Broadband Watch logo

スピートテスト・サイトで回線パフォーマンスを最大限に利用!!(3)


 ローカルな話で恐縮ですが、東京都にできたばかりの「都営大江戸線」という地下鉄をご存じでしょうか?「ゆめもぐら」というセンスがあるのかないのかわからんような愛称を付けられたこの環状路線、アタシの住んでるところの近くに駅ができたんでかなり重宝してますが、いくつか不満もあります。都内で最も新しい地下鉄だけに、ホームがかなり下にあるんですね。だから乗るにしても地上に出るにしても、エスカレーターを延々と乗り継いでいかないといけない。

 あとこれが一番肝心なんですけど、時刻表がビミョーにいいかげんなんです。最寄りの駅の時刻表を見ると、右回りと左回りの電車の出発時刻がほぼ同じなんですよ。つまり、右回りも1時15分発の場合、左回りも1時15分になっていると。ということは1時15分になった瞬間、右回りの電車も左回りの電車も両方が同時に出発しなきゃおかしいのに、どちらかが出発する頃になってもう一方がやっと到着する、というパターンが圧倒的に多い。

 まあ5分おきに来る都心の地下鉄に細かいこという方がおかしいんでしょうが、やはり時刻表に書いてあるならその通りやれ!!と言いたくなります。本当の事情はわからないですが、できたばかりの路線なんで、駅と駅の間の所用時間が曖昧だったり、乗降客が多くて止まってる時間が長くなりがちな駅の統計とかが、まだ正確に出ていないのかもしれませんね。

 普通の道路でも、信号の切り替わるタイミングは交通量の調査を踏まえた上で設定しているものですから、やはり人が多く集まるところでは「混み具合」の統計調査がいかに大切か、ということがわかります。インターネットも同じですね。一昔前に比べたらずいぶんとダウンロード時間が短くなったとはいえ、まだまだ完全とは言えません。多くの人がより快適にブロードバンド・コンテンツを楽しめる環境に変えていくためには、アタシたちユーザー側もスピードテスト・サイトを利用して、どんどん統計情報を増やしていくことが必要なのかもしれませんね。


BBSで情報収集が可能

インターネット回線速度調査
 てなわけでスピードテスト・サイトの紹介、第3弾です。今週はコレから紹介しましょう。「インターネット回線速度調査」です。トップページにアクセスすると目につくのが、「ISDN(低速)用」「ブロードバンド用」と書かれたボタン。スピードテストをするには、このどれかを押すだけです。

 どれを押せば良いのかわからない場合は、とりあえず「ブロードバンド用」でトライしてみましょう。画面が変わって静止画が3回表示された後、すぐに結果が出てきます。なかなかシンプルな使い勝手ですね。結果画面には平均スループットやテストの実行時間、合計伝送時間などの各種データのほか、ユニークなことに「この速度なら1時間に約○○MBダウンロードできます」と表示されます。スループットを換算して1時間にどれだけダウンロードできるか、というのを教えてくれるサイトは初めてですな。でも、確かに初心者に「○○kbps」と言ってもなかなかピンとは来ないでしょうから、むしろ親切なのかもしれませんね。

 もう1つ面白いのが、結果表示の下に「上記内容をクリップボードにコピーする」というボタンが用意されていること。もちろん、結果をテキストファイルに保存して自分用の記録として管理するという使い方も考えられますが、それとは別にもう1つ使い道があります。それは、このサイトの結果報告用BBSに投稿して、他の人に自分のテスト結果を発表すること。

 このサイトには先週までに紹介したサイトのような、テスト前のアンケートがありません。その代わりに用意されているのがBBSなんですね。トップページの「ブロードバンド用」というボタンの横に、「YAHOO!BB専用BBS」「ADSL 1.5M使用者用BBS」「ADSL 8M使用者用BBS」など色々なブロードバンド回線業者が並んでいるので、それをクリックするとBBSのページに行けます。BBSにはさまざまな人による投稿がズラリ。単に結果をコピーしただけでなく、一言コメントも添えられているので、情報収集にはうってつけです。色々なユーザーによる「生の声」がたっぷり聴けるということで、かなり役に立つサイトといえるでしょう。



