(1)ActiveX Control
元々はプログラム間でのデータ交換を可能にする「OLE(Object Linking and Embedding)」という技術を使った「OCX(OLE Control)」と呼ばれていたものです。これをインターネットプロトコル対応に拡張したものがActiveX Controlと呼ばれます。具体的に言えば、MicrosoftのWindows UpdateとかMicrosoft Updateなどで利用されています(図1)。
(4)Active Server Pages(ASP)
Microsoft IIS(Internet Information Server)が提供する機能で、VBScriptやJavaScriptなど、ActiveX Scriptingに準拠したスクリプト言語をサーバー側で実行し、その処理結果だけをIIS経由でWebブラウザに送信するという技術です。
(5)Internet Server API(ISAPI)
同じくIISが提供する機能で、サーバー上で動く別のアプリケーションの結果をIIS経由でブラウザに送信するという技術。
もっとも知られているのは以上の5つでしょうか。他にも「ADO(ActiveX Data Object:データベースアクセスに使われるもの)」や、「ActiveX Automation(自分以外のActiveX Control対応アプリケーション同士でのデータ連携を行なうもの)」など、ActiveXに関連する技術は非常に多いのですが、アプリケーションの開発者でなければこうしたものを全部覚える必要はないでしょう。
図2:ActiveX Scripting
図3:ActiveX Document
■ ActiveXの問題点
さてこのActiveX、現時点ではネットワークで無視できない勢力を誇っています。理由は簡単で、Windows PCやサーバーがインターネットに参加する大多数を占めており、その大多数の上でデフォルトで利用できるようになっているからです。IISはWindows系サーバーはもちろんのこと、Windows 2000 ProfessionalやWindows XP Professionalにも標準搭載されており、またクライアントとしてはIEがありますから、Windowsマシンを用意するだけでActiveXが使える環境がすぐに整うことになります。