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2005年11月29日

Portable TVでPSPからコンテンツを購入

 本日公開されたPSPの最新ファームウェアにさっそくアップデートし、PSPからPortable TVのコンテンツ購入に挑戦してみました。


Portable TV、ガンダムなど有料コンテンツ配信。PSPからの利用も可能に
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/11969.html

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 PC用のPortable TVポータルにアクセスすると、自動でPSP用のポータルへリダイレクトされ、後は購入したいコンテンツを選ぶだけ。あらかじめSo-net IDを取得しておけば、IDとパスワードの入力以外に決済の手続きも必要なく、手軽にコンテンツを購入できます。一旦入力したIDとパスワードは保存されるので、再度利用する時も非常に便利。

 動画のクオリティは非常に高く、動きの速い実写の映像でもほとんどブロックノイズは発生しません。担当者によれば無料サービスの頃よりもMPEG-4 AVCのエンコードクオリティ自体が高まっているとのことで、PSPの高い液晶品質も相まって、視聴していて不満はほとんどありませんでした。

 ただ、PSPの無線LAN機能がIEEE 802.11bということもあり、ダウンロードはかなり時間がかかります。機動戦士Zガンダムでもダウンロードに5分以上はかかったので、電車の待ち時間にダウンロード、という使い方は難しそう。従来通りPC経由でのダウンロードもできますので、自宅なら無線LANよりもPCを使ったほうが便利だと思います。

 購入したコンテンツを保存したメモリースティックDuoは、他のPSPに装着しても再生できます。ただし、コンテンツを他のメモリースティックDuoにコピーしても再生はできません。著作権保護もかなりしっかり対策されているようです。

 今回のPSPアップデートは、Portable TVへの対応以外も興味深い内容です。WMAに関してはウォークマンAが対応を表明していましたが、PSPがあっさりと先に対応してしまいました。また、新たに追加されたRSSチャンネルはRSS添付の音声ファイルをストリーミング再生できる機能で、一言でいえば「Podcasting」機能です(SCEIの説明ページには、ほとんどPodcastingの文字は出てきませんが……)。

 RSSチャンネルに関しては今のところストリーミング再生のみでダウンロードできない点、ニフティの「Podfeed」を利用した個人ユーザーのPodcastingは再生できないなど課題もありますが、このあたりの課題が解決されれば、ちょっとした時間に無線LANでダウンロードでき、Portable TVよりも手軽に使える電車の友になるかもしれません。

 ファームウェアのアップデートが続くPSPですが、ここ最近はゲーム関連の機能追加がまったくないのが寂しいところ。対する任天堂のニンテンドーDSでは、オンラインプレイ向けのサービス「ニンテンドーWi-Fiステーション」が開始され、第1弾の「おいでよ どうぶつの森」の売り切れ店が続出する人気ぶり。PSPにもゲーム面でインターネットを活かした機能拡充を期待したいと思います。

投稿者 甲斐祐樹 : 22:00 | トラックバック

2005年11月25日

ライブドアがインプレスに急接近!!

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 といっても買収とかいったぶっそうな話題ではなく、ライブドアの公衆無線LANサービス「livedoor Wireless」の話。弊社オフィスから徒歩数分の距離に、livedoor Wirelessのアクセスポイントが設置されました(まだ公式サイトには掲載されていませんが、場所はこのあたり)。

 市ヶ谷駅の川を挟んで反対側の市ヶ谷田町には、かなり密にアクセスポイントが設置されていたのですが、自分の生活圏内にアクセスポイントが設置されているのを見ると、ライブドアが積極的にアクセスポイント設置を推進している様が実感できます。

 livedoor Wirelessの試験ユーザーには、すでに無償サービス終了の通知メールが送られており、12月から月額料金525円が課金される旨が記載されています。2度に渡る延期でなかなかサービスの始まらなかったlivedoor Wirelessですが、いよいよ12月にはサービスをスタートできそう。12月上旬にはW-ZERO3が発売されることもあって、公衆無線LANのモバイル活用が話題に上ることも多そうです。

投稿者 甲斐祐樹 : 20:32 | トラックバック

2005年11月24日

ソーシャルネットワークゲームな「おいでよ どうぶつの森」

 本日は、11月23日に発売された「おいでよ どうぶつの森」を中心に、ニンテンドーWi-Fiコネクションの記事を掲載いたしました。

オンラインゲームの可能性を広げる「ニンテンドーWi-Fiコネクション」
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/special/11895.html
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おいでよ どうぶつの森
 発売日の夜にはさっそく知人に声をかけ、ニンテンドーWi-Fiコネクションで4人同時プレイを体験。一緒に魚を釣ったり、ソフトウェアキーボードでチャットしてたりと楽しんでいるとあっという間に時間が過ぎていき、思わず夜更かししてしまいました。

 離れた友達とも一緒にゲームを楽しめるという点では、他のオンラインゲームと変わりはありませんが、どうぶつの森が楽しいのはみんながそれぞれ自分だけの村を持っているところ。ユーザーごとに村のデザインやキャラクターも違い、お金をためていくことで自分好みにカスタマイズもできます。

