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オリンピックをブロードバンドで盛り上げる


 さー、今週のアタシは気合が入ってますよぉ。だって今回の話題はズバリ「冬季オリンピック」なんですから。いよいよソルトレークオリンピックまで、あと10日あまりとなりました。いやー、オリンピックですよオリンピック。コーフンしますねえ。しかも、アタシの好きな冬季五輪。世間的には夏季のほうが注目が高かったりしますが、ウィンタースポーツをこよなく愛しているアタシは断然、冬のほうを支持します。まっ白な世界の中、白い息を吐きながら記録を狙う選手たち。美しいじゃあ~りませんか。ジャンプの原田、アルペンスキーの皆川、モーグルの上村など注目すべき選手がたくさんいるし、こりゃもう開催中はテレビの前に釘付けになって仕事どころじゃないですね。この際だから、ふだんはテレビで見ることができないボブスレーとか、カーリングとかも楽しむつもりです。なんせ、わざわざオリンピックのガイド本とかを買ってこなくても、競技の内容とかルール、選手のプロフィールなんかは、Webで調べられる時代ですからねえ。

 もちろん、ブロードバンド時代の到来とともに、動画付きのサイトも増えてきました。まあ、オリンピックの動画配信についてはライセンスの問題とかがいろいろとあるようで、競技自体のネット中継についてはまだ先の話になるようです。でも、たとえば選手の事前インタビューとか、オリンピックというイベント自体の解説とかを動画で簡単に見られれば、テレビを見るときの参考になりますよね。今回はそんなサイトを一挙紹介しましょう。


まずは公式サイトをチェック

 何はともあれ、まずはオリンピックのオフィシャルサイトに行ってみましょう。トップページではオリンピック関連のニュースなどが掲載されているだけで、一見すると動画はないように思えますが、サイトの最下段を見ると、Windows MediaとQuickTimeがプラグインとして必要、と表示されているじゃないですか。これはどこかに動画があるに違いない、と拙い英語力を駆使して探してみたらありました。上のメニューバーの中の「Athletes」を選び、「Athlete's Voice」というコーナーをクリックしてください。そこには名だたる選手がズラリと並んでいます。アルペンスキーのコーナーでは、アタシが大好きなオーストリアのヘルマン・マイヤー選手もいました。んでもって写真をクリックすると、なんとヘルマンが雪の上に立って何やら異国語を話してる! そう、このコーナーでは、選手の一言コメントみたいなものが聴けるんです。アタシは英語は苦手なもので今いち聞き取れませんでしたが、選手が実際に活躍しているシーンなんかも収録されていて、これはイイ。言葉はわからずとも、なんだかこれを見ただけで動悸が激しくなってきます。さすが公式サイトですなあ。

 ブロードバンド関連だけでなく、オリンピックのスケジュールや関連競技のニュースなど、このサイトは本当にさまざまな情報が詰まっています。何か最新情報が追加されたら自動的に知らせてくれる常駐アップデートソフトもダウンロードできるので、オリンピック好きな人はインストールしてみてはいかがでしょう。あと、聖火リレーの道程が一目でわかるスクリーンセーバーもダウンロードできます。これはオススメですぜ。会社のパソコンにこれを入れておけば、注目されることまちがいなし!



URL
  オリンピックのオフィシャルサイト
  http://www.olympics.com/




関連リンクを辿っていくと……

 まあ公式サイトだけを見ていてもなかなか飽きませんが、オリンピックの開会まで、まだ時間はあります。今度はこのサイトから関連リンクを辿っていきましょう。思わぬサイトが見つかりますよ。たとえば「Olympic Television Archive Bureau」というサイト。ここには過去に行なわれたオリンピックのテレビ映像がいくつか見られるようになっています。このページのメインであるアーカイブのページを見てみましょう。ここはスゴイですよ。なんせ、1936年のベルリンオリンピックの映像まであるんですから。画像は白黒で、なんかヒトラーらしき人もいます(本人?)。今さらですが、オリンピックって長い歴史を持ってるんだなあ、と実感しちゃいますね。リレハンメルとかバルセロナとか最近の動画もあるので、「あの大会はどんなんだったっけ?」と思い出に浸りたい人にはイイですね。

 あと、スイスにある「オリンピック博物館」のサイトもオススメです。ページの下のほうに表示されているリンクからバーチャルツアーのサイトに飛んでみましょう。ここではベルリンオリンピックのときの聖火台とか、ローマオリンピックのときのメダルとか、ハイジャンプ用の特殊なスパイクとか、いろいろな収蔵品が写真入りで解説してあります。この補足資料として動画も使われているんですねえ。画像サイズが大小で選べるのもなかなか親切。世界中の人が見るんだから、あまりにもデータが大きいと困る人が大勢いるでしょうからね。



URL
  Olympic Television Archive Bureau
  http://www.otab.com/
  オリンピック博物館
  http://www.museum.olympic.org/




パナソニックのサイトに注目!

 さて、世界中のオリンピックサイトをいろいろと見てきましたけど、やっぱり英語ばかりだとツライですよね。あ、ツラクない? すいません、アタシは疲れるんです。英語読んでると。こんなときにはやっぱ日本語のサイトが一番ですよねえ。というわけで、日本にもオリンピック関連の動画が見られるサイトがないか、調べてみたらなんとイイところが見つかりました。公式スポンサーである松下電器が運営する「ソルトレークオリンピック・パナソニックWEB」です。ここではソルトレーク関連のニュースがまとめてあったり、ソルトレークの街についてガイドしていたり、なかなか情報が充実しています。


オリンピックに役立つブロードバンド

 さて、左メニューの中の「感動プレイバック」を選んでみましょう。ここでは長野とアトランタの大会を振り返ることができます。しかも動画付き!! まあ、今回のソルトレークは冬季ですから、やっぱりここは前回の長野を見てみたいですね。開会式を初め、里谷多英のモーグル金メダルの滑りや、スピードスケートの清水宏保、ノルディックの団体競技などの映像がぎっしり詰まってます。いやーやっぱり日本のサイトはイイでですねー。何がイイって、まずナレーションが日本語。それに、日本のWebサイトだからデータの転送速度が快適です。大きいサイズの動画は実にスムーズに見られる。文句なしですなあ。これでカーリングとかリュージュとかも見られればもっとイイ! 松下さん、ソルトレークは期待してますよ~。

 あと、このサイトの見どころは動画だけじゃありません。メニューの「パナソニックとオリンピック」から、「音響-映像こぼれ話」というコーナーに行ってみましょう。IT関連でおもしろい話が載ってますよ。放送用光ケーブルが約1000kmも使われた、とか。放送用機材の耐寒テストの話もおもしろかったですねえ。それに、開会式のCMに当日の映像が使われたということにもビックリ。オリンピックの運営には、その時代の最先端の技術が使われているんだなあ、ということがよくわかります。一連のサイトを見てもわかるように、ブロードバンドもオリンピック運営に活用されてきているようですしね。メデタイ、メデタイ。誰がメダルを獲るか、ということも注目だけど、コチラの事情にも目が離せませんなあ。あー、当分寝不足の毎日が続きそうでコワイ。



URL
  ソルトレークオリンピック・パナソニックWEB
  http://www.panasonic.co.jp/olympic/index.html

2002/01/28 11:20

下柳泰三
自称“書き屋”。ジャンルを選ばず心が揺さぶられればパソコン記事でも映画評でも何でも書く、サスライの原稿執筆人。現在某街歩き雑誌(ヒミツ)をメインに活動中。ホコリをかぶったケーブルモデムを横目に今日も書きまくる!
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