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【WIRELESS JAPAN 2005】
アイピーモバイル、2GHz帯でのTD-CDMA方式の実証実験概要を公開

TD-CDMA方式の実証実験についての概要
 慶應義塾大学理工学部の中川研究室、マルチメディア総合研究所、アイピーモバイルの合同ブースは、アイピーモバイルが実施しているTD-CDMA方式の実証実験についての概要を公開した。

 アイピーモバイルが実施している実証実験は、慶應義塾大学理工学部の中川研究室が提案した、下り回線と上り回線を同じ周波数で時間分割して伝送するTDD(Time Division Duplex)方式を採用しており、2003年10月より東京都内の千代田区丸の内など3カ所にて2GHz帯でのTD-CDMA方式の実証実験を行なっている。また、実証実験にはNTTコミュニケーションズ(NTT Com)も参加しており、ISP機能を含むバックボーンの提供やTDD方式を利用したブロードバンドIP系サービスの検証を行なっている。

 この実証実験を通じて、ブロードバンドワイヤレス方式の電波伝送実験やデータ通信の検証、他システム間や隣接チャンネルへの干渉検証ハンドオーバー検証、HSDPA検証など、システムパフォーマンスの検証やデータ取得を行なっている。同社では、2005年内に事業者免許を取得し、2006年度にはカード型データ通信サービスとしての事業化を目指している。ブースでは、同実証実験の概要のほか、実験で使用する機器やTD-CDMA方式の紹介を行なっている。

 なお、2GHz帯については6月にウィルコムが「次世代PHS」を通信方式として周波数割当ての希望を表明している。2GHz帯の周波数は、1.7GHz帯とは異なる新規参入事業者1社を対象にTDD方式で15MHz幅を割当てる方針案を総務省が明らかにしている。アイピーモバイルでは、TD-CDMA方式は総務省が周波数割当て対象としているIMT-2000のTDD方式であるものの、周波数割り当ては総務省見解次第であるとし、今後も意見書の提出などを行ないTD-CDMA方式を提案していくとしている。


実証実験で利用している基地局端末 TD-CDMA方式のカード型端末 TD-CDMA方式の携帯電話型端末

関連情報

URL
  アイピーモバイル
  http://www.ipmobile.jp/

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(大久保有規彦)
2005/07/13 20:24
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