 考えてみるとこのシステム、mixiを初めとするSNSにも通じるところがあります。SNSではユーザーごとにプロフィールページが与えられていますが、どうぶつの森では「村」がプロフィールページ代わり。掲示板や手紙を使ってコミュニケーションもできるし、必ずしも同じ時間に集まる必要はなく、誰かが村の門を開けてれば好きな時に遊びに行けるという緩やかなコミュニケーションもSNSっぽい。

 ともだちコードがなければオンラインで遊べないという仕様も、「ネット上の見知らぬ人ではなく、自分の友達からつながっていって欲しい」という招待制に近いかもしれません。そもそも任天堂の岩田社長も発表会の場で「ともだちコードのシステムはSNSに近い」と発言していることもあり、SNSを意識した作りになっているのでしょう。インターネット上のサービスだけでなく、コミュニケーションが介在するサービスであれば、SNSの仕組みはいろいろと応用できそうです。

投稿者 甲斐祐樹 : 20:26 | トラックバック

2005年11月18日

Xデーは12月5日。眞鍋かをりがココログで謎の予告

 「ブログの女王」「トラックバック日本新記録」など、ブログ界で数々の話題を振りまいた眞鍋かをりが、ココログのTOPページで謎の予告バナーを表示しています。

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 バナーをクリックすると、眞鍋かをり本人の画像と共に「12月5日、皆さんにお知らせすることがあります!!」との告知が。人気ブログというと書籍化がありますが、すでに眞鍋かをりのブログは書籍化済み。書籍のドラマ化!? も内容的に難しそうだし、一体何が始まるのか期待大です。

 狙いすましたかのようなメガネ姿に、何やら秘密があるのかも……?

投稿者 甲斐祐樹 : 14:16 | トラックバック

2005年11月17日

オタク専用、ポイント還元など、多様化し始めたSNS

 国内のSNSではmixiが圧倒的なシェアを占める中、最近になって少しずつ個性的なSNSが出てきました。

 女性向け、ペットの飼い主向けと言ったように、ユーザーの属性を絞ったSNSもありますし、写真共有の「フォト蔵」や「livedoor PICS」など、機能に特化したSNSも登場し始めました。

SNS写真共有「フォト蔵」がリニューアル。ネットへの一般公開が可能に
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/10863.html

ライブドア、無料で利用できる写真共有サービス「livedoor PICS」
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/11171.html

 オープンソースの「OpenPNE(オープンピーネと読むそうです)」を使ったカテゴリ特化のSNSも増えています。INTERNET Watchの「やじうまWatch」でもご紹介しているオタク専用の「オタバ」、童貞のためのSNS「D.T.」などがその代表例でしょうか。OpnePNEの場合、レンタルサーバーとソフトのインストール技術があれば開設できるため、今後もさまざまなSNSが登場する可能性がありそうです。

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SNS「COLORS」のポイントキャンペーン」
 翔泳社が始めたアフィリエイト型のSNS「COLORS」も個性的。現在実施しているキャンペーンでは、入会すると100ポイントが、友達を紹介すると50ポイントというようにポイントが支払われ、3,000ポイントまで貯めると現金化できるというシステムですが、特筆すべきは招待者との関係です。初期設定では自分を招待してくれた人に20%のポイントが分配されるため、仮に知人を招待しても、50ポイントのうち10ポイントは自分を紹介してくれた人に支払われるのです。現金主義とでも言うべきか、く今までにはなかったSNSであることは間違いないでしょう。

 SNSの歴史をひもとけば、合コンに特化したSNS「Gocoo(ゴクー)」なんてサービスもありました。


合コンに特化したSNS「Gocoo」が6月末でサービス終了
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/9935.html


残念ながら現在はサービスを終了していますが、これだけ個性的なSNSが登場し始めた今なら、こういったジャンルでも新たな可能性があるかもしれません。

投稿者 甲斐祐樹 : 19:31 | トラックバック

2005年11月14日

宅内LANの進捗状況。全然進んでません。

 前回からの続き。その後、無事引っ越しも済みまして、現在は取り壊し→建築作業へと段階が進んでおります。

 ただ、最終的にハウスメーカーではなく、知り合いの工務店に頼んだこともあって、カタログとかそういうものは一切なく(もちろんパーツごとにはあります)、建築を進めつつ、そこに入れるものを徐々に決めていく日々が続いております。マンション業界に勤務する家族に言わせれば、「直接頼む場合は、大抵そういうもの」ということらしいです。

 肝心のLAN配線はといえば、我が家では「必要だけど決定優先度が低い」位置付けになっており、私から選定して、家族および工務店側に提案するという状況に。とりあえず以前に編集後記で記した松下電工のWebサイトにある「かんたんマルチメディアプラン」で、部屋数と各部屋に必要な配線を入力したデータを用意して、近日ご意見をお伺いする次第です。

 ちなみに上記のように、LAN配線以外もすべてがすべて同じように進んでおり、設計図が大体仕上がった段階で、まず最初に決まったのは外壁の色でも、ドアでもなく、トイレでした(苦笑)。

投稿者 村松健至 : 19:38 | トラックバック

2005年11月04日

ジャストシステムのPCバッグを購入!

