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【ITU TELECOM WORLD 2006】
東芝の西田社長、HDネットワーク構想と実現に向けた決意を表明

東芝の西田社長
 ITU TELECOM WORLD 2006で5日に開催されたフォーラム「THE DIGITAL GENERATION」で、東芝の西田厚聰代表執行役社長は「Creating the New Paradigm by Ubiquitous Connectivity」と題した基調講演を行なった。

 西田社長は初めに「ユーザーが望んでいるのは、『インパクトやエンタテイメント性を持ち』『時間や場所を問わず、自由に共有して楽しめる』『セキュリティや信頼性を確保した』ものである」と説明。 そして、カラーテレビ放送からはじまる映像コンテンツを例に、DVD登場によるコンテンツのデジタル化、HD放送やフルHD対応テレビ、HD DVDの登場を紹介。また、調査会社のグローバルなメディア市場調査を取り上げ、映像コンテンツおよびインターネット市場の年間平均成長率が好調に推移していることを強調した。

 「時間や場所を問わずに利用できる環境」については、「ノートパソコンや携帯電話、MP3対応デジタルミュージックプレーヤーがこれまで普及してきた」と説明。「今後はHD品質のコンテンツを携帯端末で楽しめるようになる」と語った西田社長は、HDのデジタルコンテンツをブロードバンドネットワークを通じてフルHD対応のテレビやパソコン、HD DVDで楽しめるという同社が掲げる「HDN(High Definition Network)」構想を紹介した。


HDNの概要 近未来のホームネットワークイメージ

 HDN構想について西田社長は、DLNAをベースにしたホームネットワークでHDコンテンツを楽しむとともに、ブロードバンドインターネットや携帯電話と連携した近未来のホームネットワーク像を説明。今後は外出先などからの利用も視野に入れながら、「HDNではホームネットワークだけではなく、会社や車、交通機関、ショッピングエリアなどとの連携を視野にいれている」とした。

 そして、ノートパソコンがテレビやHD DVDプレーヤーを融合したように、「将来的には携帯電話も融合した小型で高いパフォーマンスを持つ端末『Future Converged Terminal(FCT)』が登場する」とコメント。その上で西田社長は、「FCTとHDNによって、現実世界と仮想世界の融合が進むとともに、生活や経験の質的向上、マーケットの拡大が見込まれる」とその効果を強調。「東芝では新たなパラダイムに向けて最先端の技術を投入していきたい」考えを示した。


FCTではナノテクノロジーも活用していく HDNとFCTの連携イメージ

関連情報

URL
  ITU TELECOM WORLD 2006
  http://www.itu.int/WORLD2006/
  東芝
  http://www.toshiba.co.jp/

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(村松健至)
2006/12/05 13:44
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