全国のクルマ持ちの皆さん、初めて自分でクルマ買ったときのこと、覚えてますか? アタシのときは「よし、これでオイラは自由にどこにでも行けるぜ!!」てな感じで、ものすごくコーフンした記憶があります。会社から帰ってくるたびに、意味もなくナイトドライブに出かけたりなんかしてね。でも、やっぱり街中を走ってもイマイチおもしろくない。東京なんてビルがゴチャっとしてて見通しよくないしね。そんなときはいつも、首都高を走ってましたね~。アタシの場合、向島ICから乗って環状線に入って南下し、台場線に出てからレインボーブリッジを渡って銀座経由で帰ってくるルートをよく利用するんですが、このコースって夜景がきれいなんですよ。首都高の高架って標高が意外に高くて、見晴らしがよいんです。アタシは山が好きでよく登りに行くんですが、東京の夜景は自然の山々に匹敵するくらいの荘厳さを感じます。貿易センタービルとか、文京区役所ビルの展望台なんかにもたまに行きますけど、「キレイだな~」とそのたびに感動してしまいます。とくに冬場は空気も澄むから、夜景鑑賞には最高ですね。まあひとつ問題があるとしたら、外に出ると寒いってことです。そんなときは、横着者の強い見方、ネットのライブカメラを使いましょう。これならコタツに入ってミカンを剥き剥き、思う存分夜景を楽しめますよ。今回は、そんな夜景が観られるサイトをご紹介しましょう。
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NECビルからの眺め
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NEC Super Towerの屋上からの景色が一望できる「NEC インターネット放送局」 |
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まずは東京の夜景。アタシが一番お気に入りのサイトをご紹介しましょう。その名も「NEC インターネット放送局」。そう、パソコン持ってる人なら誰もが知ってるNECです。その本社ビル「NEC Super Tower」の屋上に備え付けられたライブカメラの映像が、このサイトから観られるようになっています。ビルの高さは180m。その屋上からの眺めが観られるってんだから、そりゃあ絶景です。備え付けられてるカメラは2台で、レインボーブリッジ方面と東京タワー方面と2方向に向いてます。で、メニューでは「Java」か「Non Java」の2つが選べるようになってますが、せっかくなので、ここは迷わず「Java」のほうを選びましょう。ムッ。何やら昼間の東京のパノラマ映像が出ましたねえ。ここで「オレは夜景を観たいんじゃ、ボケ!!」と短気を起こしてはいけない。これはあくまでも、「カメラをどの方向に向けるか」を決めるという選択画面だと思ってください。たとえば東京タワー方面を選んだ場合、パノラマの中に「東京ドーム」とか「浜離宮」とか、そこから見える施設の名称が示されるので、これをもとに観たいエリアをクリックするというわけ。クリックするとポップアップで倍率のメニューが出てくるので、どれかを選びましょう。
まあ、あまり近寄っても夜景の情緒が薄れますから、まずは「1倍」で試してみます。すると下方の右の小窓にリアルタイムの画像が映し出され、左の大窓には静止画が大きく映し出されます。どうです、キレイでしょ? このインターフェイス、なかなかうまくできてますよねえ。昼間の写真が参考に掲載されているので、今どの部分の夜景を観ているのかが、すぐにわかる。まるで高層ビルの展望台に備え付けの景観説明版を観ているかのようです。しかも画質もなかなかのクオリティです。さすが総合電機メーカーの面目躍如ってなところですか。
□NEC インターネット放送局
http://livecast01.ias.biglobe.ne.jp/nec-sea/ibs.htm
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夜景は高い場所から観るのが一番
なぜアタシがNECのカメラをこんなにも持ち上げるかというと、これだけ高い場所にあるライブカメラって珍しい、ってことなんです。アタシはこの手のサイトが好きなんで、いつもよく検索で探しているんですけど、ズームすると街角に立っている人の顔までもが見えてしまうようなライブカメラが結構多いんですね。それはそれでおもしろいけど、「夜景」という切り口で考えるとチト物足りない。やっぱり宝石箱をブチまけたようなキラキラした絵が観たいじゃないですか。そういう点で観ても、このNEC本社ビルからの眺めは秀逸だと思うんです。で、この「インターネット放送局」のサイト、実は同様のライブカメラが全国に設置されているんです。メニュー画面を見てもらうとわかりますけど、熱海とか根室とか入善とか、ちょっと珍しい場所にもあるんですね。いずれも結構高い場所からの景色が観られます。熱海なんかお勧めですよ。海沿いに広がる光の渦、というのもオツなもんですなあ。ちなみにこれら全国のライブカメラが捉えた映像のベストショットを、「インターネット放送局ファインショット」というページで一挙に観られるようになってます。ここらへんの演出もうまいですなあ。
□インターネット放送局ファインショット
http://www1a.mesh.ne.jp/necibs/fineshots/html/nec/nec.htm
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北の国の夜景を独り占め!!
