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【ケーブルテレビ2006】
シスコやARRISなど、最大160Mのチャネルボンディング対応家庭用モデム

シスコブースに展示されていたワイドバンドテクノロジー対応の家庭用ケーブルモデム試作機
 ケーブルテレビ2006のハードウェアゾーンに出展するシスコシステムズやモトローラ各社のブースにおいて、DOCSISのチャネルを複数束ねてインターネット通信速度の高速化を図る技術「チャネルボンディング」に対応した機器が多数展示されていた。

 シスコシステムズブースでは、最大1Gbpsの通信が可能な「ワイドバンドテクノロジー」対応機器を使用したデモンストレーションを実施。ケーブルテレビ2005の際と同様に、DOCSISチャネルを4本束ねた最大160Mbpsの通信環境が構築されており、HD映像の複数配信も行なわれていた。

 昨年展示と比較すると、ケーブルモデムの筐体が小型化されていたのが特徴。また、展示パネルには商用サービス時の筐体イメージも示されていた。説明員によれば「Aitai net」を運営するひまわりネットワークと共同で行なっている実証実験と同等の機器を用いているといい、実用化時期に関しては「2005年10月頃を目指している」とした。


製品化時の筐体イメージ。筐体にはリンクシスブランドを冠している 会場ではHD映像を複数配信するデモも。通信速度は120Mbps前後を計測していた

ARRIS社製のケーブルモデム
 米ARRIS社製の「WideBand」対応機器は、シンクレイヤや富士通など複数社のブースで展示されていた。このうち、シンクレイヤブースではシスコと同じく最大160Mbpsのデモ環境を用意されており、説明員は「展示機器は試作機ではなく、すぐにでも出荷できるもの」と製品版である点をアピールしていた。

 また、モトローラブースや日商エレクトロニクスブースにおいてもチャネルボンディング対応機器が展示。モトローラブースでは最大160Mbpsの通信が可能な自社製品を展示し、日商エレクトロニクスブースではBigBand NetworksとNETGEARの機器を組み合わせた機器のデモが行なわれていた。なお、NETGEARのケーブルモデム側で採用するチップセットの関係上、DOCSISチャネルを3本束ねた最大120Mbpsの環境となっていたが、CMTS側では4チャネルにも対応しているという。


モトローラ製ケーブルモデム NETGEAR製ケーブルモデム。Broadcomのチップを採用しているという

関連情報

URL
  ケーブルテレビ2006
  http://www.catv-f.com/

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(村松健至)
2006/06/14 14:37
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