Broadband Watch logo

自由な雰囲気が魅力の人力検索サイト「はてな」


はてな
 この連載で再三言っていますが、アタシは“検索ジャンキー”です。自分の知らないこと、気になることがあると、すぐキーボードに手が伸びて検索行為を始めてしまう。そんな生活がもう何年も続いていますね。

 しかし、そんなアタシでも「検索すんの面倒くさいなー」と思うことがあります。検索サイトってのは、ただ漫然と使っているだけでは自分の欲しい情報は得られません。キーワードをうまく組み合わせたり、膨大な検索結果の中から自分の欲しいサイトを的確に選んだりと、ある程度頭を使わないとスムーズに探せませんよね。この作業自体にけっこうパワーが必要なので、仕事を円滑に進めるための情報を検索した結果、検索そのものに疲れて仕事する気力が残っていなかった、なんてこともあります。

 ところが、実はそんな検索に疲れた人が泣いて喜ぶサイトがあるんですね~。「はてな」というサイトです。「人力検索サイト」というサブタイトルが付いたこのサイトは、見方を変えると前回ご紹介した「Yahoo!知恵袋」や「教えて!goo」などの「Q&Aサイト」の仲間とも言えます。ただ、完全ボランティアのQ&Aサイトと違って、こちらは基本的に“有料”なんですね。とは言っても、他の人の質問に答えてあげることで、タダで質問できたりもできるのでご安心ください。





“教えたがり”は小遣い稼ぎができるチャンス!?

 さっそくTOPページにアクセスしてみましょう。「はてな」を使うには、まずユーザー登録の必要があります。質問するのは有料でも、登録するだけなら無料なので、何はともあれ登録画面に進んでみましょう。他のサイトと違って、登録画面に「サウンド」という項目があるのがユニークですね。これは回答が来たら音で知らせる機能です。さすがに有料サービスだけあって、細かい部分には気を配っていますな。

 登録が終わったら再度トップページに戻って、今度は過去のQ&Aを見ていきましょう。ページの中段に「過去の質問から○○を検索」というコーナーがあるので、ここに好きなキーワードを入力してみてください。なんたって、他人のやりとりを見るだけならタダですからね。有意義な情報も多く、ここでキーワード検索するだけでも満足できるほど中身は濃いです。また、アクセス数の多いQ&A項目は「週間アクセスランキング」というコーナーにまとめられているので、この中から1つトピックを選んでみても良いです。

 Q&Aのタイトルをクリックすると、掲示板のスレッドのようにズラズラ~っと投稿が表示されます。一番上に質問文があり、その下に回答が連なるというのはオーソドックスですが、他では見られない要素も随所に見られます。たとえば質問文の下にある「回答ポイント」という言葉。この“ポイント”というのは「はてな」内で使えるお金のようなもので、質問をして回答が集まった場合に、質問者は回答者に対して、このポイントを支払わなければならないんですね。こうして他人から貰ったポイントは、自分が質問するときに使うことが可能になるわけです。

 この点が他の無料で参加できるQ&Aサイトとは根本的に違うところで、「はてな」において質問者と回答者は利害関係で結ばれているわけですね。しかも、貯まったポイントは換金も可能です。1回の回答で貰えるポイントなんてたかが知れているので、まとまったお金をガバっと稼ぐなんてことは難しいかもしれませんが、“教えたがり”な人は、趣味を兼ねて小遣い稼ぎができるチャンスかもしれませんぞ。


Q&Aリスト。過去のQ&Aは無料で見られる 回答するとポイントがもらえる




自由な発想でコミュニケーション

アンケートを自分で募ることができる
 “利害関係”と言うとちょっとギスギスした響きに聞こえますが、実際にQ&Aのやりとりを見ていると、質問者も回答者もヒジョーに和気あいあいとやっています。中には「ツッコミの練習をしますので、ボケてください」とか、ちょっと不条理な質問を投げかける人もいたりして、そういう質問にたくさんの回答者が集まっているのを見ると、思わず笑ってしまいますね。

 このようなカテゴリーから外れた趣旨のスレッドは、もし普通の掲示板で作られたらきっと総スカンをくらうところですが、このサイトでは特定の人が叩かれたりする光景をあまり見かけません。質問者は質問の対価を回答者と「はてな」に支払い、回答者は答えることでポイントを貰っているというこの構図が、かえって平穏な雰囲気を醸し出しているのでしょう。そう考えると、“有料”ってのも意外と悪くないもんですな。

 また、そもそもこのサイトの元々の目的は「人力検索サイト」なので、回答する際には必ずどこかのサイトのURLを書かなければなりません。ところが実際に回答を見ると、「このURLはダミーです」と書かれた回答をよく見かけます。つまり、サイトの趣旨に囚われずに自由にコミュニケーションを交わしている人が多いんですね。この自由な雰囲気が実は「はてな」の最大の魅力と言えるかもしれません。

 さらに、「はてな」には上記のようなQ&Aの他に「アンケート」というカテゴリーがあります。これは通常のQ&Aとは違って、投票を募るものです。回答者はコメントを書く必要がなく、選択肢の中から項目を選ぶだけなので、より気軽に参加できますね。ただし気軽に参加できる分、もらえる回答ポイントは少なめです。





他サイトと連動した専門カテゴリ

書籍に特化した「bk1はてな」
 特殊なカテゴリーとしては、他に「専門カテゴリー」というものもあります。これはひとつのジャンルに絞って、より専門的で詳しい回答を得るためのコーナーという位置付けです。たとえば書籍の場合、「はてな」のメインサイトとは別に、「bk1はてな」というサイトが用意されています。これはオンライン・ブックストアの「bk1」と連動したサイトで、どんなタイトルか思い出せない本を教え合ったりするためのコミュニケーションツールとして「はてな」が使われているんですね。

 「bk1」を訪れる人は当然、本を好きな人ばかりなので、そういう人を「bk1はてな」に取り込むという構図になっているわけです。こういうサイトの場合、訪れる人が多ければ多いほど活性化しますから、「bk1」などの別サイトとの連動は、ヒジョーに有効な手だと思いますね。

 「はてな」ではこのような人力検索サービスの他にも、Q&Aを補足するために用意されている掲示板「いわし」や、「はてなダイアリー」という名のブログサービス、サイトの更新状況をチェックする「はてなアンテナ」など、さまざまなサービスを提供しています。ブログを利用してグループ内で情報を共有できる「はてなグループ」もなかなかユニークですよ。基本的には無料のサービスですが、有料のオプション機能を追加すると、本格的なグループウェアとして使えるくらい多機能な情報共有サービスです。

 あえて“有料”とすることで、他とは一味違うQ&Aサービスを構築した「はてな」には、実は他にも魅力的なサービスが詰まっていたんですね~。ビジネスや趣味に、さまざまな用途で使えるこのサイト、ぜひ一度お試しあれ!


掲示板いわし グループウェアとして利用できる「はてなグループ」

関連情報

URL
  はてな
  http://www.hatena.ne.jp/

関連記事
書籍に特化した「bk1はてな」。bk1とはてなのポイント相互乗り入れも
グループ限定でキーワード共有できるグループウェア「はてなグループ」

2004/10/04 10:56

下柳泰三
自称“書き屋”。ジャンルを選ばず心が揺さぶられればパソコン記事でも映画評でも何でも書く、サスライの原稿執筆人。現在某街歩き雑誌(ヒミツ)をメインに活動中。ホコリをかぶったケーブルモデムを横目に今日も書きまくる!
Broadband Watch ホームページ
Copyright (c) 2004 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.