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ビジネスに役立つ!! IT関連に特化したシンクタンクサイト


 明けましておめでとうございます! ちょっと遅いけど、今回が「今週のヨカッタ!」の今年第1回目ということで、新年のご挨拶です。1月も半ばを過ぎましたが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか。アタシは寒いのが大好きなんで、冬になるとなんだかやる気が出てしょうがないですね。しかも年が変わったばかりということもあって、やたら張り切ってますよ~。

 まあ今冬は暖冬ということでイマイチ冬物商品が売れず、景気もあんまり良くないというニュースも聞きますが、こういうときこそインターネット上のさまざまなWebサイトから知恵を得て、仕事や生活に役立てていきたいもんですな。とくに前々回からお送りしている「シンクタンク」のサイトは、ビジネスのヒントを得るにはもってこいですよ。なにしろ、日本にはかなり多くのシンクタンクがありますからね。銀行や証券会社系のシンクタンクはもちろん、前回ご紹介したメディア系や、メーカー系など数え切れません。

 もちろん、それらのWebサイトに掲載されている情報も実にさまざまです。無料で大量の研究レポートやアンケート結果などを発表しているところもあれば、有料配布のサイトもあったり、紙媒体のダイジェストしか載せていないシンクタンクもあります。だからこそ、どのシンクタンクのサイトにどんな情報があるのかを事前にきちんとチェックしておけば、いざというときに役立つわけです。今回もまた、数多くのシンクタンクのサイトから選りすぐりを紹介しますんで、ぜひブックマークに登録しておいてくださいね。





読み応えのある分析記事がズラリ

 さて、IT関連のシンクタンクで有名なのは、なんと言っても「ガートナージャパン」でしょうね。IT業界で大きな事件が起きたときに、よくテレビのニュースでこの会社のアナリストがコメントしているので、ご存じの方も多いと思います。

 さっそくTOPページにアクセスしてみましょう。さまざまなITのニュースや分析記事がズラっと並んでおり、一見して情報量が多いのがわかりますよね。これらの記事は、特定の課題や分野をテーマに分析する「スポットライト」や、IT業界の最新ニュースを検証する「ニュース・アナリシス」、契約クライアントに提供している分析レポートの一部を紹介する「ホット・リサーチ」など、さまざまなカテゴリーに分けられています。

 アタシがよく見るのは、やっぱり「ニュース・アナリシス」ですね。ニュースサイトで最新情報をチェックして、もし気になるトピックが見つかった場合は、それについての分析記事をこのサイトでよく探します。過去の記事もストックされているし、サイト内検索の機能もあるので、知りたい記事はすぐに探せますよ。

 あと、見逃せないのが「ニュースリリース」のコーナーです。メディア向けに配布しているリリースを、このサイトで一挙に見られるので、数あるITのトピックの中から、とくに重要と思われるものをチェックしたい人には最適ですね。無料のニューズレター「Gartner News」を電子メールで配信しているので、興味のある人はとりあえず登録してみてはいかがでしょうか。単なる速報ニュースではなく、読み応えのある分析記事をいち早くゲットできますよ。





国内外のITビジネスの事例が読める

 ITに力を入れているシンクタンクは他にもあります。たとえば「富士通総研」でも、ITに関するさまざまな研究レポートをWeb上で公開していますよ。まず、TOPページのメニューの中から「公開ナレッジ」を選んでください。ネットビジネスのノウハウをレクチャーする「サイバービジネスの法則集」や、事例や解説記事を集めた「ITビジネスの視点」など、魅力的なコンテンツが並んでいます。

 このサイトの特徴はなんといっても、具体的な事例が豊富に掲載されていることですね。「ITビジネスの視点」の中にはさまざまな企業のIT事例を紹介する「インターネットビジネス先進事例」と、米国を中心とした各産業のBtoB事例を紹介する「BtoBビジネスインサイド」というコーナーがあり、これらを読めば最新のネットビジネス事情が詳しくわかります。

 また、サイバービジネスの法則集では調査レポートや分析レポートの他に、「サイバービジネスの基礎」という用語集が掲載されています。インターネットビジネスに関する専門用語に不慣れな人でも、この用語集があれば安心ですよね。インターネットを利用した電子メールマーケティングのやり方などを教える「実践サイバービジネス」というコーナーも見逃せませんよ。ここでもやはり、企業の具体的な事例を出しながら丁寧にサイバービジネスのノウハウを解説しているので、読んでいてヒジョーにわかりやすいです。

 さまざまなIT事情についてユーザーに調査した結果をまとめた「ユーザ調査レポート」も面白いですよ。「携帯インターネット・ユーザーの半数はメールのみ利用」とか、「企業からの電子メール-興味合えば歓迎7割」とか、マーケティングに役立つレポートばかりで読み応えたっぷりです。さらに、「コラム」というコーナーでは米国のIT事情なども解説しています。国内だけでなく、米国の事例や情報もチェックできるこのサイトは、マーケティング担当の方は必見のサイトと言えるでしょう。


富士通総研 サイバービジネスの法則集




電子メールやマルチメディアの専門シンクタンク

Eメールマーケティング研究所
 このように、ITについて総合的に研究しているシンクタンクがある一方で、「Eメールマーケティング研究所」のように、ある分野に特化した機関もあります。こちらは電子メールを使ったマーケティングについて調査・研究をしている研究所ですが、サイト上では数多くの調査レポートやコラムを掲載していますよ。「企業のEメール対応調査」とか、「HTMLメール調査アンケート」「オンライン・ショッピングとEメールに関する調査」など、電子メール専門シンクタンクならではの切り口で調査したレポートばかりなので、マーケティングの仕事をしている人にはぜひオススメしたいですな。

 また、同研究所では電子メールマーケティングについてのセミナーも開講していますが、その際に利用した資料も公開しています。よくプレゼンテーションのときにプロジェクターで大写しする、アレですね。マーケティングの手法や、具体的な展開の仕方を図表を使って詳しく解説しているので、とても分かりやすいですよ。

 一方で、“マルチメディア”に特化した「MM総研」というシンクタンクのサイトもあります。このサイトではパソコンの出荷状況やブロードバンド回線の加入者数など、マルチメディア関連のニュースリリースやトピックスを掲載しています。これらに加えて、トップページではDVDレコーダや液晶・プラズマテレビ、デジタルカメラやPDAなど、各種マルチメディア機器のランキングも掲載しています。単に順位を載せるだけでなく、ランキングに入った商品の特徴や機能をダイジェストに紹介しているので、デジタル商品の最新動向をチェックしたい人には最適ですね。

 というわけで、3週に渡ってさまざまなシンクタンクのサイトを紹介してきましたが、いかがでしたか? 貴重な研究レポートがぎっしり詰まったこれらのサイトを日頃からしっかりチェックしておけば、あなたの仕事にきっとプラスになりますよ!


MM総研 MM総研のデジタル商品ランキング

関連情報

URL
  ガートナージャパン
  http://www.gartner.co.jp/
  富士通総研
  http://www.fri.fujitsu.com/
  Eメールマーケティング研究所
  http://www.emm-i.com/index.html
  MM総研
  http://www.m2ri.jp/index.php

2005/01/17 10:30

下柳泰三
自称“書き屋”。ジャンルを選ばず心が揺さぶられればパソコン記事でも映画評でも何でも書く、サスライの原稿執筆人。現在某街歩き雑誌(ヒミツ)をメインに活動中。ホコリをかぶったケーブルモデムを横目に今日も書きまくる!
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