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インターネットの“旬”な情報をリアルタイムに表示する「HotWindow」
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この連載でもたびたび申し上げてきましたが、実はアタシ、辞書オタクです。理化学辞典とか心理学辞典とか、あまり自分の仕事に関係のない分野の辞書でも、なぜか欲しくなってしまうんですねえ。
でも、なぜか現代語辞書はあまり持ってません。以前はあの電話帳のように分厚い現代語辞書を1年に1回買うのが恒例になっていたんですが、ブロードバンドを導入してから使う頻度が極端に減ってしまいました。なにしろインターネットってのは最新用語の宝庫ですからね。世の中で話題になっている出来事ならば、ほとんどの言葉が検索サイトで調べられます。ただ単に調べるだけでなく、その言葉に関連したニュースなどを調べられる点も便利ですよね。
その上、最近は効率よく最新ニュースを取得できるツールも充実しています。前回まで紹介してきたRSSリーダーもその1つですが、もっと先を見据えた新しいツールも登場してきていますよ。たとえばNTTサイバーソリューション研究所が提供している「HotWindow」)というサービスをご存じですか? 「ネットワーク世界の“今”を切り取る最新情報窓」と銘打って提供されているこのサービス、使ってみるとなかなか便利で面白いです。今、世の中ではどんなことが注目されているのかをいち早くキャッチしたい人にはうってつけのサービスですよ!!
■ 速報性の高さが最大の魅力
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HotWindowトップページ
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それではさっそく使ってみましょう。HotWindowは「CyberTrial」という実験サービスの1つで、利用は無料ですがユーザー登録が必要です。同ページの左メニューから「ユーザ登録/変更/削除」というボタンをクリックして、事前に登録しておきましょう。登録が済んだらメールアドレスとパスワードを入力して、HotWindowにアクセスします。
メイン画面の中に大きな円が9つ表示されていますね。円の真ん中には「国際」「社会」「政治」「マネー」「PC・IT」などさまざまなキーワードが並んでいますが、これがニュースのカテゴリ名を表します。さらに、このカテゴリ名の周りに下線が付いた色々なキーワードが表示されています。何を隠そう、これらのキーワードこそが、現在インターネット上で話題になっているトピックを表す言葉なんですねー。つまりHotWindowとは、インターネットユーザーが関心を持っているキーワードをリアルタイムに表示するツールというわけです。
これらのキーワードはどこから配信されるかというと、実は同社が提供している検索サービス「最新ニュース検索」を元にしています。この検索サービスは、従来の検索サービスとは違って、新たにインターネット上に追加された情報を即座に検索結果に反映させるという画期的なシステムです。だから、ニュースサイトのような頻繁に更新されるサイトを検索するには最適なわけですね。
で、実はHotWindowで表示されるキーワードってのは、この「最新ニュース検索」で検索された頻度が高い言葉を抽出したものなんです。リアルタイムに情報が更新される検索サービスから抽出した言葉だからこそ、HotWindowに表示されるキーワードも速報性が極めて高く、情報に敏感な人にとってはタマラン魅力を持つサービスと言えるでしょう。
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登録画面
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HotWindowメイン画面
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■ URL
最新ニュース検索
http://www.infobee.ne.jp/fresh.rhtml
■ 複数のニュースサイトを横断検索
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最新ニュース検索
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情報の速さもさることながら、使い勝手もバツグンです。ソフト自体はMacromedia Flash Playerで動いているので、インストールの必要もなく初心者にもすぐ使えます。キーワード表示もツリー形式ではなく、「カテゴリ窓」と呼ばれる大きな円で表しているのもわかりやすいですね。
カテゴリ名をクリックすると窓が大きくなってキーワードが表示されるわけですが、このキーワード名も利用頻度の高さによって文字の大きさを変えています。頻繁に利用されるキーワードほど大きく書かれているので、どれが人気の高いキーワードなのかが一目瞭然ですね。また、最も人気の高いキーワードには「王冠マーク」が付けられており、さらに視認性が高まっています。
