RealNetworksのビジネスは、RealServer/RealProducerを買ってもらうことでビジネスを成立させていた(これはNetscape CommunicationsがNetscape Serverを有償に、Netscape Navigatorを無料にしていたビジネスモデルに類似しています)わけですが、MicrosoftはWindows Media Playerを無料で配布するのみならず、Windows Media Encoderまでも無料で配布しました。
Microsoftのビジネスでは、要するにServer OSを買ってもらえばEncoderが無料でもペイするというわけで、まともに戦うのは難しいわけです。結果、RealNetworksは有償のコンテンツサービスを始める一方、反トラスト法違反としてMicrosoftを提訴しますが、2005年末に和解しました。
これによって、RealNetworksは少なくない和解金を手にしましたが、そうは言ってもシェアは以前よりも減っているのは事実です。この要因のいくらかは確かにMicrosoftなのかもしれませんが、それより問題なのは新しい競争相手がどんどん出てきていることでしょう。まずフォーマットの世界では、Windows Media FormatやQuickTime Format以外にDivXやXviD、H.264など多くのフォーマットが登場し、いずれも先発製品よりも低ビットレート、高画質を謳っています。