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| 読者が選ぶ 2002年ブロードバンド10大ニュース 投票結果発表
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| 21日から25日までの読者の投票により決定した今年のブロードバンド10大ニュースの投票結果を以下に発表します。総計1755票の投票をいただきました。ご協力ありがとうございました。
 
 
    
      | 順位 | 記事名 | 関連記事 | 投票数 |  
      | 1 | DSL回線加入者数が500万件突破 | (1) | 264 |  
      | 2 | ブロードバンド回線価格競争激化、世界で最安値レベルに | (1) | 246 |  
      | 3 | IP電話市場に事業者やメーカーが続々参入。番号は「050」 | (1/2/3/4/5/6) | 174 |  
      | 4 | ADSL 12Mサービスが開始される | (1/2/3/4/5) | 171 |  
      | 5 | 家庭内無線LANの普及進む。11a/11b両対応のPCカードも登場 | (1) | 84 |  
      | 6 | ルータの高速化進む。Universal Plug and Play対応も標準に | (1/2) | 69 |  
      | 7 | ファイナルファンタジーXI、ネットワークゲーム普及の火付け役に | (1/2/3) | 69 |  
      | 8 | 「ネット家電元年」、LAN対応のHDDレコーダーなどが登場 | (1/2/3/4) | 68 |  
      | 9 | インターネットは2世帯に1世帯まで普及 | (1) | 68 |  
      | 10 | NTT東西が電話回線の線路距離長・伝送損失値公開 | (1/2) | 67 |  2002年ブロードバンド10大ニュースの第1位は、「DSL回線加入者数が500万件突破」となった。これは12月に発表された11月末までの数字だが、前年11月末では120万件と100万の大台を突破したことが話題になっており、1年間で400万件増加したこととなる。全国的には、まだADSLサービスが受けられない地域もあることを考えると、爆発的な普及ペースと言ってもよいだろう。事業者による加入者の争奪戦も激しくなる一方で、最近では加入時の一時費用を無料にするだけではなく、ISDNからの乗り換え費用も事業者が負担するというキャンペーンや、理由の如何に関わらず利用開始から2カ月以内に解約した場合は工事費・利用料を返還するという事業者まで出てきている。こうしたキャンペーンによって導入時のハードルが低くなることで、2003年も引き続きADSLユーザーは増加し続けるだろう。
 第2位も、ADSL普及のニュースと内容的にはリンクしており、価格が安くなることで、普及がより促進されたことは間違いないだろう。料金の低価格化については、Yahoo! BBの市場参入が大きな役割を果たしたというのは誰しもが認めるところ。畑違いの業界から参入し、がむしゃらな姿勢でユーザーを集めるYahoo! BBだが、ブロードバンド回線の価格低下に関して果たした社会的貢献は大きい。
 第3位はIP電話。IP電話への流れは時代の必然と言えるだけに、事業者やプロバイダーの熱意は高い。個別のニュースのアクセスでは、年間を通じてアクセスランキングに入ったのはNTTのIP電話への移行のニュースが1本だけだったが、ユーザーもIP電話への流れを大きな変革と受け止めていることがうかがえる。ただし、試験サービスで利用できるユーザーが限られていたり、携帯電話やPHSにはつながらなかったりと、ひとつのニュースにアクセスが集中するような魅力的なサービスはまだ出てきていないというところだろう。050番号による本格サービスが待たれる。
 第4位はADSL 12Mサービス開始のニュース。8Mから12Mでは、必ずスループットが上がるとも限らないのだが、やはりネットワークでは「速さは力」ということか、最大スループットのより速いサービスを求めているユーザーが多いことが読み取れる。
