Broadband Watch logo

テレビ番組情報サイトで、年末年始の特番を網羅しよう


Google Video
 今年のはじめに、検索エンジンでおなじみのGoogleが米国で面白いサービスを始めました。「Google Video」というサービスなんですが、これ、なんとテレビ番組のテキストを検索できるエンジンなんです。ABCやNBAなどのテレビ番組を検索し、放送された内容をその日のうちに検索可能というんだからスゴイですな。

 たとえば「Avian influenza」(鳥インフルエンザ)というキーワードで検索した場合、鳥インフルエンザの話題に触れた番組をすべてピックアップして、その番組の静止画をリスト表示してくれるわけですね。で、この静止画をクリックすると番組まで見られるというのだから便利です。

 現在、米国ではベータサービスが提供されていますが、アタシはこのニュースを見たとき、「早く日本でも提供開始してくれ~」と思いました。最近はITとテレビの融合に関する話題が取り沙汰されていますが、どうせ融合するのなら、こういう便利なサービスを実現してほしいですね。アナログな文化がまだまだ残っているテレビ界に新風を吹き込む意味で、Google Videoみたいなサービスをぜひ始めてもらいたいもんです。

 ただし、日本のテレビ番組情報サイトが何も進化していないかというと、そうでもありません。以前、この連載でもテレビ番組情報サイトを紹介したことがありますが、今やこの手のサイトは数々の機能を備えて、最近はユニークなサービスも増えつつあります。そこで今回は、最近のテレビ番組情報サイト事情をご紹介しましょう。





検索エンジンから直接テレビ番組ナビへアクセス

 まず最初に注目したいのは、つい最近サービスが強化された「goo」の総合検索です。強化された点は、検索エンジンにテレビ番組名を入れると、検索した番組の出演者や放送日時、放送局のサイトへのリンクなどが表示されるようになったことです。さらに一部の番組については、過去2週間の検索頻度の推移が折れ線グラフで表示されるようになりました。これによって、番組への世間の注目度が一目でわかるわけですね。

 たとえばNHKの大河ドラマ「義経」について調べてみましょう。検索窓に「義経」と入れてクリックすると、番組名の後に「12/04(日)20:00~20:45」と、連続ドラマの場合は直近に放送される日と時間が表示されます。ここで番組名をクリックすると、同サイトのテレビ番組情報コーナー「gooテレビ番組ナビ」のコーナーへと飛びます。番組名で検索しただけで、「テレビ番組ナビ」にダイレクトにアクセスできるので、使ってみるとけっこう便利ですよ。

 今までならトップページにアクセスして、「gooテレビ番組ナビ」に移動し、それから「義経」というキーワードで検索していたのが、一足飛びに情報を表示できるようになったわけですからね。CMの合間にちょこっと調べたり、番組が始まる直前にあわてて調べたりと、急いでるときにもすぐ調べられます。


「義経」で検索 「gooテレビ番組ナビ」トップページ




キーワードを設定してテレビ番組をチェック

 というわけで、「gooテレビ番組ナビ」との連携が強くなった「goo」の検索エンジンですが、実は「gooテレビ番組ナビ」自体も、以前に比べて機能がかなり充実しました。たとえば他のテレビ番組情報サイトにはないユニークなサービスとして、「Topic Alert」という機能があります。これは見たい番組をRSSで知らせてくれるサービスで、次世代の検索機能を実験的に提供する「gooラボ」の機能として提供されています。

 メイン画面の右の「gooのおすすめ情報」の中にある「Topic Alert」というリンクをクリックしてみましょう。「Topic Alert」のメニューから「テレビ番組ナビのアラート設定を追加する」をクリックすると、アラート条件が設定できます。ここで電波の種別やジャンル、条件も指定しましょう。「条件」として指定できるキーワードは番組タイトルと番組解説、そして出演者名です。ちなみにアラートはWebとRSSによる閲覧に加えて、メール配信も可能です。また、設定した条件でどのような情報が配信されるかどうかは、右欄の「検索」ボタンを押せばプレビュー画面を確認できるので、ヒット数が多すぎる場合は検索条件を加えたりして調節しましょう。

