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医者からもらった薬を調べられる「医薬品データベースサイト」


 いやー寒いですね。昨年の暮れには「今冬は暖冬か?!」などと言われてましたが、年が明けてからはけっこう寒い日が続いてます。とくに2月初旬の寒波はスゴかったですね。関東地方は雪こそほとんど降らなかったものの、寒くて乾燥した日が何日も続きました。寒いのは平気だけど、喉を痛めないように気を遣うのが大変でしたね。フリーにとって病気は命取りですから、喉や頭が痛くなったりと、風邪の兆候が出たらすぐに薬を飲んでこじらせないようにしています。

 そんなアタシが常備している薬の中に、とっておきの頭痛薬があります。幼い頃から世話になっている病院が処方してくれるアスピリンなんですが、テレビで宣伝しているような有名な薬よりもはるかによく効くので重宝しています。まあ幼い頃から風邪を引くとこの薬を飲んでいたので、おそらく体も慣れているんでしょうね。飲むと頭痛がピタリと治まるし、熱もすぐに下がるので手放せません。

 最近はコンビニでも医薬品が売られている時代ですが、アタシのように「この薬でなきゃダメ!」と、自分の体質に合った薬を選ぼうとこだわりを持っている方も多いのではないでしょうか。そんな人にオススメなのが、インターネット上の「医薬品データベースサイト」です。これを使えば医者からもらった薬の詳しい内容や、薬局で市販されている薬の効能などをしっかり調べられますよ。しかも無料で利用できるところが多いので、わざわざ書籍を買う必要もなし。いざというときのために、ブックマークに入れておいて損はないですよ!





情報量たっぷりの薬データベース

イーファーマ
 この手のサイトはいくつかありますが、アタシがおすすめなのはココ。「イーファーマ」です。ここは医薬品に添付されている文書に基づいたデータベースを提供しているサイトなんですが、検索手段が豊富でとても使いやすいです。

 さっそくデータベースを使ってみましょう。主な検索方法は、商品名から探す方法と薬効別に探す方法の2通りです。とりあえず、「商品名で探す」の中から有名な薬を選んでみましょう。ここでは、例としてCMでおなじみの「キャベジン」で探してみます。

 50音の中から「き」をクリックすると、最初の言葉が「き」の薬がズラっと出てくるので、ページ内検索で「キャベジン」を見つけましょう。「キャベジンUコーワ顆粒」や「キャベジンUコーワ錠」「キャベジンUコーワ散」などがヒットするので、どれかをクリックすると、キャベジンについての情報がドーンと出てきます。

 ここに表示されるのは、薬効・一般名・薬価・メーカー・規格などの基本情報はもちろん、効能・効果、禁忌病名、副作用、相互作用など、かなり詳しい情報ばかり。さらに用法や使用上の注意などを知りたい場合は、ページの一番上にある「詳細情報」というリンクをクリックすると閲覧できます。見てみるとわかりますけど、1つの薬についてかなり多くの情報が載っているので、とても役立ちますよ。


商品名で検索 基本情報画面




医薬品関連ニュースもチェック可能

 今度は「薬効別で探す」のコーナーを見てみましょう。「中枢神経系用薬」「末梢神経系用薬」「感覚器官用薬」「ホルモン剤」「ビタミン剤」など、さまざまな薬効別に分類されているので、自分の目的と照らし合わせて探せます。このほかに医薬品の情報別に検索する「医薬品情報検索」や、NamazuやGoogleを使ったサイト内検索も用意されているので、病名や用法など色々な角度から検索できますよ。これなら医者からもらった薬を調べるだけでなく、ドラッグストアで自分が買ってきた薬のパッケージや説明文を紛失した場合に、このサイトで用法や用量を確認するなんていう使い方もできますね。

 なお、メーカーが赤字で表記されている薬は、ジェネリック薬品(先発品の特許期間満了後に販売される安価な後発薬品)です。自分の行きつけの病院がどんな薬を使っているかをチェックすることで、その病院の後発薬品に対する姿勢なども確認できますよ。

