FWAは、22GHz/26GHz/38GHzの周波数帯を使う通信方法です。FWAという用語は、「ITU-R(国際電気通信連合 無線通信部門)」が1999年、審議中のこの周波数帯を使う方式をFWAと呼称するように勧告したことを受けたのもので、それ以前は「WLL(Wireless Local Loop)」と呼ばれることもありました。
さてそのFWAですが、接続方法としてはP-P(Point to Point)とP-MP(Point to Multi Point)の2種類があります。要するに、ユーザー1個に対して1つのFWA基地局を置く方式がP-P(図3)、1台の基地局で複数のユーザーを賄うのがP-MPです(図4)。日本では、例えばNTTがBフレッツのオプションとしてBフレッツFWAタイプと呼ばれるものを提供していますが、これが典型的なP-MPスタイルでしょう。