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【東京ゲームショウ2005】
チーフXboxオフィサーのロビー・バック氏が語るXbox 360のコンセプト

 東京ゲームショウ2005の基調講演では、マイクロソフトでチーフXboxオフィサーを務めるロビー・バック氏が、12月10日に日本で発売される新型ゲーム機「Xbox 360」に関する講演を行なった。


Xbox 360はデジタルライフスタイルの変革を担う

チーフXboxオフィサーのロビー・バック氏
 バック氏は、自身の経歴を振り返り「20年前に金融分野で仕事を始めたときは計算機やタイプライターが主流。FAXはまれで、携帯電話はない時代だった」とコメント。「マイクロソフトによってデジタルビジネス革命が進み、メールや電子媒体がコミュニケーション手段となった。同じような革命がコンシューマ市場でも起きており、Xboxはデジタルエンターテインメントライフスタイルの変革を引き起こす重要な役割を担う」とした。

 消費者のデジタルライフスタイル志向としてバック氏が挙げたのが「ハイデフエンターテイメント体験」「想像を超える刺激的なゲーム」「ゲームでのコミュニティづくり」「コネクティビティ」「カスタマイズ」の5つ。ハイデフエンターテイメントについては、2008年までに1億世帯がハイビジョンに移行し、日本だけでもハイビジョンテレビが800万台出荷するという予測データを踏まえ、「ハイデフの需要は否定できない状況にあるだろう」との考えを示した。

 「想像を超える刺激的なゲーム」としては、Xbox 360専用ゲームソフト「GEARS OF WAR」を開発したEpic Gamesのリードデザイナーであるクリフ・ブリジンスキー氏がデモンストレーションを公開。Xbox 360で実際にプレイしているゲーム画面が会場に映し出された。


Xbox 360のコンセプト デジタルハイビジョンの出荷動向。「ハイデフの需要は否定できない状況(バック氏」

ハード、ソフト、オンラインプラットフォームの環境が大きな武器

Xbox 360はコンセプトリーダーからマーケットリーダーへ

Xbox Liveはコミュニティ以外にコンテンツ配信システムの役割も果たす
 Xbox 360のオンライン機能も特徴の1つとして示され、「据え置きのゲーム機はユーザーが孤立しがちだが、Xbox Liveでは友人や家庭、他の人だけでなく他の国のプレイヤーとも楽しめる」との魅力を指摘。「エンターテインメントの経験をより豊富にさせてくれる」とした。

 コネクティビティについては、実際にXbox 360を使ったデモが公開された。ポータブルプレーヤーやデジタルカメラ内に保存されたデータをXbox 360で再生することが可能で、会場ではiPod ShuffleをXbox 360に接続するデモも公開。また、Windows Media Center PCの動画や音楽などをネットワーク経由で再生することも可能で、オンラインゲームで友人を待っている時間に動画を楽しむ、といった利用方法が想定されている。

 バック氏は「カスタマイズもトレンドの1つ」と述べ、携帯電話のカスタムジャケットや着信メロディといった事例を紹介。また、任天堂の「nintendogs」も例に挙げ、「同じものを共有しながらもその中で個性を表現したいというユーザーの心情がある」と指摘した。Xbox 360はフェイスプレートの交換や、ゲーム中のデッキ画面、BGMの変更などが可能であり、こうしたユーザーのカスタマイズに対するニーズも満たせるという。

 バック氏は「Xboxでゲーム市場に参入した4年前はまったく経験がなかったが、今は2,200万台のハードを販売し、200万のオンライン会員を持っているという実績がある」とコメント。2006年発売予定のプレイステーション 3(PS3)に対して「ハードの視点ではXbox 360とPS3は五分五分だろう」との考えを示した上で、「Xbox 360は簡単にソフトを開発できる環境、充実したソフトのラインナップ、そしてオンラインプラットフォームを持っている」と自信を見せた。

 また、Xbox Liveでは「単なるゲームの仲人ではなく、コンテンツ配信システムの可能性も持っている」と述べ、「エピソード型のコンテンツ、新しいコンテンツやキャラクターの配信といったサービスが実現できる」との期待を示した。

 日本市場におけるXboxの現状は「あまりうまくいっていない」と認めた上で、「消費者の声を聞き、コンソールデザインも一新した。また、すばらしい日本のサードパーティーもXbox 360に多く参加している」との状況を説明。「日本の消費者は最も進んでいるが、前世代のXboxから我々は多くを学んだ。その上でXbox 360は成功の決心を固めている」と語った。


Xbox Liveの画面 iPod ShuffleもXbox 360に接続できる

Windows Media Center PCと連動した動画再生デモも カスタマイズによる自分らしさの追求がトレンド

関連情報

URL
  東京ゲームショウ2005
  http://tgs.cesa.or.jp/
  Xbox 360
  http://www.xbox.com/

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(甲斐祐樹)
2005/09/16 17:55
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