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ストリーミング配信に積極的なCS放送局を徹底紹介!!


 突然ですが野球のお話です。プロフィールの写真を見るとわかると思いますが、アタシは日本ハム・ファイターズのファンです。だから昨年、両リーグが合併しそうになったときはけっこうヒヤヒヤしましたよ。

 結局は東北楽天ゴールデンイーグルスが参入することで、とりあえずパ・リーグは存続することになりましたけど、宿敵である近鉄とオリックスが合併してしまったのはちょっと寂しいですね。その後、ホークスもソフトバンクの手に渡り、来年のパ・リーグは今年と比べてずいぶん様変わりすることになりました。

 まあ、ファンとしてはこういう変化を前向きに捉えたいところですな。せっかく楽天とソフトバンクというIT会社が入ったんだから、ぜひブロードバンドを利用した新しいサービスを始めてほしいもんです。

 アタシが期待してるのは、やっぱり試合のストリーミング中継ですね。パソコンや携帯電話から動画で試合を見られるようになれば、CS放送に加入してない人も気軽に観られるし、会社で仕事の合間にこっそり観たりもできます。プロ野球の試合がやってる時間に働いてる人は世の中にたくさんいますから、こういうサービスを提供すればもっと野球の人気も高まってくると思うんですけどね。

 こんなことを思うのは、最近はCS放送やCATVに番組を配信しているテレビ局が、インターネット上でも番組をストリーミング配信するケースが増えてきているからです。アタシの場合、CATVで特定の放送局しか観られない環境なので、こういうサービスはホントにウレシイ。中には無料で配信しているところもあるので、見逃せませんよホント。

 というわけで今回は、ストリーミング配信に積極的なCS放送局をガンガン紹介しましょう。球界にもこの手のサービスをどんどん真似てもらって、いつかはペナントレース全試合を、リーズナブルな料金でストリーミング観戦できるようになるといいですね。





この動画の量はハンパじゃない!

 それでは行きましょう。まずはコレ。科学技術振興機構が運営する「サイエンスチャンネル」のサイトです。その名の通り、科学専門のチャンネルですが、実はこのWebサイトがかなりスゴイ。何がスゴイって、ストリーミング配信している動画の量がハンパじゃないんです。

 とりあえず、TOPページの左メニューの中からカテゴリを1つ選んでみてください。たとえば「生命・自然」というカテゴリの中には「DNA WONDER LAND」とか「アース・ビュー」など、多彩な番組がラインナップされていますが、その番組紹介の右側には「視聴可」「一部視聴可」「視聴不可」と、Webサイトでの視聴の可否が表示されています。ざっといろいろなジャンルの番組をチェックしてみるとわかりますが、Webで視聴できる番組がけっこう多いんですよ。しかも、なかなか見応えのある番組ばかりです。

 アタシが好きなのは、「生活・社会」カテゴリの中の、「THE MAKING」という番組です。これは身の回りにある「モノ」が工場でできあがるまでの様子をビデオで追う番組で、「一眼レフ」「石油ファンヒーター」「鉛筆」「雑誌」など、多彩な製品のメイキングビデオが見られます。中には「だて巻き」とか「マヨネーズ」とか、食品の製造工程をまとめたビデオもありますよ。

 1回の放送時間は約15分なので、ちょっとした合間に気軽に楽しめます。ちなみに「ボーイング777」とか「700系新幹線」とか、通常では扱わない大規模な組み立てや製品開発についてじっくりと見られる「THE MAKINGスペシャル版」もWebサイトで視聴可能です。このほかにもさまざまな番組があるので、科学好きにはぜひオススメしたいですね。


サイエンスチャンネル THE MAKING放映リスト




幅広いジャンルの情報番組がズラリ

 サイエンスチャンネルのように知的好奇心をくすぐる番組作りをしている放送局がある一方で、リクルートが運営する「Act On TV」のようなバラエティ色豊かな放送局もあります。生活や趣味、スポーツなどさまざまなシーンで役立つ番組を配信している同局では、「Act On BB」というブロードバンド映像サイトを別に立ち上げて、インターネットによる動画配信に積極的に取り組んでいます。

 まずは、「Act On BB」のTOPページにアクセスしてみましょう。画面中央に「番組プレビュー画面」と称した動画が流れていますよね。スポーツやマネー情報、リフォーム番組などさまざまな番組のプレビューが次々と流れるので、もし「この番組は面白そう!」と思ったらすかさず「この番組本編を見る」をクリックしてください。なんと無料で番組本編が視聴できちゃいます。

 1つの番組はだいたい30分くらいのものが多いですが、2~5分程度にチャプターを区切ってあるので、観たいところだけすぐに頭出しできます。さすが数多くの情報誌を世に送り出しているリクルートだけあって、この辺りの使い勝手はヒジョーに優れていますね。

 もしプレビュー画面でめぼしい番組が見つからなかったら、左メニューから各ジャンルを辿って、自分の関心のある本編ビデオを探しましょう。「住まい」「マネー」「クルマ」「ビジネス」「デジタルライフ」など、扱っているジャンルの豊富さはかなり多いです。「フィギュアの王国」なんてマニアックな番組から、「囲碁入門」なんて渋~い番組まで幅広くラインナップされているので、あなたが関心のある番組がきっと見つかりますよ。


Act On TV Act On BB

関連情報

URL
  科学技術振興機構
  http://www.jst.go.jp/
  サイエンスチャンネル
  http://sc-smn.jst.go.jp/
  Act On TV
  http://www.actontv.com/
  Act On BB
  http://www.actonbb.com/

2005/02/14 11:01

下柳泰三
自称“書き屋”。ジャンルを選ばず心が揺さぶられればパソコン記事でも映画評でも何でも書く、サスライの原稿執筆人。現在某街歩き雑誌(ヒミツ)をメインに活動中。ホコリをかぶったケーブルモデムを横目に今日も書きまくる!
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