URL
  インターネット回線速度調査
  http://junkhunt.net/icsi/




ストリーミングのパフォーマンスも測れる

 「インターネット回線速度調査」みたいなサイトを見ると、やはりスピードテストってのは結果を皆と共有してナンボ、ということがよくわかります。たとえば「BroadLand」の場合、スピードテストよりも、さまざまなキャリアやプロバイダーについて情報共有することがメインテーマになっている気がします。あくまでも速度調査は「手段」に過ぎないということですね。

 とはいうものの、このサイトのスピードテスト自体は、他と比べてもかなり凝った作りになっています。左のメニューの中から「SPEED TEST」というボタンを選ぶと突然新たなウィンドウが開き、テスト対象のサーバーとキャリア、回線速度を選んで「START」ボタンを押すと始まります。ユニークなのは、単なるダウンロードテストだけではなく、ストリーミングをしながらのパフォーマンスも計測できる点。「START」画面で「VIDEO」のボタンを「ON」にセットしておくと、動画を見ながらスピードテストができます。ストリーミング動画のパフォーマンスは、パソコンのマシンパワーにも左右されるので純粋なスピードテストとは言えませんが、動画好きな人にはオススメしたいですね。

 さて、スピードテストだけでこのサイトとお別れするのはチトもったいない。左のメニューをよく見ると、各種掲示板がズラリと並んでいます。「初心者専門掲示板」や、キャリア別に分かれた「ADSL掲示板」などの基本的なものから、「チューニング情報掲示板」「Netセキュリティ情報掲示板」などのテクニック的なものまで、幅広く抑えてあってスゴイ。ブロードバンドを導入したばかりの初心者の方の場合、色々な疑問があるでしょうから、こういうところで質問するとイイかもしれませんね。さらに右メニューには「本日のスピードランキングBest5」なんてのもあるし、簡易版のスピードテストとも言える「BB checker」というコーナーも面白いです。ブロードバンドのインフラ面での総合情報サイトとして要チェックですね。



URL
  BroadLand
  http://www.broadland.jp/




スピードテストを兼ねた動画コンテンツ

スカパー! BB
 ところでスピードテストというのは、当然ながら計測するWebサーバーが限定されてしまいます。だから、あるスピードテスト・サイトでAというキャリアよりBというキャリアの方が良い結果が出たとしても、自分のよく利用するサイトで同様の結果が出るとは限りません。やはり頻繁に利用するサイトが決まっている場合は、そことのアクセス速度を直接計測してみたいですよね。

 そんな思いに応えてくれているサイトも中にはあります。たとえば「スカパー! BB」では、ストリーミング動画がどれくらいのパフォーマンスで見られるのかを測るために独自のスピードテスト・サイトを用意しています。まあ、速度調査のビデオはプロモーションも兼ねているんですが、どんな番組があるかをチェックしつつ、同時にスピードテストもできるんだから、考えようによっては便利ですよね。新規加入する前にスピードテストで画質を確認すれば、せっかく動画コンテンツを思い切り楽しもうと思って申し込んだのに画質が悪くてガッカリ、なんてことがなくなるわけです。うーむ、実に親切ですね。もしかしたら、これからの動画コンテンツサイトには、スピードテストは必須なのかもしれません。「スカパー! BB」はなかなかエライ!

 てなわけで今週も字数が尽きてしまいました。スピードテスト・サイトって、まだまだたくさんあるんですよ~。次回も役に立つテストサイトをジャンジャン紹介しますんで、ヨロシク!!



URL
  スカパー! BB プロモーション&スピードテスト
  https://bb.skyperfectbb.jp/speed/index_1.html

2003/03/24 11:21

下柳泰三
自称“書き屋”。ジャンルを選ばず心が揺さぶられればパソコン記事でも映画評でも何でも書く、サスライの原稿執筆人。現在某街歩き雑誌(ヒミツ)をメインに活動中。ホコリをかぶったケーブルモデムを横目に今日も書きまくる!
Broadband Watch ホームページ
Copyright (c) 2003 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.