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NAS編 |
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NAS製品の中には、動作状況や不具合状況をメールで送信する機能や、稼働させる時間や処理をスケジュール設定できる製品があります。また、停電時対策としてUPSと連動できる製品も増えてきています。 ■ 障害情報などを通知するメール機能や稼働時間を設定できるスケジュール機能
メール通知機能にはSMTPサーバーのアドレス設定などが必要になりますが、例えば送信先アドレスに携帯電話のメールアドレスを指定すれば、異常が発生した場合に即座に情報を受け取ることが可能になります。PCの設置場所から離れた場所にNASが設置されているケースや、複数台のNASを管理するケースに便利な機能と言えます。 続いて、スケジュール機能について説明します。この機能、広義に言えば定期的なバックアップ機能（画面2）なども含まれるでしょう。画面2の例では、毎週日曜日の午前0時から自動バックアップを実行する設定をしていますが、こうした範囲でのものは多くのNASが備えています。
もちろん、帰宅時に毎日手動でNASの電源を落として、翌出社日に電源を入れ直せば良いのですが、こうした手間を省略し、自動化してくれる製品（例えば、アイ・オーのHDL-GTRなど）も登場しています。温暖化対策でCO2削減の一環として消費電力の削減が呼びかけられる昨今では、稼働設定を自動で行なってくれる機能は有り難いというべきでしょう。 ■ NASとUPSを組み合わせて不意な停電に備える 最後はUPSです。「UPS（Uninterruptible Power Supply）」は、日本語で無停電電源装置などと呼ばれますが、コンセントと機器の間に挟み込み、瞬間停電や短期間の停電が発生した場合に、コンセントからの供給に変わって、UPS内部のバッテリから接続機器に電源を供給させるものです。UPSの内部は図1のようになっています。普段はAV100V入力を調整回路に通したのちに出力しますが、電圧変動が発生した場合には監視回路がバッテリからの供給に切り替えます。その後、AC100Vからの入力が復帰したら、最初の状態に戻すというわけです。
従って、瞬間停電対策にはUPSを設置するだけで良いのですが、バッテリでの供給になるため長時間の停電には耐えられません。このため、停電時間がある程度長くなるとUPSからの電源供給も途絶え、最終的に機器の電源が落ちてしまいます。当然、NASはHDDで構成されていますから、不意に電源が落ちるのは好ましくありません。 そこで、ある程度長時間の停電になる場合には、自動的にNASの電源を落とすことで停電による被害を回避しようということになります。このため、UPS側には制限出力を持っており、これに対応したNASを接続した場合には、長時間停電時にNASの電源を自動で落としてくれるようになります。 もちろん、これはあくまでもNASとUPSの連動が前提ですし、UPS自体も安価ではありません。多くの一般家庭では利用頻度は高くないでしょうが、オフィスなどで重要なデータをNASに保持している場合には導入を考慮する価値があるでしょう。
■ ＵＲＬ NAS編 索引ページ http://bb.watch.impress.co.jp/cda/koko_osa/20269.html 2008/02/18 11:22
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