この2つの団体に、さらに割って入ろうとしたのがMITMOTです。このMITMOTは“Mac and mImo Technologies for MOre Throughput”の略語とされますが、要するに提案を行なった三菱電機とMotorolaの頭文字を3文字づつ取った、というのが正直なところのようです。
実のところ、当初はこの合同提案(内容的にはWWiSEの推すMIMO-OFDMがベースになっていました)で標準化されるという楽観的な見通しが通っていました。実際、2005年7月に開催されたWireless Japan 2005でAirgo Networks社の講演内容は、当初はWWiSEの提案に関する講演だったはずが、直前になって標準化動向のテーマに変更されるなんてこともあったほどで、この時点ではこのまま収束に向かうというのが業界の観測でした。