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「オークション検索サイト」で複数サイトの落札情報をまとめて確認!!


 先日、突然ラジオのチューナーが欲しくなり、ネットオークションで衝動買いしてしまいました。好きなFM番組をメインのオーディオシステムで鳴らしたいと思ったんですが、すでに単体のラジオは持ってるし、使い古しのラジカセもあるので、わざわざ新品を買うのはなんだかもったいない。こういうときに重宝するのがオークションです。案の定、Yahoo!オークションのオーディオコーナーに行ったら、昔のチューナーが1万円以下でゴロゴロ出品されていましたよ。

 ただし、アタシみたいな中途半端なオーディオ好きには、どれを選んだら良いのかイマイチよくわかりません。ディープにチューナーを極めようとしているわけではないので、無難にひと昔前のスタンダード機を狙ったんですが、こういうのって一番情報が少ないんですよね。すでにカタログ落ちしているのでメーカーのサイトに情報は無く、オーディオマニアのサイトにも安い機種の紹介はあまりない、と八方塞がりです。

 ところが、あるサイトのおかげでこの悩みが一気に解決しました。そのサイトとは、何を隠そう「オークション検索サイト」。複数のオークションサイトを横断検索したり、過去のオークション結果を見られるこのようなサイトを上手に活用すれば、その機種の情報や落札価格の目安などが立ちどころにわかります。オークションをよく利用する方は必見ですよ!





複数のオークションサイトを一括検索

オークション統計ページ
 この手のサイトでアタシがオススメするのはコレ。「オークション統計ページ」です。今や数多くのポータルサイトがオークションの場を提供していますが、「オークション統計ページ」では「Yahoo!オークション」はもちろん、「BIDDERS」「楽天フリマ」「WANTED」「ぐるぐる」「ジャスニコ」と、有名なオークションサイト6つをカバーする検索サービスを提供しています。

 とりあえず、トップページの上部メニューの中から「一括検索」をクリックしてみましょう。このコーナーでは6つのオークションサイトの開催中商品に対して、横断検索をかけられます。検索に際しては、商品の価格帯やカテゴリなどを細かく指定可能。タイトル検索か説明文検索かどうかを選べるのも便利ですね。

 検索結果も実に見やすいですよ。個々のオークション毎にヒット数が確認できるし、すべての検索結果を1画面でまとめて見られるようにもなっています。入札件数や商品写真の有無、残り時間などが詳しく表示されるのもイイですね。たとえばある商品が欲しい場合、その商品の型番で検索すれば、すべてのサイトの入札状況が一覧できるわけです。まるで複数のオークションサイトをまとめて見ているようなもんで、こりゃ便利ですよ~。

 事実、アタシはこのサイトがきっかけで、今まで使ったことのないオークションサイトの会員になったことがあります。マイナーなオークションサイトだと、人気の商品も意外と競争率が低いことがありますからね。1つのオークションサイトにこだわらず他を見渡せば、意外と掘り出し物が見つかるかもしれませんよ。


一括検索 検索結果




過去の落札結果の中から自由に検索

過去の落札結果検索
 しかも、このサイトでは現在出品中のオークションだけでなく、「Yahoo!オークション」については過去に落札された商品の検索も可能です。1年前までさかのぼって検索できるので、出品機会が少ない商品について調べるときはこの機能が役立ちますよ。

 たとえば、中古のカメラで良さそうな商品を見つけたとします。その商品がどんな素性のものなのか、検索してもなかなか情報が見つからない。かといって掲示板で聞くには時間が無い。そんな場合に過去の落札品を見たら、3カ月前と1年前に同じ商品が出品されていたのを発見! そこには目当ての商品の丁寧な解説と、別のアングルから撮った写真が載っていて、そのおかげでもっと詳しく商品について知ることができた……という具合に、過去の落札結果が検索できるってのはけっこうありがたいものです。

 また、オークションで落札するときに、「この商品、一体いくらの価値があるんだ?」と、誰しも一度は悩んだことがあるでしょう。何年も前の商品にどんな値を付けるかは最後は自分次第ですが、他の人がいくらで買うか、参考までに知っておきたいものですよね。そんなときに過去の落札結果を見れば、他人の落札価格が一目瞭然だし、何人くらいの人が入札したかでその商品の人気度も図れますね。

 あと、Q&Aのやり取りなどを見て、その商品を購入する際に気を付けるポイントを学べたりすることもあります。アタシみたいに、知識も無いくせに中古のオーディオを買いたいときなんかはとても助かりますよ~。オークション検索サイトは数多くありますが、実はこのサイトのように過去のオークションも検索できるサイトというのは意外と少ないのです。今後はYahoo!オークション以外のサイトも過去の検索ができるように頑張ってほしいですね。

 なお、このサイトの注意書きにも書いてありますが、過去の落札結果を引き合いに出して値引きを要求したりするのはマナー違反なのでやめましょう。オークションってのはタイミングや巡り合わせで取引価格は大きく上下します。落札価格はあくまでも“目安”であることをお忘れなく。





統計データも充実

出品数の推移
 さて、オークション統計ページではその名の通り、オークションに関する統計データも提供しています。上部メニューの中から「定期調査」を選んでください。ここでは各オークションの出品数の推移やサーバーのレスポンスタイム、そしてネット銀行の普及度などを定期的に調べて、グラフにしています。Yahoo!オークションについては、カテゴリー別に出品数の推移も見られるようになっています。出品するにしても落札するにしても、オークションの選定はとても重要なので、オークションが好きな方は、ここで定期的に出品数の推移を確認して、どのオークションサイトが人気を得ているのかをチェックしましょう。

 また、Yahoo!のカテゴリー別出品数の推移データも面白いです。出品数だけでなく、平均落札率や平均落札額などの詳しいデータも載っているので、これを見ればそのカテゴリーの特徴がよく分かりますよ。たとえば3月の上旬から4月上旬にかけてのデータを見ると、「チケット、金券」のカテゴリーは平均落札率が30%を超えているのに対して、「映画、ビデオ」というカテゴリーは15%を切ってました。つまり「チケット、金券」の方が需要のある商品が出品される機会が多く、これを見ればそのカテゴリーがどれくらい盛り上がっているかがわかるわけですね。

 このほか、オークションをテーマにした掲示板や、投票コーナーも設けられています。どちらもオークションサイトのシステムに対する不満や、郵便システムについての疑問などが活発に議論されていて、オークションのヘビーユーザーなら見逃せない内容でしょう。さらに、6つのオークションサイトの入会費や参加費、出品料、落札手数料などを表にまとめた「料金比較」というコーナーも便利です。これからオークションに参加しようと思っている初心者には、この表はとても参考になること間違いなし!

 このように、オークション統計ページには検索機能の他にも、出品者と落札者双方に役立つデータがぎっしり詰まっています。これらの情報を上手く活用して、オークションライフを楽しみたいものですね。それでは、また!


Yahoo!カテゴリー別出品数 サーバーのレスポンスタイム

関連情報

URL
  オークション統計ページ
  http://www.aucfan.com/

2005/04/25 11:13

下柳泰三
自称“書き屋”。ジャンルを選ばず心が揺さぶられればパソコン記事でも映画評でも何でも書く、サスライの原稿執筆人。現在某街歩き雑誌(ヒミツ)をメインに活動中。ホコリをかぶったケーブルモデムを横目に今日も書きまくる!
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