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「快眠推進倶楽部」で睡眠の知識を身につけて眠りの質を高めよう


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 前回は心身の不調の解消に役立つ「ピュアネス」というサイトをご紹介しましたが、ストレスが溜まってくるとよく出てくるのが不眠の症状です。アタシの知り合いにも長年不眠症にかかっている人がいて、睡眠薬を使わなければ寝られないそうです。ストレスから不眠症になる人はけっこう多いので、もしなんらかの兆候を感じてる人がいたら要注意ですよ。

 そんな風に「最近眠れないな」と思ってる人にオススメしたいのが、「快眠推進倶楽部」です。「眠り」をテーマにしたサイトはインターネット上にも数多くありますが、その中でもかなり情報が充実しているイチオシのサイトです。睡眠に関する知識が学べるだけでなく、睡眠良好度のチェックテストや快眠のためのノウハウ、不眠で病院に行く前に心がけることなど、さまざまな情報が詰まっていますよ。市民公開講座のレポートなども掲載しているので、幅広い知識が学べます。不眠に悩んでいる人はもちろん、よりよい快眠を目指す人も必見!





睡眠の知識と快眠のためのノウハウ

 まずは睡眠についての基本的な知識を学びましょう。トップページにアクセスしたら、「睡眠について勉強してみましょう」というコーナーを見てください。「日本人の5人1人は不眠で悩んでいる!?」「睡眠のメカニズムを知ろう」「なぜ人は寝るのか」など8項目について詳しく解説されています。

 個人的に参考になったのが、「睡眠時間は8時間必要?」という項目です。一般的に言われている「8時間睡眠」というのは医学的な根拠があるわけでなく、統計から出された平均的な睡眠時間に過ぎないとのこと。適正な睡眠時間は個人差があり、中には3~4時間で十分な人もいるというから驚きです。また、「金縛りの正体は?」という項目も面白かったです。金縛りは「睡眠麻痺」と呼ばれる生理的な現象で、心霊現象ではなく科学的に説明がつくのだそうです。このような情報も目からウロコですね。

 このコーナーの隣にある「快眠のための工夫いろいろ」という項目も役立ちました。これは快眠のためのノウハウを解説するコーナーです。寝室環境や寝具の基本、寝る前にして良いことと悪いことなどが詳しく解説されています。また、「リラクゼーションのすすめ」として、「自律訓練法」「ヒーリングミュージック」「アロマテラピー」「ストレッチ」と4つの方法が紹介されています。この中で「自律訓練法」というのは耳慣れない言葉ですが、ドイツの精神科医によって開発された快眠のための代表的な方法とのことです。試しに自分でもやってみると、けっこうリラックス効果が感じられたので、みなさんも試してみてはいかがでしょうか?





睡眠の良し悪しがわかるチェックテスト

 今度は自分の睡眠がどれくらい良好なのかを調べてみましょう。「睡眠良好度セルフチェック」というコーナーを見てください。これは過去1カ月間に週3回以上経験したことについて答えるチェックテストです。「夜間、睡眠途中で目がさめる」「希望する起床時刻より早く目覚め、それ以上は眠れない」「日中の気分」など、計8項目について答えていきます。

 ちなみにアタシの場合は、自己診断の結果は2点で「とくに問題なし」という結果になりました。ただ、「日中の眠気」について「少しある」と答えたところ、ワンポイントアドバイスをもらいました。日中の眠気を放っておくと、疲労感や注意力低下、無気力、抑うつなどの症状を伴うこともあるそうなので注意が必要とのことです。このようなちょっとしたアドバイスがあると、今後どのような点に気をつけて生活すればいいのかわかるので助かります。

 もしもこのチェックテストで睡眠障害の疑いなどを指摘された場合は、不眠症の可能性を考える必要があります。そんな人は隣の「眠れない~タイプと要因~」というコーナーを見てみましょう。「ストレスで不眠症になる?」「不眠症の診断方法」など、不眠症に関する知識が丁寧に解説されています。

 とくに「不眠症といってもいろいろ」の項目は役立ちましたね。布団に入ってもなかなか寝付けない「入眠障害」、夜中に何度も目が醒める「中途覚醒」、睡眠時間の割にはよく眠った感じがしない「熟眠障害」、朝早く目覚めてしまう「早朝覚醒」など、不眠症と一口に言ってもいろいろなタイプがあるということがわかりました。こういう知識は医師に相談する前に知っておいた方が、より効果的な診察ができるのではないかと思います。





病院に行く前に見ておきたいコンテンツ

 実際に病院に行く際に読んでおきたいのが、「Q&A お医者さんに聞いてみましょう」というコーナーです、ここには「何科にかかれば診てもらえますか?」「不眠の状態を整理しておきましょう」「どんなことを聞かれるの?」「どんな検査をされるの?」など、不眠の治療をしようと思ってる人が感じる素朴な疑問と答えが書かれています。心療内科や精神神経科に初めてかかるのはけっこう不安なので、このような情報があるのは助かります。

 また、「睡眠障害に対する治療の考え方、治療方針について」といった治療がどのように進められるのかといった情報や、睡眠薬に関する知識も学べます。睡眠薬の種類や、服用時の注意事項などが整理されてまとめられているので、これらの薬を処方してもらった人は、ぜひこの項目を読んでみてください。

 さらに、「病院に行く前に」というコーナーでは、睡眠のための情報をまとめた「睡眠手帳」や、睡眠の良し悪しを判断するためのチェックテスト「自己チェックリスト」、そして自分の睡眠状況を記録するための「睡眠日誌」と、3種類の冊子のPDFファイルをダウンロードできます。このような冊子はおそらく病院にも置いてあるでしょうが、「睡眠日誌」など記録を書きとめておくべき書類は、事前に入手できたほうが便利ですよね。これに加えて、同サイトでは自分自身の不眠状態についてメモ書きを作っておくことも推奨しています。





Flashアニメで睡眠の知識が学べる

 このほか、不眠解消法のポイントを紹介する「あなたのための睡眠学」も要チェックです。ここには「ビジネスマン」「青少年」「女性」「高齢者」と、4つのパターンについて睡眠障害の情報がまとめられています。各項目で「Q&Aコーナー」も用意されているのでわかりやすいですよ。

 また、睡眠に関する知識をクイズ形式にした「睡眠クイズ」や、快眠の秘訣をFlashのアニメーションで学べる「快眠衛生NAVI」というコーナーもあります。「快眠衛生NAVI」は、就寝前や睡眠中に大切なことをクリックしていくだけで、睡眠に関する知識を簡単に学べますよ。

 さらに、過去に行なわれた睡眠についての市民公開講座の開催レポートも読めます。この分野の代表的な先生たちによる詳しい講義がまとめられているので、不眠で悩んでいる人はぜひ読んでみることをオススメします。きっと有益な情報が得られると思いますよ。ほかにもこのサイトには、タレントと医師との対談や、快眠のヒントなど多彩なコンテンツがぎっしり詰まっています。これらの情報をうまく生かして、日々の睡眠に役立ててくださいね。では、また!


関連情報

URL
  快眠推進倶楽部
  http://www.kaimin.info/

2008/04/24 11:00

下柳泰三
自称“書き屋”。ジャンルを選ばず心が揺さぶられればパソコン記事でも映画評でも何でも書く、サスライの原稿執筆人。現在某街歩き雑誌(ヒミツ)をメインに活動中。ホコリをかぶったケーブルモデムを横目に今日も書きまくる!
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