Broadband Watch logo

幅広いジャンルの調査・研究結果を確認できるシンクタンク系サイト


 みなさんはインターネット上でアンケートに答えたことはありますか? 実はアタシ、アンケートに回答するのはけっこう好きです。ふだんは取材で人に話を聞いてばっかりなんで、逆に人から何かを聞かれるのって新鮮な気分になるんですよね~。まあ、アンケートと言っても個人情報を狙ったうさん臭いものから、きちんとしたメーカーや研究機関が行うものまで色々あるので、誰彼構わず応じているわけではありませんけどね。

 ところで、こんな風に数多くのアンケートに回答してきた者として、1つ言いたいことがあります。それは、アンケートを集計する側は、できるだけそのアンケートの結果を回答者に知らせてほしい、ということ。せっかく時間を割いて協力したのに、その結果がどうなったのかがわからないと、回答者は今ひとつやるせない気になってしまうものです。どうせメールアドレスを書かせるのだから、集計結果をメールで配信してくれるとウレシイんですけどね。

 ちなみに5年ごとに行われる統計調査「国勢調査」は、国を挙げての大アンケート調査とも言えるんですが、その結果はきちんと総務省のサイトで見られるようになっています。やはり自分の回答が反映されたデータというのは見ていて楽しいですよね。

 その一方で、実は民間の組織でもこのようなアンケート結果を広く世に公開しているところがあります。「○○研究所」とか、「△△研究センター」などの、いわゆる「シンクタンク」と呼ばれている企業ですね。インターネットの普及によって、このようなシンクタンクが発表したレポートを、メディアを通すことなく誰もが気軽に見られるようになりました。というわけで今回は、ビジネスに役立つアンケート結果や研究レポートを公開しているシンクタンクのサイトをご紹介しましょう!





さまざまなジャンルの調査研究内容がズラリ

野村総合研究所トップページ
 まずは「野村総合研究所(NRI)」が運営するWebサイトを見てみましょう。トップページにアクセスすると、最初に表示されるのは最新のニュースリリースの数々。「8割以上の消費者が、クレジットカードや口座番号のWeb入力に抵抗感」とか、「『ニート』の増加に対して9割を超える人が危機意識!」など、多彩なアンケート調査を分析した結果をリリースとしてまとめて、このサイトを訪れた人が気軽に見られるようになっています。

 もっと過去のニュースリリースを見たい人は、ページ上部のメニューバーの中から、「NRIニュース」をクリックしてみてください。このコーナーでは1999年以降にNRIグループが発表したニュースリリースがストックされているほか、マスコミ向けに毎月発行しているニュースレターも掲載。年に4回発行している広報誌「未来創発」や、NRIの研究員やコンサルタントがメディアに寄稿した記事なども見られます。

 これに加えて、「NRIオピニオン」のコーナーでは総合情報発信誌「知的資産創造」や、官庁や地方自治体、企業などに対する調査研究コンサルティング活動をまとめた「パブリックマネジメントレビュー」「NRI Consulting NEWS」などの媒体も読めるようになっています。いずれもPDFファイルで提供されているので、プリントアウトして外で読んだりするのに便利ですね。経済・政治・社会など幅広い分野について、これだけ膨大な分量の調査研究内容が無料で読めるんですから、こりゃ利用しない手はありません。もしかしたら、そんじょそこらのビジネス誌を買うよりもずっと有益で、面白い情報が載っているかもしれませんよ!


野村総合研究所のニュースリリース 野村総合研究所のニュースレター




生活関連の研究レポートが読める

 お次に紹介するのはコレ。あの第一生命の関連会社、「第一生命経済研究所」です。野村総研と同じように、トップページにはニュースリリースがズラリと並んでいます。ページの左には各種レポートのメニューがあり、経済や社会関連のレポートが読めます。ユニークなのは「データライブラリー」ですね。人口や国民負担、保険業績など各種統計データや、官公庁が発表している統計データへのリンク集など、役立つ情報が掲載されていて便利ですよ。

 また、左下の「ライフデザイン研究本部」というバナーをクリックすると、生活関連テーマを研究対象とする「ライフデザイン研究本部」のコーナーにアクセスできます。「雇用不安への対処方法」とか、「乳幼児を持つ保護者の救急医療への備え」とか、「変わる住宅事情」など、色々な角度から世の中を分析したレポートが掲載されているので、読み物としても面白いです。中には「『内助の功』と年金」なんてテーマのレポートもあったりするので、ビジネスマンだけでなく、主婦の方が読んでも楽しめるんじゃないでしょうか。

 シンクタンクというと小難しい経済関連のレポートばかり、というイメージがありますけど、中にはこのような柔らかいテーマを研究対象としている研究所もあるので、他にも色々と探してみると思わぬ発見がありますよ。


第一生命経済研究所トップページ ライフデザイン研究本部トップページ




ガス会社提供の生活情報サイト

 生活関連をテーマにしているシンクタンクといえば、東京ガスの社内シンクタンク「都市生活研究所」のサイトも面白いです。ガス会社ということもあって、エネルギーや住まいについて深く考察した研究レポートが多く、幅広い層が楽しめる内容となっていますよ。

 たとえば「レポート紹介」というコーナーをクリックすると、「食生活と食文化」「住まいと暮らし」「共働き・主婦・家族」「お湯とお風呂文化」といった身近な内容のトピックが並んでいます。ここでダウンロードできるレポートは、どれも数十ページにも及ぶ大作ばかりで、かなり読み応えがありますよ~。ダウンロードするには職業や使用目的などのアンケートに答える必要がありますが、詳しい個人情報を書くわけではないので、どんどん利用しましょう。

 一方で、「今週のコラム」というコーナーでは「結婚の行方はどうなるか……20代単身者の結婚観」といった身近なテーマについて短いコラムを掲載しているので、これなら雑誌を読んでいるような感覚で気軽に読めますよね。





レポート以外のコンテンツも楽しめる

 この他にも、1つのテーマについてイラストを交えながら丁寧に解説する「生活レシピ」というコーナーも面白いです。2003年は「『時間』の価値を考える」、2004年は「『団塊』の行方~ライフスタイルを考える~」というテーマだったんですが、いずれもアンケートやヒアリングに基づいた貴重な分析結果なので、ぜひ読んでみてください。

 また、「暮らしのイメージ セルフチェック」という住環境のセルフチェックコーナーもオススメです。試しにアタシがやってみたところ、なんと「とにかく欲張る派」と出てしまいました。「暮らす環境選びに苦労することがあるかもしれませんが、納得できるまでがんばって!」なんて励まされてしまいましたよ。トホホ……。こんな風に、レポートの他にも色々楽しめるのも、このサイトの魅力の1つですね。

 というわけで、一口にシンクタンクのサイトと言っても多種多様だということがおわかりいただけたかと思います。このほかにもユニークで役に立つシンクタンクのサイトはたくさんありますので、次回も引き続き、この話題についてお話しましょう。それでは、また!


関連情報

URL
  野村総合研究所(NRI)
  http://www.nri.co.jp/
  第一生命経済研究所
  http://group.dai-ichi-life.co.jp/cgi-bin/dlri/top.cgi
  都市生活研究所
  http://www.toshiken.com/

2004/12/20 11:02

下柳泰三
自称“書き屋”。ジャンルを選ばず心が揺さぶられればパソコン記事でも映画評でも何でも書く、サスライの原稿執筆人。現在某街歩き雑誌(ヒミツ)をメインに活動中。ホコリをかぶったケーブルモデムを横目に今日も書きまくる!
Broadband Watch ホームページ
Copyright (c) 2004 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.