ある日、Mさんは、ホスティングサービス会社の引越し作業中であった。DNSの設定変更を行ない、指定されたサーバーにWebコンテンツを転送し、CGIの設定変更やら表示確認やらにかかりっきりであった。大体こういうのは普通の引越しと同じで、ゴミのようなファイルを削除してみたり、公開していたフォトアルバムに見入ってしまったりという「ついで」の作業も多数発生して、なかなか進まないものなのだ。それでも引越ししたWebサイトも概ねOK。DNSもそろそろ切り替わるころかな~とホッと一息。
そこでメールを受信しようとしたところ、受信できなくなっていた。「そうだ。今日で前のサービスおしまいなんだっけ。設定変えなくちゃいかんな……ってちょっと待てよ! 新しいメールサーバーにまだアカウント作ってないじゃん!!」青くなるMさん! それもそのはず。そのドメインには、30個ほど出品していたオークション用のメインアドレスも含まれていたからなのだ。
「わー! 最悪ー!」と猛烈なスピードでアカウントを作り始めた。すると別のドメインのアドレスがメールを受信。見ると「こんにちは! ○○を落札した***です。(以下省略)」 落札者さんの方から先に連絡をくださったのである。商品が落札されたこと自体気づかなかったため、とにかく焦りながら問題のオークションページを確認すると、終了したのはつい先ほど。自動通知メールをみた落札者さんが、待てずに予備のアドレスをCcに指定して、先に連絡をくださったのであった。
待たせていなかったのは本当にラッキーだったが、大いに肝を冷やしたとのこと。
「あーまじ驚いた!」とMさんは語った。(って筆者ですけど)
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