 この機能をうまく活用すれば、自分の見たい番組を見逃さずに済みますよ。たとえば今は野球のシーズンオフということで、多くの野球選手がテレビに登場する時期です。選手の名前を登録しておけば、トーク番組やバラエティ番組に選手が登場するという情報がいち早くキャッチできます。多チャンネル化により、すべての番組をチェックするのが難しくなってきた今の時代、この機能はかなり便利だと思いますね。


アラート設定画面




地上波・BS・CSをシームレスに検索

 というわけで「Topic Alert」はヒジョーに便利なんですが、1つだけ惜しい点があります。それは、検索範囲が地上派とBSアナログ、BSデジタルの3種類だけという点です。このサイトに限らず、テレビ番組情報サイトはまだまだ地上波中心のものが多いのが実情ですが、視聴者からすれば面白い番組を見られさえすれば良いのであって、それが地上波かBSかCSかということは、あまり関係ないんですね。今や地上波よりもCSを見ている時間の方が長いという人もいることだし、ぜひ地上波もBSもCSも一緒くたに検索できるようにしてもらいたいです。

 この条件を満たしているテレビ番組情報サイトとしては、「インターネットTVガイド」が挙げられます。トップページ左のメニューの中に「番組表サーチ」というコーナーがありますが、ここでは検索する際に、「地上波/BS」「BSデジタル」「CATV」「ブロードバンド放送」と4つの放送を検索対象として指定できます。たとえばアニメの「ガンダム」シリーズなどは、地上波でもCSでも再放送しまくってますよね。ここで検索すれば、どのシリーズがどの放送局で放送されているかが一目瞭然なわけです。

 また、野球やサッカーなどの番組を探すときも便利ですね。ホークスのファンだったら「福岡ソフトバンクホークス」というキーワードで検索すれば、その日のホークスの中継がどの局で放送されているかすぐにわかります。こういう地上波・BS・CS・ブロードバンド放送のシームレスな検索がどのサイトでも当たり前になってくれると良いんですけどね。


「インターネットTVガイド」トップページ 番組表サーチ検索結果




タレントや番組名でピックアップ

 さらに、「インターネットTVガイド」ならではのサービスとして、「おこのみ番組検索」という機能も見逃せません。これは好きなタレントや番組名を登録しておくことで、そのキーワードが含まれる番組をピックアップして番組表が表示されるというものです。もちろん、検索対象となる範囲は地上波・BS・CS・ブロードバンド放送を問いません。ピックアップした番組は「スケジュール」に登録しておけば、トップページからアクセスする「あなたの番組表」というコーナーで一覧できます。欲をいえばgooのようにアラート機能を付けてくれれば良かったんですが、これからの進化に期待しましょう。

 まだまだテレビ番組情報サイトは、あちらが立てばこちらが立たずと言った状況で、決定版と言えるものが見当たらない状況です。それぞれのサイトの特徴を理解して、自分に合ったものを適切に使い分けていきたいものですね。それでは、また!


おこのみ番組検索

関連情報

URL
  Google Video
  http://video.google.com/
  goo
  http://www.goo.ne.jp/
  gooテレビ番組ナビ
  http://tv.goo.ne.jp/
  Topic Alert
  http://labs.goo.ne.jp/alert/
  インターネットTVガイド
  http://www.tvguide.or.jp/

関連記事
NTTなど、RSS配信にも対応したプッシュ型トピック通知サービス実証実験

2005/12/19 11:38

下柳泰三
自称“書き屋”。ジャンルを選ばず心が揺さぶられればパソコン記事でも映画評でも何でも書く、サスライの原稿執筆人。現在某街歩き雑誌(ヒミツ)をメインに活動中。ホコリをかぶったケーブルモデムを横目に今日も書きまくる!
Broadband Watch ホームページ
Copyright (c) 2005 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.