気になったキーワードをクリックすると、そのキーワードを使って「最新ニュース検索」で検索した結果がブラウザに表示されます。つまりHotWindowと最新ニュース検索はシームレスに使えるというわけですね。この操作感はRSSリーダーに似たものがありますが、HotWindowでは複数のニュースサイトをまとめて検索できるので、同じ話題を各メディアがどのように伝えているのかを比較するような場合には、ヒジョーに便利だと思います。
HotWindowを見ていると、思わぬキーワードを発見できるのも面白いですね。たとえば「社会」カテゴリの中に「刈谷市」というキーワードがあったのでクリックしてみると刈谷市周辺で停電があったとか、「芸能」カテゴリの中にあった「作り呪い」というキーワードをクリックすると、京都で平安時代の呪詛人形が見つかったニュースがあったとか、普通なら見逃してしまうような記事が読めるのがとても新鮮です。中にはローカルな話題も含まれていたりして、ここらへんは多くのニュースサイトを横断検索できるHotWindowならではの醍醐味ですな。
■ デザインも自由自在
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デザイン設定画面
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キーワードの更新も15分間隔と短いので、これなら常にホットな話題をキャッチできますよね。ちなみに画面上部には過去のキーワードが見られるボタンが並んでいて、これをクリックすることで過去90分の更新状況が確認できます。「連続再生ボタン」も用意されているので、これを押せば時間の変遷とともに人気のキーワードがどのように移り変わっていったのかもわかります。各カテゴリの詳細を順々に表示する「自動表示開始」ボタンもあり、カテゴリ窓の表示のパターンや順序も調節できるようになっているので、これらの機能を上手に使うことで快適にキーワードをチェックできます。
さらに、「デザイン」ボタンを押すことで背景の画像を替えたり、フォントの大きさを変えたりもできます。背景はいくつかの「テーマ」の中から選べるようになっているので、自分好みにカスタマイズできます。RSSリーダーと同じく、この手のソフトってのは常時画面に表示させるものだから、やはりデザインは重要ですよね。
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テーマ“ペンギン”
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自動表示設定画面
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■ こんな機能があればもっとイイ!!
というわけで、便利な機能を備えながらも使い勝手のいいHotWindowですが、やはり実験サービスというだけあって、まだまだ物足りない部分もあります。たとえばデザイン面で言えば、カテゴリ窓の数を調節できたり、窓の色をそれぞれ違う色にしたりすれば、もっと見やすくなると思います。それと、過去のキーワードをストックしておけるのは良いんですが、90分前までしか遡れないってのがちょっとツライですな。できたら1週間分くらいのキーワード状況がチェックできるとウレシイですね。
あと、自動表示機能を生かすためにスクリーンセーバーで表示する機能があるともっとイイと思います。そのような機能を実現するためには、やはりWebブラウザ上ではなく単独のソフトとして提供しないと難しいかもしれませんが、これだけ画期的なサービスなら単独ソフトを作る価値もあると思いますよ。
と、あれこれ勝手なことを言いましたが、こういうサービスは今のところパッと見渡しても他に見つかりません。それだけ斬新な試みなわけですから、ぜひ早く本格的にサービスを開始していただきたいもんです。アタシみたいにテレビよりもインターネットを利用してる方が長いような人間にとっては、最新のトピック収集ツールとして大いに利用価値がありますからね。今後に期待大!!ってとこですな。では、また!!
■ URL
CyberTrial
http://www.cyber-trial.com/
HotWindow
http://www.cyber-trial.com/hotwindow/index.html
2004/07/05 11:07
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下柳泰三 自称“書き屋”。ジャンルを選ばず心が揺さぶられればパソコン記事でも映画評でも何でも書く、サスライの原稿執筆人。現在某街歩き雑誌(ヒミツ)をメインに活動中。ホコリをかぶったケーブルモデムを横目に今日も書きまくる! |
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