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“既出”の質問もOK! FAQサイトを活用して日頃の疑問を解決!


 みなさんがインターネットを使う目的って何でしょうか? メールのやりとりとかオンラインゲームとか、人によって目的は色々でしょうが、アタシの場合、やっぱり「検索サイト」を使うことが一番の目的ですな。さまざまなサイトや掲示板の書き込みなど、インターネットには大量の情報が散らばっています。その中から目的の情報をカンタンに引き出せる“検索”ってのは、ホントにエキサイティングですよね。

 ただし、アタシみたいな“検索ジャンキー”は一日に何百回と検索を繰り返しますが、目的の情報をスムーズに見つけられる確率はけっして高くありません。中にはどんなにキーワードの組み合わせを変えても全然ヒットしない情報もあって、苦労することも多いですね。純粋な知的好奇心で調べているなら諦めもつきますが、仕事の情報とか、なんとかして調べなきゃいけない問題だとツライです。

 そんなときは掲示板で人に尋ねてみたりもするんですが、これもけっこう気を遣います。いざ書き込もうとしても、「こんな基本的なことを質問してひんしゅくを買わないかな?」とか、どうも遠慮しちゃうんですよね。マニアが集まる掲示板だと、ベテランの常連たちに囲まれて、気軽に質問できない雰囲気が漂っていたりすることもあります。

 ところが、最近はこういう悩みを持つ人にぴったりなサイトがあるんですね。「Yahoo!知恵袋」や「教えて!goo」など、いわゆる「Q&Aサイト」と言われるものです。この手のサイトを使えば誰の目にはばかることなく、堂々と質問できますよ!


Yahoo!知恵袋 教えて!goo




みんなで助け合って知恵を共有

 このQ&Aサイト、使い方はとてもカンタンです。質問する場合はカテゴリーと質問文を入力して投稿すれば、あとは他の誰かが答えてくれるのを待つだけでOK。「Yahoo!知恵袋」では、この際に「すぐ知りたい」「なるべく早めに」「いつでもいい」と、3段階の「緊急度」を設定できます。要するに「どれくらいせっぱ詰まっているか」を示す目安ですね。

 ちなみに「教えて!goo」にも「困り度」という同じような設定項目があります。とにかく急いでいる場合と、ゆっくりみんなの意見を聞きたいときとで使い分けましょう。これらの情報を入力したら、あとは「質問する」ボタンを押すだけです。

 このようして投稿された質問はトップページの「最新の質問」リストに並び、第三者からも閲覧できるようになります。もしあなたが答えられる内容を見つけたら、回答者となって答えてあげるのも良いでしょう。別に質問に答えたからといってお金がもらえるわけではなく、まったくのボランティアですが、それはお互い様です。今日は自分が回答者でも、明日は逆に質問者になっているかもしれません。「みんなで助け合って、知恵を共有する」ことがこの手のサイトのテーマですからね。

 それを実感させてくれるのが、「Yahoo!知恵袋」で言うところの「貢献度」です。これは質問や回答をすることで貯まっていくポイントのようなもので、この数値が高い人ほど、「Yahoo!知恵袋」に積極的に参加しているということになります。また、質問者は集まった回答の中から最も役に立った回答を「ベストアンサー」として選べるようになっているんですが、このベストアンサーに選ばれると、回答者は貢献度を20点もらえます。

 貢献度が高いからと言ってどうなるものでもないですが、自分が他者に対してどれくらい役に立ったかという目安とも言えるので、ときどきチェックしてみましょう。ちなみに「教えて!goo」にも「マスターポイント」という似たような制度があります。


「Yahoo!知恵袋」の質問投稿画面。緊急度を3段階に設定できる 「教えて!goo」の質問投稿画面




ひと口にQ&Aサイトと言ってもさまざま

「Yahoo!知恵袋」の質問・回答画面
 このように、基本的な使い方は「Yahoo!知恵袋」も「教えて!goo」も同じですが、だからといってまったく違いがないわけではありません。たとえば両サイトの回答画面を見比べてみてください。質問の文がページの最上部にあって、その下に回答が並んでいる形式は同じですが、「教えて!goo」の方には一回答ごとに「回答に対するお礼」という欄があります。つまり、質問者は回答者に対してリアクションできる場が設けられているわけです。

