最近、アタシの周りに英語を習う人が増えています。アタシも何度か誘われたんですけど、仕事上あまり使うことがないだけに、どうも勉強する気が起こらないんですね。アタシは日本人ですが、母国語でさえ扱うのが未熟なので、英語よりもまず日本語の勉強をもっとしたい!! というのがホンネです。確かに英文サイトが自由に読めるようになれば便利だな、とは思いますが、辞書さえあればなんとか読めるし、時間を割いてまで勉強するほどには必要としていないんですね。
ただ、最近は外国人経営のパブとかレストランとか多くて、街ネタの取材でときどき外国人と話さなければならないケースがあります。そんなときは「英語を勉強しときゃ良かったなー」と思いますね。アポを取ろうと電話すると「Hello?」なんて声が受話器が聞こえてきて、パニックになってしまいます。
FAXやメールで取材依頼の返事が来たときもドキっとしますね。件名も本文も英文だと「もしかしてウイルスメールじゃないか?」なんて勘ぐってしまいます。で、送られてきた英文メールに対して返事を書くのもまた一苦労です。日本にも手紙の書き方のマナーがあるように、英文メールにも当然マナーがあります。どういう言い回しをして、どういう風に締めくくればいいのか、調べながら書くのは正直シンドイ。
でも、こんな英語オンチのアタシにも救いの神がありました。それはインターネットの「英文メール作成支援サイト」。そう、日本語の文章作成支援サイトの英語版です。年に数回くらいしか英語を使う機会が無い人なんかは、わざわざ日常的に英語を勉強するよりも、こっちを使う方が手っ取り早いかもしれませんよ。ぜひお試しあれ!!
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海外通販の強い味方
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ジュディの代筆 |
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英文メール作成支援サイトの定番的な存在といえば、なんといっても「ジュディの代筆」ですね。英語を使うのはちょっと苦手だけど、どうしても使わなきゃならないハメになってしまった!! というような人にはぴったりです。使い方は、使用目的にあったカテゴリーの中からテンプレートを選び、必要項目を入力フォームに沿って書くだけです。カテゴリーは「海外インターネット通販」「インターネットで友達をつくりたい」「インターネットでの抗議とお詫び」「ホームページに関するお知らせ」の4つ。
アタシもかつて、オーディオケーブルを米国のサイトから個人輸入するときにこのサイトを使ったことがあります。本当はアタシ程度の英語力の人間は個人輸入なんてことに手を出しちゃいけないはずなんですが、最悪カネをドブに捨てたと思う覚悟で恐る恐る挑戦してみたんですね。
結果、無事に商品は届いたし、クレジットカードから余分な代金が勝手に引き落とされていたなんてこともなく、あっけなく取り引きは終了しました。でも、さすがに注文のメールを出すときは緊張しましたね。こんな風に何も問題が起きずに済めば良いですけど、実際にトラブルが起きたときにはきちんとクレームを言わなければ、泣き寝入りになってしまいます。でも、このサイトなら、発注の仕方の他にクレームメールの書き方も教えてくれます。商品未着の場合と、商品が違った場合と、商品が壊れてしまった場合との3つのケースについて例文を作ってくれるので、かなり便利ですよ。
あと、返品の仕方やカタログの請求方法も書いてあります。これなら多少英語に不安のある人でも、大丈夫かもしれませんな。英語力の無い人が海外通販するのはけっしてオススメはしませんが、「どうしてもやってみたい!!」という方はこういうサイトを利用して悪戦苦闘するのも、また楽しいんじゃないでしょうか。
□ジュディの代筆
http://wam.ascii.co.jp/org/judy/
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不可抗力のトラブルにも安心
さて、通販や友達募集などの英文メールは、自分が能動的に英語の世界に飛び込んでいくときに使うものですよね。でもインターネットを使っていると、自分が好む好まないにかかわらず、英語の世界に巻き込まれてしまうことがあります。たとえば、見知らぬサイトからいつのまにかダイレクトメールが届くようになったことってありませんか?
アタシの場合、あちこちのサイトを見て回って、海外のサイトからソフトのダウンロードを頻繁にしているので、けっこう変なメールが届くことがあります。送信元がわかっている場合でも、ダイレクトメールが届くのが面倒な場合は、断りのメールを送る必要がありますよね。こういうときにも「ジュディの代筆」は便利です。「インターネットでの抗議とお詫び」の中に、「ダイレクトメールを断りたい」という項目が用意されているんですね。
他にもメーリングリストからの脱会の仕方や、誤って違うアドレスにメールを送ってしまった場合のお詫びの仕方などもわかります。こういう不可抗力のトラブルへの対処の仕方を教えてくれるってのは、ありがたいですね。あと、「ホームページに関するおしらせ」ってのも良いですよ。自分のホームページが外国からアクセスされたときのことを考えてあらかじめ何か告知する場合、これを使えば簡単に英文が作成できます。とくにアニメ関係のサイトを作っている人なんかにオススメしたいですね。日本産のアニメって海外からかなり注目されているんで、英文で注意書き等を書いておくと、何かと便利だと思いますよ。
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書き方のルールも知っておこう
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EIGO de Mail.com |
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同様のサイトは他にもあります。たとえば「EIGO de Mail.com」というサイトを見てみましょう。上部メニューの中にある「資料室」というコーナーを見るとわかりますが、このサイトは親切なことに、英文でメールを出すときのルールをしっかり解説しているんですね。「英文メールには挨拶はいらない」とか、「親しい場合は宛名はファーストネームで」とか、日本の手紙のルールとは違う点が丁寧に書かれているので、とても参考になります。「英語表現の難しさ」とか、「用例集」なんかも、かなり役立ちますよ。
もちろん、例文も充実しています。メニューの「E-mail作成」をクリックしてみると、「事務連絡」「ビジネス全般」「出張の準備」など、役に立ちそうなカテゴリーがズラっと勢揃い。「ジュディの代筆」と比べると、ビジネスの実践で使える例文が豊富ですね。これだけの種類の英文が、入力フォームに名前や名称を入れるだけでパッと作れるんですから、こりゃー便利ですよ。
□EIGO de Mail.com
http://www.eigodemail.com
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驚異のマルチリンガルサイト
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マイクの代筆 |
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あと、ジュディならぬ、「マイクの代筆」ってサイトもあります。このサイトは、なんと英語だけでなく日本語・フランス語・ドイツ語・スペイン語・イタリア語・韓国語・中国語(簡体字)と、計8言語に対応したマルチリンガル文例サイトです。内容は今のところビジネスに関する文例ばかりですけど、これにパーソナルなカテゴリが追加されたら、さらに強力になるでしょうね。作成される文章は締めの言葉などを含まない簡単なものが多いですけど、「EIGO de Mail.com」とか、「英語でE-MAILしよう!」などのマナーが書いてあるサイトと組み合わせれば十分使えます。なんといってもマルチリンガルってのは、スゴイ可能性を秘めてます。今後に期待したいですな。
というわけで英文メール作成支援サイトを色々と紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。個人的に英語を使う必要に迫られた人はもちろん、外資系の会社で働いている人とか、海外に支社を持つ会社に勤めている方はブックマークに入れておいて損はないサイトばかりです。あ、もちろん英語がペラペラな人は関係ないですけどね。それではまた!!
□マイクの代筆
http://www.uniconpro.co.jp/cgi-bin/mike2/select.cgi?ilang=ja
□英語でE-MAILしよう!
http://www.rhythm-cafe.com/e-mail/
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