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まだまだあるぞ、ブロードバンドお笑い!!


 ヤアヤアみなさんこんにちは。相変わらず暑い日が続いているにもかかわらず、このところすこぶる元気な下柳です。いやね、先週お笑いサイトの記事を書きましたけど、あれからずっと毎日、お笑いサイトをいろいろと探していたんです。そうしたらけっこう掘り出し物が見つかりまして、そのたびに爆笑していたんですね。

 マウスを握りながらモニターを見つつ、1人で笑い続けるってのもハタから見りゃ不気味ですが、面白いんだからしょうがない。だれに構うことなく、笑いときは笑えばいいんです。

 そういえば昔の人は「笑う角には福来たる」って言いましたけど、アレはちょっと納得行きませんね。このツライ世の中で笑って過ごせること自体、すでにその人は幸福だと思うんですよ。笑いが福を呼ぶのではなく、笑いは福そのものであると。アタシゃこう考えますね。苦しいときでも、お笑いの動画を見て笑えれば「ああ、オレはまだ余裕があるんだなあ」と思い直すことだってできます。

 そもそもインターネットがなぜブロードバンド化してるかといえば、人が今よりもシアワセになるためだと思うんですよ。だからブロードバンドを導入したら笑わにゃソンソン、くらいの気持ちでモニターに向かいましょう。わはは。

 とにかく、お笑いの動画がネットでこれだけ入手できるっていうのは未曾有の事態なので、せっかくですからみなさんも目一杯笑ってくださいね。それでは今週も、アタシが見つけた笑えるサイトをご紹介していきましょう。


草の根の芸人を支援

 まずはその名もズバリ、「抱腹絶倒.TV」。先週もインディーズ芸人のライブがしこたま見られるサイト「ブレストTV」を紹介しましたけど、まだ他にもあったんですね~。あまりテレビでは見る機会のない若手芸人のライブを、このサイトなら存分に見られます。

 このサイトって、実は「ミニFM」の回で紹介した、「KZI.COM」という船橋のFM局が運営しているものなんです。ミニFMのページも、お笑いテイストがたっぷり感じられましたけど、こちらはそのものズバリですからね。かなり強力です。

 メニューは「抱腹絶倒ライブ」と「抱腹絶倒ネタ見せ」の2つ。「ネタ見せ」の方は全国から投稿を募って集められたものです。こういうのって、けっこう玉石混交でクオリティもまちまちになりがちだけど、このサイトの場合、「審査員投票」というコーナーが設けられていて、視聴者が審査員となって批評できる仕組みになっています。投票結果も示されているので、何を見ればいいのか迷ったら、これを参考にしましょう。

 なかなかお笑いをマニアックに追求している審査員もいるようで、「1回より、2~3回見ると良さがわかる」なんてコメントが載ってたりしてて面白いです。こういうことを目の肥えた人に言われると、「じゃあもう1回見てみようかな」という気にもなりますよね。

 ライブは「なかの芸能小劇場」という小ホールで行なわれたお笑いライブの模様が収録されています。こちらの方は、なんと言っても掲載点数が多い!! 1回につき色々な芸人のネタが7~8本入ってて、そのバックナンバーが10数回以上も収録されています。合計すると、100本以上は収録されていることになるんですね。月額500円の有料放送なんですが、サンプル映像を見てみれば、納得できる値段だとアタシは思いましたね。

 ライブの告知なんかも掲載されているので、これを見て興味を持った人は、実際にライブを訪れてみるのもイイかもしれません。



URL
  抱腹絶倒.TV
  http://www.houfukuzetto.tv/
  KZI.COM
  http://www.kzi-fm.com

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無料で見られる珠玉の芸

「お笑いサタデーナイトファイバー」
 お次に紹介するのは、有線ブロードネットワークスが運営する「USEN ENTA!!」。音楽を中心としたエンターテイメントサイトなんですが、この中の1コーナーに「ENTA! MANIA」というコンテンツがあります。「お笑い」メニューの中から、「お笑いサタデーナイトファイバー」にアクセスしてみてください。

