機能も付いているので、ある1つの文化財をきっかけに、関連情報をどんどん手繰っていくことができます。このあたりの使い勝手はすばらしいですね。
■ 美しい映像を満載した仮想リーフレット
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遊歩館
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このほか、このサイトでは「遊歩館」というコーナーもあります。ここは、文化遺産の情報をテーマ別に紹介するコーナーです。「仮想リーフレット」と銘打ったこのコーナーでは、リーフレットをめくるような感覚でコンテンツを見ていくことができます。用意されているテーマの中には「空間」「うつろい」「ふるまい」「道のり」といった抽象的なものもあり、各テーマをクリックすると小分類のページが開きます。
例えば「ふるまい」を選ぶと、「舞い踊る」「ジッと見る」「東奔西走」「うずくまる」といった小分類が表示されて、さらにこの中から1つを選ぶと、画像のリストが表示されます。リストの中から1つを選ぶと、詳細情報が表示されます。とくに目的がなく、色んな文化遺産を見て回りたい場合は、メインデータベースよりもこのコーナーを見たほうが楽しいかもしれませんね。ここに掲載されているのはビジュアル的に美しいものばかりのなので、見ていて飽きませんよ。
また、メインのデータベースとは別に、各地の代表的な文化財の情報を集めた「地方の文化財」というコーナーもあります。まさにインターネット上で美術館や博物館を巡っているかのような気分に浸れるこのサイト、美術品や工芸品が好きな人は要注目です。では、また!
■ URL
文化遺産オンライン
http://bunka.nii.ac.jp/
2008/07/31 11:10
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下柳泰三 自称“書き屋”。ジャンルを選ばず心が揺さぶられればパソコン記事でも映画評でも何でも書く、サスライの原稿執筆人。現在某街歩き雑誌(ヒミツ)をメインに活動中。ホコリをかぶったケーブルモデムを横目に今日も書きまくる! |
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