 回答者はまったくの善意で答えてくれるわけですから、質問する側としては、やはり一言お礼を言いたいものですよね。それによって新たな交友関係が生まれる可能性もあるので、「教えて!goo」で質問する場合は、必ず回答に対するお礼を返す癖を付けたいもんです。

 あと細かい点ですが、回答の並び順が「Yahoo!知恵袋」では最新のものが下に足されていきますが、「教えて!goo」だと最新の回答が上に並びます。この辺りは個人の好みですね。ちなみにアタシは新しいものが下に連なっていく「Yahoo!知恵袋」の方が、掲示板と同じ感覚で読めるので好きです。

 また、「教えて!goo」には自分が発した質問に一回だけ「補足」を付けることも可能です。一度質問を投稿したものの、その内容が説明不足だったりした場合に使うと便利ですね。さらに、「教えて!goo」では最初に会員登録をする際に、「得意分野」を入力する場面があります。ここでたとえば「クルマ」を指定すると、クルマについての新しい質問が投稿された場合に、メールで質問文を配信してくれるというサービスもあります。このような細かなオプションの充実している点は「教えて!goo」の良いところですね。





“既出”の質問もOK!

 対して「Yahoo!知恵袋」の方はまだベータ版ということもあり、「教えて!goo」に比べると機能的に煮詰まっていない部分もあります。ただ、利用するにあたって会員登録の必要がある「教えて!goo」とは違って、こちらの方がYahoo! JAPANのIDをそのまま使えるので気軽に参加できますね。また、「Yahoo!知恵袋」は質問や回答をする際にIDを非公開にできるのもイイです。掲示板やオークションなど、Yahoo!の他のコーナーに参加するときのことを考えてIDを非公開にしたいという人もいるでしょうから、そういう人にとっては匿名で参加できるこのシステムはイイと思います。

 ちなみに「Yahoo!知恵袋」のヘルプには、「Yahoo!知恵袋では、類似する質問が存在することはよくないとはとらえていません(同一質問の連続投稿など、意図的なものは除きます)」と明記してあります。よく掲示板で質問を投げかけたときに、「それはすでに過去に何回も出てきた質問なので、過去ログを読んでね」とすげなくされるときがありますが、このサイトの場合は大手を振って既出の質問を投稿できるわけです。これならインターネットの初心者でも気楽に使えるでしょう。

 もちろん、質問する際にすでに投稿されているQ&Aをチェックしてみても構いません。両サイトともに、過去の質問回答集をキーワード検索できるようになっているので、とりあえず検索してみて、同じような質問をした人が過去にいなかったかどうか調べてみるのも良いでしょう。

 というわけで、掲示板よりも気楽に質問ができる「Q&Aサイト」は、世の中に対してたくさんの疑問を持っている人にはぴったりなサイトです。もちろん、“教えたがり”な人にもうってつけですね。ビジネスに趣味に、どんどん活用しましょう!


「Yahoo!知恵袋」のヘルプでは「類似する質問が存在することはよくないとはとらえていません」との記述が 「教えて!goo」から「ウッドカーペット」に関する質問を検索

関連情報

URL
  Yahoo!知恵袋
  http://knowledge.yahoo.co.jp/
  教えて!goo
  http://oshiete.goo.ne.jp/

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2004/09/27 11:08

下柳泰三
自称“書き屋”。ジャンルを選ばず心が揺さぶられればパソコン記事でも映画評でも何でも書く、サスライの原稿執筆人。現在某街歩き雑誌(ヒミツ)をメインに活動中。ホコリをかぶったケーブルモデムを横目に今日も書きまくる!
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