 ここでは、毎月渋谷で開催されているお笑いイベントのライブ動画がストリーミングで見られます。若手のお笑いコンビが技を競い合うイベントなんですが、これがかなり笑える。所属事務所同士の対抗という形式なので、出演者も張り切っているみたいですな。何よりも感動したのが、どの動画コンテンツも、すべて無料で閲覧できるという点。お笑いのサイトって有料の場合が多いので、これは嬉しい。

 ちなみにこのイベントでは、現地の参加者やネット投票を組み合わせて人気投票も実施されてます。そして人気投票の集計結果をもとにグランドチャンピオン大会や敗者復活戦も開催。毎回10組で1クールが5回、これに敗者復活戦とグランドチャンピオン大会を加えると、動画の数は実に膨大なものになります。最初から見ていけば、まるで自分が実際にライブ会場に何回も足を運んでいるかのようなバーチャルな気分になれますよ。

 しかも、すでに2クール目は始まっているというじゃありませんか。うーむ。この情報量は太っ腹というか、四の五の言わずにとりあえず見てくれい、という気概が感じられますね。転送速度も2段階から選べてイイ感じです。画質はともかく、お笑いの動画って、音声が途切れるとたまったもんじゃないですからね~。



URL
  USEN ENTA!!
  http://www.usen.com/enta/index.html




すべての芸人にブロードバンドを!!

 「USEN ENTA!!」以外にも、まだまだライブイベントを動画で配信しているサイトはあります。「SUN MUSIC」のお笑い部門「プロジェクトGET」が主催するサイト「SUN MUSIC GET LIVE」とか、「太田プロ」が運営する「太田プロ芸人ライブ」などですね。

 やっぱり、ライブイベントっていうのは会場に来たお客さんだけでペイできる仕組みになってますから、その「おまけ」として動画を配信するっていうのは非常にやりやすいんでしょう。プロの芸人である以上、報酬の対価として芸を見せるっていうのは当然の姿勢です。だから、ギャラをいくら得られるか計算の立たないネット上で、独自コンテンツを作るっていうのは少々シンドイのはわかります。

 ただ、せっかくのブロードバンドですから、ユーザーとしてはネットでしか見られないお宝映像も見たいですよね。落語の世界だと、噺家さんが独自のページを作ってて、そこに動画がポンと置いてあるというのがよくあるけど、お笑いの世界だとほとんどないですね。

 芸人のサイトがあっても、プロフィールやスケジュールの告知だけ、っていうパターンがほとんど。事務所との契約の問題とか、色々あるのかな? オリジナルコンテンツを勝手に作って、それを熱心にネットに公開してくれる芸人さんとか、現われませんかねえ。なんたって芸人っていうのは、皆に見られる機会を多くしてナンボですから。

 んで、今回お笑いのサイトを改めて色々見て回って、そこらへんの意識をもっとも強く感じたのは、やはり吉本興業でした。先週紹介した「HiFandango!」という総合サイトも運営してますけど、その一方で1芸人に絞ったサイトもきちんと提供してます。

 たとえば「ダイノジ」という芸人さんの「ダイノジ.comというサイトでは「ネットイベント!!」という独自コンテンツを提供してますけど、これも吉本興業のコンテンツ・ラインナップの1つなんですね。徹底してるというか、関西パワーはネット上でも強い!!

 今やテレビを見てて、ちょっと気になる芸人が見つかれば、すぐにネットで検索、というのが若い人にも浸透してきてますんで、広報活動の一環としてお笑いサイトには頑張っていただきたい。そしてもっとネットユーザーを笑わせてほしいですな。そのためにアタシたちユーザーも、もっともっとブロードバンドを使って積極的に“笑う”必要があるのかもしれません。さすれば皆がシアワセになれること間違いなし!! ですね。



URL
  SUN MUSIC GET LIVE
  http://media-tv.hi-ho.ne.jp/sunmusicgetlive/
  太田プロ芸人ライブ
  http://www.hibino.com/demand/ohtapro/
  HiFandango!
  http://www.fandango.co.jp/hi/
  ダイノジ.com
  http://www.dienoji.com/

2002/08/12 11:16

下柳泰三
自称“書き屋”。ジャンルを選ばず心が揺さぶられればパソコン記事でも映画評でも何でも書く、サスライの原稿執筆人。現在某街歩き雑誌(ヒミツ)をメインに活動中。ホコリをかぶったケーブルモデムを横目に今日も書きまくる!
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