 また、このサイトではただ単に医薬品のデータベースが使えるだけでなく、各新聞の医薬品関連ニュースのリンク集もトップページに掲載されています。薬に関する最新情報をチェックできるので、新薬や医薬品業界の動向をウォッチしたい方にもオススメですね。





パッケージを紛失しても検索できる

おくすり110番
 この他にも、薬を検索できるサイトは数多くあります。たとえば「おくすり110番」では、医薬品に関する多彩な情報とともに、薬のデータベースも提供しています。収録数は薬1万品目と、情報量はたっぷり。しかも商品名での検索のほかに、記号での検索も可能です。薬の本体やパッケージに書いてある記号を入力すれば、それに関する情報がわかるので、商品名が分からない場合には便利ですね。パッケージを紛失して、「これ、何の薬だっけ?」と不安になったときも、本体に刻印してある記号から判別できます。

 まずはTOPページから「ハイパー薬事典」をクリックして、検索画面にアクセスしてみましょう。名前や記号の検索欄が表示されるので、キーワードを入れて検索ボタンをクリックすればOKです。商品名の表記の仕方など、不明な点がある場合は「?」をクリックすればヘルプ画面が見られます。丁寧な説明が書かれているので、薬の検索に不慣れな人も安心して使えますよ。

 画面左には50音別のインデックスも並んでいるので、商品名の頭文字から辿って探しても良いでしょう。また、このタブの上の方に「M」というマークがありますが、これをクリックすると、医薬品メーカーのマークの一覧が表示されます。パッケージや説明書が無くても、本体に印刷されているマークとこの表を照らし合わせれば、どこのメーカーの薬かチェックできるわけですね。このような配慮も、薬に詳しくない一般人にとってはとても助かります。


ハイパー薬事典 メーカーマーク一覧表




薬についての幅広い情報を掲載

ドーピング禁止薬
 データベースの他にも、病院の薬を病気別に分類した「病気別の薬フォルダー」や、薬に関する書籍を紹介する「くすり本NAVI.」、妊婦が薬を服用する上での注意点を書いた「妊娠とくすり」、副作用について事例を紹介した「副作用リスト」など、このサイトは医薬品について幅広い情報を掲載しています。各コーナーでは単に情報を羅列するだけでなく、詳しい解説文を載せていてヒジョーにありがたいですね。

 さらに、薬の添付文書の最新情報を集めた「添付文書・改定情報」のコーナーも見逃せませんよ。薬ってのは使い方を間違えると命に関わりますから、こういう情報はマメにチェックしておく必要があります。また、スポーツ選手が服用を禁じられている「ドーピング禁止薬」についての情報をまとめた「禁忌薬と警告」というコーナーも面白いですよ。オリンピックで問題となっているドーピングについて、ここを読めば詳しく理解できるはずです。

 このサイトでは薬系サイトの検索エンジンも提供しているので、薬関係の幅広い情報が調べられます。こういう専門的な情報は、従来は普通の人は入手しづらいものでしたが、インターネットの普及で一気に身近なものになったと言えます。これからは自分の飲む薬は医者任せにせず、自分の判断で選び取っていく時代になるのかもしれませんね。そのためにもこういうサイトをしっかり使いこなして、自分の体は自分で守っていこうじゃありませか。それでは、また!


関連情報

URL
  イーファーマ
  http://www.e-pharma.jp/
  おくすり110番
  http://www.jah.ne.jp/~kako/

2005/02/21 11:05

下柳泰三
自称“書き屋”。ジャンルを選ばず心が揺さぶられればパソコン記事でも映画評でも何でも書く、サスライの原稿執筆人。現在某街歩き雑誌(ヒミツ)をメインに活動中。ホコリをかぶったケーブルモデムを横目に今日も書きまくる!
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