いやーこのところ家の隣で工事の音がやかましく、昼間はあまり集中できません。アタシのような仕事の場合、タダでさえ夜型になりがちですが、工事のおかげで最近はもう完全に昼夜が逆転してしまいました。アタシは昔から昼よりも夜の方が好きだからイイんですけどね。夜ってのは暗いから他の人が何をやってんだかわかりにくい。何もかもオープンな世の中ってのもつまらないもんです。
それはさておき、夜型な人間ってのは昼間は寝ているわけだから、昼間にトンテンカンとウルサイのはどっちにしても迷惑です。もう2カ月は続いてるかなー。何かマンションを作ってるみたいです。アタシは東京の台東区というころに住んでるんですが、最近の下町はなぜかマンションラッシュなんですね。昔はオフィスビルや問屋が多かったのに、今じゃ住宅地ですよ。ちょっと前までは銭湯だったのにあっという間にマンションになったり、ガソリンスタンドがなくなってタワー型駐車場になったり。新しい地下鉄の駅が完成したと思ったら、入口の横にすぐコンビニができたり。
今の地図帳ってのはコンビニやガソリンスタンドの印まで詳細に書かれていますが、こんなに凄まじく街が変貌していく状況だと、やはりネットの地図の方が有利だなあ、とあらためて思いましたね。それにネットの地図ってのは道路案内だけじゃなくて、店の情報やら施設案内やら、エンターテインメント的な情報も入手できるのがイイ。我々はどこに行くにしても基本的には“道”を辿らないと目的地には着けないわけです。つまり、“道”がどんな風につながっているのかを知っておくことはヒジョーに重要であり、十分こだわるに値することだと思うんですね。みなさんも、自分の使い方に合った最適な地図サイトは何か?ということをもっと深く考えてみませんか?
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周辺のスポットを自由に検索
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「Map Fan Web」 |
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というわけで、先週は地図サイトの定番である「Mapion」を紹介したわけですが、ここの良さは何といってもブロードバンド対応であることと、細かい番地までしっかり書かれているところですね。日本は住所の番地が非常にわかりにくい国ですから、目的地のビルの番地が地図で省略されていると探すのが大変です。というわけで、アタシが仕事で使うのはもっぱらこのサイトです。
ただ、街を歩くのは目的地が決まっているときだけとは限らない。漫然と散歩したいこともありますよね。そんなときは詳細な番地よりも、店や施設など、周りにどんなスポットがあるかという情報が欲しい。そこでオススメしたいのが「Map Fan Web」です。このサイトの場合、レストランやデパート、スーパー、ガソリンスタンドの名に加えて、銭湯やホテル、銀行の名前まで、実にさまざまな施設の名前が記されています。たとえば銀行でお金をおろしたいときに、どこの銀行かわからないと不便ですよね。このサイトなら、そういう詳しい情報までキャッチできるんだからスゴイ。「明日はこの街を散歩してみよう」ってときでも、事前にそのエリアを見れば思わぬ店を発見できたりします。
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Map Fan Webで編集部周辺のグルメスポットを検索 |
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しかも、このサイトにはもう1つ仕掛けがあるんです。左のメニューに「周辺のスポットをさがす」というのがありますよね。「グルメ」「宿泊」「ショップ」「スポーツ」など色々なカテゴリーがありますけど、どれかを選ぶと、各カテゴリーに該当する施設にピンのようなマークが表示されます。地図の上には「グルメ全3件」という風にヒット数も表示されるし、とても便利。「駅・交通機関」をクリックすると、自動的に最寄りの駅も表示してくれます。「無線スポット」なんてのもあって、モバイラーにはかなり便利ですね。もしも検索結果がゼロだったら、縮尺を変えてもっと大きい範囲で検索してみましょう。ピンのマークが見つかったらそのエリアを拡大していけば、希望のスポットがきっと見つかります。いやーよくできてますね、これ。
□Map Fan Web
http://www.mapfan.com/
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ルート検索を活用しよう
このサイトにはもう一つ面白い機能があります。「ルート検索」というものなんですが、これがまたスゴイ。出発地と目的地を入力すると、そこまでの道順が一挙に表示されるというスグレモノなんです。ルート計算された道順は地図に線で示されるほか、交差点や分岐点などのターニングポイントでどの道を行けばいいのかがリストアップされます。さらに「ラリーMAP」という機能を使えば、ターニングポイントの一覧が地図とともにリスト表示されるので、これをプリントアウトすればドライブにも持っていけるというワケ。つまりカーナビのルート検索と同じ機能が使えるんですね。