 編集部にいると、ニュースリリースをメールでいただいたりして、それを読むのも仕事のうちだったりするわけで。面白い商品を速攻予約するには、有利なポジションにいるといえましょう。そういえばフジフイルムのインスタントカメラ「チェキ」発売時は、人気のため品薄が長く続いたもんですが、編集部フロアでは発売当日、あっちでもこっちでもチェキの沈胴レンズの音(初代チェキはこれがかなりやかましかった)がしてたものです。

 で、今回ニュースリリースを読んで速攻予約したのがジャストシステムの女性向けPCバッグ。タイプとしてはトートバッグになります。購入動機になったのは、「仕切りがたくさんあって、いっぱい入りそう」「底に鋲がちゃんと打ってあって自立可能」「あまり重くなさそう」というあたり。色は3色ラインナップされているうちから、黒を買いました。

ジャストシステム オリジナルパソコン対応バッグ
https://www.justmyshop.com/app/servlet/c19?w=tpcm_pcbag

 製品企画にあたってのこだわりポイントについては、このあたりに詳しい紹介があり、写真もいっぱい載っているので、興味のある方はぜひそちらをチェックしてくださいませ。

 一昨日届いて、今までのバッグから中身を入れ替えたばかりなので、ロードテスト的な感想は言えませんが、とりあえずはけっこういい感じ! 底に鋲が打ってあるから床に置けるし、トートバッグだから出し入れしやすい。ノートPCを持ち歩く身としては、PC専用の場所があるのも、もちろんポイント高いっス。

 女性社員が企画した女性向けバッグというのは、これまでもPCメーカーで商品化されていたりします。デザイン的にも機能的にもいいものが多いんですけど、数が出ないからかどうか、どうも長続きしないんですよね。今後もぜひ企画してくださいませ。期待してます!>ジャストシステムの中の方

投稿者 工藤ひろえ : 17:39 | トラックバック

2005年11月02日

ソニーグループが進めるオープン戦略

 ソニーの楽曲管理ソフト「SonicStage」の最新バージョン3.3が公開されました。

ロスレス形式のATRACやWMA取り込みに対応した「SonicStage Ver.3.3」
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/11660.html
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WMAとロスレスATRAC取り込みに対応したSonicStage
 大きな特徴としてはATRAC Advanced LosslessとWMAでの楽曲取り込みですが、Broadband Watch的に気になるのはWMAへの対応。ソニーはウォークマンの新ブランド「ウォークマンA」のファームウェアでWMAへ対応することを明言しており、今回のSonicStageバージョンアップは、ウォークマンAのWMA対応が近いことを感じさせます。

 本日掲載のMOOCSレビューでも触れましたが、今のところ音楽配信サービスはファイル形式によってサービスとプレーヤーが決まってしまいます。複数の形式に対応できるハードがあれば、音楽配信サービスにも選択の余地が生まれ、本当に好きな楽曲を自分で選ぶことができそう。

 また、同じソニーグループのプロバイダーであるSo-netは、1日350円の公衆無線LANサービスを始めました。


So-net、1日350円でHOTSPOTとBBモバイルポイントが利用できる新プラン
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/11654.html

 料金的な驚きはそれほどないかもしれませんが、毎日情報を追いかけている立場からすると「お?」と思うところも。今までSo-netは、ブログやRSSリーダーのようなWeb上のサービスはこんてんつコースでも利用できたものの、メールやインターネットに関連した接続サービスについてはSo-netの接続会員のみ対象であることが多く、月額基本料金が無料のこんてんつコースでも利用できるのは珍しいケースなのです。

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ロケーションフリー「LF-PK1」
 ソニーでは、外出先から自宅のテレビが見られるロケーションフリー「LF-PK1」が大人気で、PSPにも対応したことでさらに人気は加速、現在も品薄が続いているようです。ここに日額で利用できる安価な公衆無線LANサービスを投入することで、ロケーションフリーを公衆無線LANからPSPやノートPCで楽しむ、というスタイルが手軽に実現できます。すでにSo-netではロケーションフリー向けの公衆無線LANサービスの無料キャンペーンを実施していることもあり、そうしたコンセプトの可能性は高そうです。

 PSPと言えば、So-netではPSP向けの動画配信サービス「Portable TV」も提供しています。すでにバンダイチャンネルが予告めいたページを作成している通り、今後は有料での番組配信も予定されているこのサービス。現在はPC経由でしか利用できませんが、発表会ではPSPからの直接購入にも対応すると明らかにされています。PSPから直接購入できれば、外出先から好きな時に好きなコンテンツを購入できる、こちらも「ロケーションフリー」的な使い方が可能になるでしょう。今回の公衆無線LANサービスも、そのための布石のように感じました。

 WMA対応のSonicStage、こんてんつコースで使える公衆無線LANサービスと、着実にサービスのオープン化を進めているソニーグループ。世間ではソニー不調の話題も取り沙汰されていますが、何か新しいことを考えているようで、今後の展開にも目が離せません。

投稿者 甲斐祐樹 : 18:17 | トラックバック