最近、家の近所でマンションの工事が始まり、やたらとうるさくなってしまいました。朝から夕方までトンテンカンとやってるから、原稿なんて書ける状況じゃありません。んで、しょうがないから昼間はノートパソコンを持って外出し、図書館やファミレスで原稿を書くことにしました。 今は無線LANのホットスポットがあちこちにあるので、インターネットをするのにも困らないですしね。ホントに便利な世の中になったものです。
ただし、アタシは今までほとんどの作業を1台のデスクトップパソコンで賄っていたので、ノートパソコンに仕事の環境を移動させるのがとても大変でした。デスクトップの上を整理したり、本当に必要なアプリケーションを取捨選択したりと、まるで年末の大掃除のような大変なことになってしまいましたね。本当はこういうことは定期的にやった方が良いとは思うんですが、ふだん締め切りに追われていると、なかなかできないもんです。そういう意味で、今回の仕事環境の移行は良い機会だったのかもしれません。
■ ますます重要性が増してきたRSSリーダー
それにしても、たまにパソコンの“大掃除”をやると、自分にとって本当に必要なソフトが何なのかがよくわかりますね。アタシの場合、まずメールソフトとWebブラウザ、テキストエディタ、そして辞書検索ソフト。この3つだけは絶対に欠かせません。表計算やワープロなんかは二の次ですね。
これに加えて、アタシ的に重要度が急上昇しているのが“RSSリーダー”です。以前は、朝一番に立ち上げるソフトはメールソフトでしたが、今はRSSリーダーを最初にクリックすることが多い。とりあえず、新聞の朝刊をサッと広げる感覚でRSSリーダーを見るのが日課になっています。
なぜそんなに大切なものになっているのかと言えば、きっとRSS形式で情報を配信するサービスが急増加しているからでしょうね。先週ご紹介した「未来検索 livedoor」もその1つですが、実はこの他にもブログを検索できるサービスがいくつかあります。RSSリーダーを生かすためにも、このようなサービスをきちんと使いこなしたいものですな。
■ 検索エンジンや巡回方法がオープンなFeedBack
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FeedBack
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というわけで先週に引き続き、ブログ検索サイトをご紹介しましょう。まずはコレ。「FeedBack」というサイトです。TOPページは「未来検索 livedoor」に比べるとかなりシンプルですが、ゴチャゴチャしていない分だけ、とても硬派な印象を受けます。
使い方はいたってカンタンで、キーワードを検索ボックスに入力して、「FeedBack 検索」ボタンを押すだけ。これで、そのキーワードが文字列に含まれるブログがズラ~っと表示されます。今度は、検索リストの最上部にある「RSS」というボタンを押してみましょう。RSS形式のページが表示されるので、このURLをRSSリーダーに登録すれば、いつでも最新の検索結果を追いかけられるわけです。
ちなみに、TOPページの「FeedBackについて(FAQ) 」というリンクをクリックするとわかりますが、FeedBackの検索エンジンには「namazu」というオープンソースのエンジンが使われています。FeedBackに巡回させるためには特定のサーバにpingを打つ必要があるんですが、このやり方も丁寧にガイドしてあるので、自分のブログをアピールしたい人は必見です。
「未来検索 livedoor」の場合は巡回方法などはヒミツになっていましたが、このサイトでは巡回の方法や頻度を公開しているので親切ですね。また、サイトのリンクに関する規定もかなり緩やかで、ディープリンクも許可していたりと、けっこう太っ腹です。他サイトでFeedBackの検索フォームをつけるのもOKですよ。
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FeedBackで「新庄」を検索
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FeedBackのRSS
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■ 関連するキーワードがわかる「Bulkfeeds」
FeedBackに加えて、もう1つオススメがあります。「Bulkfeeds」というサイトなんですが、こちらには面白い機能があります。基本的な使い方は「FeedBack」と同じで、キーワードを入れて「Search」ボタンを押すだけ。ところが検索結果ページの上部を見ると、「関連するかもキーワード」というなにやら聞き慣れないコーナーがあるんですね。これは検索したキーワードに関係ありそうな言葉を列挙してくれる機能なんですが、なかなか便利ですよ。
たとえばプロ野球選手の「新庄」というキーワードを入れると、「関連するかもキーワード」には「剛志 打率 日本ハム サヨナラ プロ 今季 リーグ パ」など、新庄選手に関係ありそうな言葉がズラ~っと並びます。この結果を見ればわかる通り、関連キーワードの解析の精度も、かなり良さそうですね。
もちろん、それぞれのキーワードをクリックすると、そのキーワードで検索した結果ページに飛ぶようになっていて、使い勝手も抜群です。一体どんな方法でこれらのキーワードを導き出しているのかはわかりませんが、ブログ検索だけでなく普通の検索サイトでも、同じような機能をぜひ導入してもらいたいもんです。
また、FeedBackと同じように、RSSの登録方法についてオープンにしているのもイイですね。Pingサーバーの更新状況とブログホスティングサービスの更新状況、手動登録などを組み合わせて登録しているようですが、登録件数もかなり多いです。右側の「New RSS Feeds」というコーナーに、登録されたばかりの最新のブログが並んでいるので、何か面白いブログが無いか探している人は、ここでチェックしても良いでしょう。
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Bulkfeeds
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Bulkfeedsで「新庄」を検索
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■ 複数のブログ検索サイトの同時利用で情報量がアップ
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未来検索 livedoor、FeedBack、Bulkfeedsでは検索結果が異なる
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というわけで、FeedBackもBulkfeedsもかなり完成度の高いサービスなんですが、驚くべきことに、実はどちらも個人で運営しているサイトなんですね。最近は、InfoMakerの「Headline-Reader」など、一部のRSSリーダーからこれらの検索サイトをダイレクトに使えるようになってきていて、このようなブログ検索サイトは、これからますます増えていくことでしょう。
そんな時代だからこそ、ブログ検索サイトのチョイスがいっそう大切になっていくかもしれません。今回は「未来検索 livedoor」「FeedBack」「Bulkfeeds」の3つのブログ検索サイトをご紹介しましたが、試しに1つの同じキーワードを3つのサイトで検索し、それぞれRSSリーダーに登録してしばらく様子を見てみました。結果は、それぞれが違う検索結果を出力してきて、最新情報を見る限りでは、情報はほとんど重なりませんでした。各サイトで検索エンジンやBlogの収集方法が違うから、これは当たり前のことなんですね。
つまり、もし1つのキーワードについてブログから徹底的に情報を集めたいと思ったら、複数のブログ検索サイトを同時に利用しないと、多くの有益な情報が詰まったブログを見逃してしまう恐れがあるということになります。だからこそ、できるだけたくさんのブログ検索サイトを前もって知っておいた方が良いと思いますよ。
逆に言えば、多くのブログ検索サイトを登録すればするほど、ゲットできる情報量もアップするわけです。趣味や遊びだけでなく、ビジネスにもガンガン使うためにも、これらのブログ検索サイトをブックマークに入れておきましょう。きっと“いざ”というときに役立ちますよ!
■ URL
FeedBack
http://naoya.dyndns.org/feedback/
Bulkfeeds
http://bulkfeeds.net/
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2004/11/01 11:03
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下柳泰三 自称“書き屋”。ジャンルを選ばず心が揺さぶられればパソコン記事でも映画評でも何でも書く、サスライの原稿執筆人。現在某街歩き雑誌(ヒミツ)をメインに活動中。ホコリをかぶったケーブルモデムを横目に今日も書きまくる! |
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