 第5位は家庭内無線LANの普及。家庭内無線LANについては、セキュリティの問題もたびたび話題になるが、狭くて入り組んだ日本家屋では、ケーブルを引き回さずに済むメリットは大きい。IEEE 802.11a製品も出揃ってきたが、公衆無線LANサービスやオフィスや学内の無線LANがほぼ全てIEEE 802.11bである現状では、事実上ビジネスや学校でも利用したい場合はIEEE 802.11bしか選択肢がなかった。802.11b/11a両対応のPCカードがようやく発売されたことで、1台のノートPCを自宅では11a、オフィスでは11bで接続という利用が可能になった。2003年には802.11bと互換性のある802.11g製品も登場してくる見込みで、11b/11a両対応製品と、11g製品のどちらが大きなシェアを取るかが注目される。
 第6位はルータの高速化。2001年後半にマイクロ総研がNetGenesis OPTを発売した頃から高速チップを採用してのスループット競争が始まり、メルコとコレガ間でスループット表記をめぐっての論争も勃発した。年初ではスループット20Mbpsを超えれば高速ルータと呼んで差し支えなかったが、年末の現在では実効スループットで90Mbpsを超える製品も複数出ており、高速化が著しく進んだ1年だった。ADSLサービスでは90Mbpsまでは必要ないのだが高速な製品が人気を集める状況を見ると、将来の光ファイバ回線導入も視野に入れたユーザーも多いということだろう。
 第7位はファイナルファンタジーXIでネットワークゲームの普及が始まったこと。何年も前からインターネット時代でネットワークゲームがブレイクすると言われ続けながら、実際にはネットワークゲームの普及はPCプラットフォームではなく、やはり家庭用ゲーム機からだったという結果になった。ただし、家庭用ゲーム機の出荷台数などから見て、普及が始まったとはいっても、ネットワークゲームを楽しんでいるのはまだまだ一部のユーザーだと言えるだろう。
 第8位は「ネット家電元年」。編集部でも昨年後半あたりからは、自分が欲しいモノとして、最もひんぱんに情報交換が行なわれたのがHDDレコーダー製品だ。とくにDVDに記録できる製品については、この年末商戦でも販売店で商品の確保合戦が行なわれ、メーカーでは増産しても注文に追いつかない嬉しい悲鳴をあげているという。2003年にはさらにAV機器とネットワーク環境との融合が進むと思われ、いまもっとも熱い製品ジャンルのひとつだ。
 第9位はインターネットが2世帯に1世帯まで普及したこと。国内では研究用、元祖の米国では軍事用として始まったIP接続ネットワークがここまで広がったかという感慨を持たれる読者の方も多いだろう。積極的に新しい機器に触れる層への普及はほぼ終えたとも思われる普及率となった。今後は、新たなネット家電製品などにより、まだPCはもちろん、携帯電話でもインターネットに接続したことのない層へどこまで浸透できるかが普及促進の鍵となると見られる。
 第10位はNTT東西がDSL回線の接続約款の変更を申請したこと。干渉が大きい方式については第2グループに分類し、899円高い月額料金を徴収するという内容で、分類の基準としてTTC(社団法人 情報通信技術委員会)の定めたTTC標準を採用する。スタートしたばかりのADSL 12Mサービスについては現在3つの方式がある。NTT東西およびイー・アクセスが採用するeXtreme DSL、アッカ・ネットワークスのC.x、そしてYahoo! BBが採用するAnnexA(12M)だ。eXtreme DSLについてはTTC標準に適合するとの判断がすでに出されているが、C.xとAnnexA(12M)については未確定。万一TTC標準に適合しないとの結論がTTCで出された場合には、ADSL回線低価格競争の中、1回線あたり899円の接続料金がプラスされることは事業者としては致命的となる(しかし現実には第2グループに分類し直される可能性はあまりないと思われる)。
 Yahoo! BBを運営するBBテクノロジーはこの約款変更申請が出される2カ月前の8月にTTCに対して標準を定めるワークグループのメンバー選定などに対して意見書を提出。さらに、ワークグループの長を務めるイー・アクセス役員個人を提訴した。この影響もあり、TTCの標準策定作業は中断状態となっている。
 総務省の情報通信審議会では12月から2003年3月まで4カ月にわたって情報通信審議会DSL作業班で6回の会合を行ない、新たなサービスのスペクトル管理の基本的な要件を策定する見込み。スペクトル管理標準をめぐる問題は、2003年に持ち越される。
 
 (工藤ひろえ)
 2002/12/26 19:28
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