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函館山の頂上にある鉄塔に設置されたカメラを使用する「STV LIVE CAMERAS」 |
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さて、次はもうちょっと北へ行ってみましょう。夜景といえばやっぱり函館を抜きにしては語れません。港町で周りを海が取り囲んでいて、しかも函館山という標高334メートルの山がある、そんな独特の地形を誇る函館は、夜になると光の洪水となります。このすばらしい夜景をぜひともネットで観たい、ということでいろいろ探したら、ありました。札幌テレビ放送が運営している「STV LIVE CAMERAS」です。真夜中に見るとちょっと暗く見えるかもしれませんが、夜8時ごろに見るとホントにキレイですよ。ズームしたり首を振ったりと、カメラを操作できないのがチト残念ですが、きっとテレビ局が設置してるんだから、この場所から見え得るベストなアングルなんでしょうね。何しろ美しいですから、満足できますよ。
あと、函館に負けず劣らずの夜景を見せてくれるカメラが札幌にもあります。「北海道放送局(HBC)」が運営する「HBCのライブカメラ」にいってみましょう。ススキノや本社の屋上に設置された計5台のカメラに加えて、札幌市内を巡回しながらレポートする“トピッカー”というクルマの車載カメラの映像もあります。アタシのイチオシはススキノのカメラですね。思わず画面に入り込んで夜遊びしたくなるような誘惑に満ちたカメラであります。
□STV LIVE CAMERAS
http://www.stv.ne.jp/mas/index2.html
□HBCのライブカメラ
http://www.hbc.co.jp/live-cam/index.html
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やっぱり夜景は港町が一番!!
函館の夜景のどこがイイかというと、やっぱりそれは“港町”であるということに尽きると思うんです。で、日本の港町といえば、他に忘れてはならないのが横浜と神戸。2つの街でライブカメラがあるかどうか探してみたんですが、神戸の場合、街の全景を捉えたものは見つかりませんでした。惜しいですねえ。神戸に行ったことのある人ならおわかりかと思いますが、六甲山付近の展望台から眺める神戸の夜景というのは、実にスンバらしい。ここら辺にライブカメラを設置することを切に願っています。一方、横浜ですが、イイのがありました。「横浜観光コンベンション・ビューロー」が運営している「横浜ベイブリッジからのライブ映像」です。うーむ、これ、ベイブリッジ自体の景色ではなくて、ベイブリッジに取り付けたカメラからの映像ってとこがイイですねえ。夜景を観るなら高いとこ、ってことですな。このサイトを観ればまるでベイブリッジの展望台にいるかのような景色を楽しめるわけです。いくら盛り上がってるカップルだからといって、寒い中がんばって展望台に行くのは大変ですよねえ。ライブカメラなら、暖かい部屋の中で一緒に観て、存分にイチャつけるってなもんです。恋人同士や夫婦の仲が円満になること間違いなし!! いやーライブカメラにはこんな効用もあるんですねえ。
□横浜ベイブリッジからのライブ映像
http://www.hamacco.org/livecamera/japanese/
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