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夏の風物詩「花火」をもっと楽しむ


 ウチは隅田川のすぐそばにあるんですけどね、花火大会が近付くといつも「コンチキショー!」って頭から湯気が出てくるんです。花火の日って家の近所がやたらと騒がしくなるんですよ。おばあちゃんおじいちゃんは構いませんよ。浅草や蔵前ってそういう人たちが主役の街ですから。

 でもね、いつもは「下町ってオシャレな店ないしぃ、浮浪者ばっかでなんかコワイしぃ、やっぱ渋谷よねえ」なんて言ってる方たちが、「花火大好き、キャー」なんて大挙して押しかけてくるのは、ちょっとツライもんがあります。どうかいつものとおり渋谷にいてください、アタシもそっちには遊びに行きませんから、と思ってるんですが、なぜかこの日だけはそういう人たちが銀座線に乗って終点の浅草まで来ちゃうんですねえ。

 終わったあと、家の周りはヤキソバやタコヤキの空箱などのゴミが散乱して、ひどいもんです。アタシらの街はゴミ捨て場じゃないっつーの!! なにしろ人が来過ぎですよ。隅田川の花火って、吾妻橋や厩橋からがよく見えるんですけどね、この橋の上って、立ち止まっちゃいけないんですよ。メガホン持った人が「歩いてくださ~い、進んでくださ~い」って、ウルサイったらありゃしない。


夏は花火サイトが目白押し

 そんなこんなで、花火大会の日は少し離れたところの路地裏からひっそりと見るだけ、ってのがここ数年のパターンですな。それにしても、なぜ日本人は花火がこんなに好きなんでしょうかねえ。ちょっと検索してみたら、ストリーミングビデオやライブ中継のサイトがいっぱい出てきました。

 とりあえず、個人の方がやってる「花火・オン・デマンド」なんてどうでしょう。この中で見ても分かりますが、やっぱ隅田川花火大会の撮影は大変そうですねえ。こういう映像は花火そのものを楽しむのが本来の目的なんでしょうが、現場の雰囲気が分かるという利点もあります。「なんか隅田川って混んでて大変そう。やっぱ江戸川区のほうに行こうかな」と冷静な判断を下す材料として最適というわけですね。

 まあ、こういう風にいろいろな花火大会を並んで見せてくれると、それぞれの大会を比較検討できて、とても助かりますね。ありがたい時代になったもんです。


オフィシャルサイトは情報がたっぷり

 特定の大会についての情報はやはりオフィシャルサイトにいくのが一番ですが、そういうときはリンク集が載っている「花火情報2001」を利用しましょう。ここはアルプス社という地図を作る会社がやっているだけあって、地域別に分かりやすく整理されてます。しかも、それぞれの花火大会の口コミ情報まで載っていて、「この大会は混んでてウゼー!!」てなことがたちどころに分かるんですな。これは便利です。

 主要なポータルサイトでも花火情報は載ってますけど、どうも主催者側からの一方的な情報が多い。こういう観客の側からの情報があると助かりますね。で、ここからのリンクを辿っていけば各花火大会のオフィシャルサイトに着きます。ライブ中継などの情報もすぐに分かるんで、その手の情報を仕入れるのもよいでしょう。せっかくのブロードバンド、活かさにゃソンソン、と思ってる人も多いでしょうからねえ。


さまざまな花火大会の映像がオンデマンドで見られる「花火・オン・デマンド」 全国の花火情報が分かりやすく整理されている「花火情報2001」


URL
  花火・オン・デマンド
  http://www.momotarou.com/hanabi/
  花火情報2001
  http://www.alpsmap.co.jp/monitor/feature/firework/




花火の“低音”はオンナ心を狙い打つ

 ただね、と一言断っておきますが、現在の環境だとやっぱ花火をWebで中継するのはムリがあるかもしれません。とにかく、せっかくのデカイ花火を小さい画面、それもかなり粒子の粗い画面で見るのは少々ツライ。まあ、他人の生活圏内で平気でヤキソバの箱や空き缶を捨てる輩は家で見てもらいたいもんですが、そうでない人はぜひ現場に行って直接見てほしい。