ここまで行くと、パッケージソフトとほとんど同等の機能ですな。しかもこのサイト、表示もなんだかやたらと軽くて、昼間に使ってもストレスを感じることがない。いくら高機能でも、表示が遅かったら意味ないですもんね。スポット検索など同様の機能を持ってるサイトとしては、他に「ナビっP°.com」というサイトがあります。こちらも使い勝手はかなりイイですよ。
ところで「MapFanWeb」のルート検索機能はかなり便利ですが、これは主にドライブでの使用を前提にしたものです。一方で、ちょっと違った趣旨のサイトのサービスとして、「駅前探険倶楽部」の「おでかけ道案内」があります。このサイトの場合、最寄りの駅から目的地までの道順を検索するのを目的としてるんですね。都内だとクルマよりも電車で移動する人の方が多いと思いますが、そういう場合に役立つサイトです。たとえば「目的地」に「NHK」、「最寄駅」に「渋谷」と打ち込めば、渋谷駅からの道順がさっと表示される。目的地までの距離も計算できますんで、大体の到達時間も分かります。もちろん住所での検索もOK。バリバリの営業マンにぜひとも活用してほしいサイトといえますな。
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「ナビっP°.com」 |
「駅前探険倶楽部」 (C)TOSHIBA 2003 |
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ナビっP°.comで編集部周辺の地図を表示 |
「おでかけ道案内」で編集部までの道筋を表示 (C)TOSHIBA 2003 |
□ナビっP°.com
http://www.navi-p.com/
□駅前探険倶楽部(おでかけ道案内)
http://www.ekitan.com/
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紙媒体と連動した地図サイト
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「マップルネット」 (C)昭文社 |
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さて、ここまで紹介してきたサイトはネット上だけで完結しているものばかりですが、紙媒体と連動しているものもあります。地図の本で有名な「昭文社」の「マップルネット」がコレ。このサイトでは、同社が発行する「まっぷるぽけっと」とか「首都圏日帰りおでかけ地図」などの中で、各施設に表記されている「MGコード」を入力すると、地図や周辺情報、天気などを調べられるようになってます。本を見て「ココに行ってみようかな」と思ったらコードを入力すれば、色々と役に立つ情報が得られるという仕掛けになっていて、さすが老舗の出版社だなあと思いました。MGコードに対応した本はまだ4種類だけのようですが、これからどんどん増えてくれば便利になるでしょうね。
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マップルネットで編集部付近の地図を表示 (C)昭文社 |
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ちなみにサイト内の「地図検索」というボタンを押すと、これまた有名な「ちず丸」というサイトに飛ぶようにもなっているんですが、ココもなかなか面白いです。「最寄駅検索機能」とか、他のサイトでもおなじみの機能に加えて、なんとこのサイトでは不動産情報が調べられるようになっているんですね。たとえば新宿駅の近くを地図で見ると、横に「新宿付近の不動産会社を探す」という表示が出て、クリックすると不動産会社のリストがズラっと出てきます。いやーこれはスゴイなあ。引っ越しを考えている人は、これを見れば一目瞭然。しかも不動産会社の名前をクリックすれば、オフィスの場所の地図なども出てきます。この手の地図サイトはエンターテインメント情報に特化したものが多いですけど、不動産会社ってのは考えましたね。きっとこの先地図サイトがどんどん進化していけば、こういう生活に密着した情報もどんどん扱うようになっていくんでしょう。
いやはや、地図サイトってのは奥が深い。そのうち人間もクルマのように、ナビゲーションシステムを常時持ち歩くようになったりしてね。逆にここまで電子地図が進化すると、今度は人間の方が退化してしまうかも。道を覚えなくなりそうで怖いなあ。タダでさえアタシは方向オンチなのに、これからどうしよう!?
□マップルネット
http://www.mapple.net/
□ちず丸
http://www.chizumaru.com/
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