「諏訪の花火写真館」には、きれいな花火の写真が掲載されている
 試しに「諏訪の花火写真館」というココを見てください。ネ、キレイでしょう。静止画だと、けっこう美しく見えるもんです。ところが動画になると、どうもこの華麗さが伝わらない。静止画より、もっと現場の雰囲気が伝わってしかるべき動画なのに、たとえ音が聴こえてもイマイチ臨場感が感じられないんです。もちろん画面の大きさもあるんでしょうが、実はこれには“音質”も関係しているんじゃないか、と思ってます。

 去年のことです。神宮の花火大会を、ビルの屋上から仲間と酒飲みながら見てたときにですね、いつもは取り澄ました顔で「原稿まだですか?」なんて言ってくる某出版社の女編集者が、「ウ~ン。この低音、いいわあ」と恍惚の表情になりまして、アタシ的にはちょっと引いてしまった思い出があります。

 いやあ、なにやらヤバイ顔になってましたなあ。花火はね、ビジュアルも大切だけどサウンドも大切なんですよ。あの「ドカン!」という腹に響くような低音は、やっぱりPCのスピーカーだとちとツライ。今やサブウーハーを持っている人は珍しくなくなりましたが、オーディオ系のサイトをいろいろ見て調べたところ、どうもドスの効いた低音をビシッ! と出すのは一番難しいことのようです。

 それなりにちゃんとしたスピーカーをうまくセッティングしないと、花火の音はリアルに再現できないんですね。低音というのは、女性をヤバイ顔にしてしまう魔力がありますから、なかなか侮れません。彼女と花火見てい~い雰囲気になるには、やはりPCの前ではなく、少々混んでても現場に行くのが一番かもしれませんなぁ……って何の話してるんだアタシは。



URL
  諏訪の花火写真館
  http://www.gochomuseum.net/hanabi/




花火の種類が学べるサイト

 話が少々脱線しかかりましたが、まあそのうち、ライブ中継の画面もすっごく大きくなって、迫力のある低音が簡単に得られるようになれば、こういう不満もなくなるでしょう。が、とりあえず今のところは、ライブ中継を見て花火大会に「行った気分になる」のは難しいということですな。

 もちろん、テレビの中継もまだまだと言わざるを得ません。まあハイビジョンで各地の中継をバシバシ流してくれる時代が来ればよいでしょうが、そんなに花火ばかりやって視聴率が取れるとも思えない。


花火の種類が動画付きで解説されている「花火情報館」
 もし、花火のビデオ配信に意義を見出すなら、「花火情報館」みたいな路線のほうがいいかもしれませんね。このサイトの左メニューで「花火映像館」をクリックしてみてください。スゴイですよ。なんと、いろいろな花火の種類を動画付きで解説しているんです。

 花火の種類とか用語って、よく分からないことだらけですよね。こういうところで専門用語を覚えておけば、いざ大会に行ったときに、友人にちょっと知識をひけらかす、ということができるわけです。「やっぱベニバチよりギンバチだよなぁ~」なんてボソっと呟けば、きっと尊敬されることでしょう。「イヤなやつ」と距離を置かれる可能性も高いですが、そんなことを気にしてはいけません。どうせ花火大会の日しか通用しないネタですから、1日だけの花火博士を気取ってみましょうよ。花火のように一夜だけ輝く人生ってのも、またオツなもんです(どこがだ?)。




URL
  花火情報館
  http://www.hanabi.co.jp/index.html

2001/08/06 11:16

下柳泰三
自称“書き屋”。ジャンルを選ばず心が揺さぶられればパソコン記事でも映画評でも何でも書く、サスライの原稿執筆人。現在某街歩き雑誌(ヒミツ)をメインに活動中。ホコリをかぶったケーブルモデムを横目に今日も書きまくる!
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